checkinstall, ccacheを用いて、自前でmakeしなければならないソフトウェアをUbuntuにインストールする方法について紹介します。
#利点
- checkinstallを使ってインストールを行うと、APTのパッケージの1つとして扱われるため、ソフトウェアの管理がしやすくなります。
- ccacheを使用すると、コンパイル時のデータがキャッシュされるので、2回目以降のコンパイルが高速化されます。
#必要なパッケージのインストール
-
sudo apt install checkinstall ccache
を実行し、必要なパッケージをインストールします。 - 以下のように
/usr/local/bin/ccache-gcc
を作成します。
#!/bin/bash
ccache gcc $@
- 以下のように
/usr/local/bin/ccache-gxx
を作成します。
#!/bin/bash
ccache g++ $@
-
sudo chmod +x /usr/local/bin/ccache-g*
コマンドを実行します。 -
echo "export CC=\"/usr/local/bin/ccache-gcc\"" >> ~/.bashrc
を実行し、C言語のコンパイル時にccacheを使用するよう設定します。 -
echo "export CXX=\"/usr/local/bin/ccache-gxx\"" >> ~/.bashrc
を実行し、C++のコンパイル時にccacheを使用するよう設定します。 -
source ~/.bashrc
を実行し、設定を反映させます。
#ソフトウェアのインストール
- ソフトウェアをダウンロードし、適当なディレクトリに展開します。
- 端末を起動し、カレントディレクトリを解凍したディレクトリに移動します。
-
./configure CFLAGS="-O3" CXXFLAGS="-O3"
を実行します。
※エラーになる場合には適宜オプションを外してください。 -
make -j $(grep -c ^processor /proc/cpuinfo)
を実行します。 -
sudo checkinstall
を実行し、ソフトウェアをインストールします。
#参考文献