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Unityで3D地図をつくろっ! ビルも山もにょきにょきっ.

Last updated at Posted at 2019-10-01

スクリーンショット 2019-09-05 20.36.51.png
マンハッタンのビル群がにょきにょきっと.
すごいっ!:laughing:
もういっちょ.
スクリーンショット 2019-09-05 20.26.14.png
日本が誇る飛騨山脈がにょきにょきっと!

はじめに

学生アルバイトのSSOOです.

この記事では, Unityで実際の地図からビルや山を生成する方法を説明します.
超簡単に作れます.

mapboxというサービス(基本的に無料)を使っていきます.

アセットの導入

Unityにmapboxのアセットをいれていきます.
ここからmapboxのUnity向けのページにアクセスして, "Install the SDK"をクリックしてアカウントを作成しましょう:point_down:.
スクリーンショット 2019-09-04 19.26.49 (1).png


次に, 自分のアカウントのページからUnity向けのSDKをダウンロードします:point_down:.
スクリーンショット 2019-09-04 19.32.51 (1).png


すると下の画面になるので, 指示に従いながら"Install"から"Open an example"までやってみましょう.スクリーンショット 2019-10-01 19.26.29.png


マイクラ風の山が生成できたら:point_down:, 記事冒頭のビルや山を作る準備は完了です:wink:.
スクリーンショット 2019-09-04 20.05.29.png

ビルや山をにょきにょきっと!

ビルや山を作っていきましょう.
ここでは, self-containedになるように説明します.

ビルの生やし方

(山の生やし方だけ知りたい人は"山の生やし方"から読めば大丈夫です)
Unityで新しくプロジェクトを開き, mapboxのアセットを入れてください.
次にmapboxのアセットを開き, PrefabのMapをHierarchyにドラッグ&ドロップしてください:point_down:.
スクリーンショット 2019-09-06 16.54.50.png


HierarchyのMapにアタッチされているAbstractMapというスクリプトを, Inspectorから設定していきます.
AbstractMapは地面やビルを実際の地図からGameObjectとして生成するスクリプトです.

まず, 全体的な調整ができるGENERALから設定していきます.
表示させい場所の緯度経度をGENERALのLatitudeLongitudeに入力してください(例としてNewYork"40.706843, -74.011370"をここでは用います).
表示させる場所の拡大率を調整するZoomを17に設定してください.
スクリーンショット 2019-09-09 19.38.36.png


地面の画像を設定するIMAGEを開きます. DataSourceをMapboxStreetsにしてください(地面の画像を地図に設定).
スクリーンショット 2019-09-09 19.43.20.png


地形(地面の高さ)を決めるTERRAINを開きます.
ElevationLayerTypeをFlatTerrainにして, 地面を平にします.スクリーンショット 2019-09-09 19.50.49.png


最後に, MapLayersを開きます. ここでは, ビルなどのGameObjectを地面の上に生成して調整もできます.
DataSourceをMapboxStreetsにします. またFEATURESを開き, AddFeatureをクリックしてBuildingsを選択してください.
スクリーンショット 2019-09-09 19.56.37.png


再生すると......
スクリーンショット 2019-09-09 19.58.57.png
ジャジャ~ン:grin:, "夢だけど!"

山の生やし方

Unityで新しくプロジェクトを開き, mapboxのアセットを入れてください.
次にmapboxのアセットを開き, PrefabのMapをHierarchyにドラッグ&ドロップしてください:point_down:(ビルを生やした人は必要なし).
スクリーンショット 2019-09-06 16.54.50.png


HierarchyのMapにアタッチされているAbstractMapというスクリプトを, Inspectorから設定していきます.
AbstractMapは地面やビルを実際の地図からGameObjectとして生成するスクリプトです.

まず, 全体的な調整ができるGENERALから設定していきます.
表示させい場所の緯度経度をGENERALのLatitudeLongitudeに入力してください(例としてアメリカのフッド山"45.374218, -121.688341"をここでは用います).
表示させる場所の拡大率を調整するZoomを13に設定してください.
スクリーンショット 2019-09-09 20.07.58.png


地面の画像を設定するIMAGEを開きます. DataSourceをMapboxSatelliteにしてください(地面の画像を衛星写真に設定).
スクリーンショット 2019-09-09 20.09.34.png


地形(地面の高さ)を決めるTERRAINを開きます.
ElevationLayerTypeをTerrainWithElevationにして, 地面の高さを実際の標高と一致させます.
スクリーンショット 2019-09-09 20.10.57.png


最後に, MapLayersを開きます. ここでは, ビルなどのGameObjectを地面の上に生成して調整もできます.
今回はビルを生やさないので, MapLayersのDataSourceはNoneにしてください.
スクリーンショット 2019-09-09 20.13.14.png


再生すると......スクリーンショット 2019-09-09 20.15.08.png
ジャジャ~ン:wink:, "夢じゃなかった!"

※ここで紹介した方法は公式のチュートリアルを参考にしました. ただ, このチュートリアルはmapboxのバージョンが古いので注意が必要です.

Tips

AbstractMapの補足説明をします. 公式レファレンスは少しわかりづらいので.

  • AbstractMapのInspectorで設定できる4つの機能
    • GENERAL:地面やビルなどのGameObjectを生成する位置やタイミングの設定.
    • IMAGE:地面の画像の設定.
    • TERRAIN:地面の高さに関する設定.
    • MAP LAYERS:ビルや山などの生成に関する設定.
  • Colliderの付け方
    • 地面にColliderをつけたい場合は, TERRAINのAddColliderにチェック.
    • ビルにColliderをつけたい場合は, MapLayersのFEATURES-Modeling-ColliderTypeで選択.
  • ビルの見た目を変える方法
    • MapLayersのFEATURES-Texturing-StyleTypeで建物のTextureを変更できる.
  • プレイヤーの位置に応じて, 地面やビルを生成する方法
    • GENERALのExtentOptionsをRangeAroundTransformに変更して, プレイヤーを指定する.

mapboxを選んだ理由

他にもmapboxと同様に, 実際の地図からUnityで山やビルを生成するサービスがあります.
ここでは, なぜmapboxを利用しているかについて書きます.
mapbox以外のサービス

  • GoogleMapsPlatform:きれいで使いやすいが, 無料版ではマンハッタンのみ利用可能. 完全版(有料)は個人で利用することができないので断念.
  • WRD3D:アプリの利用者が1000人以下なら無料で利用できるが, 日本では東京の地図くらいしか使えないので断念.
  • GoMap:デモ版がなく有料版しかない. 公式レファレンスはわかりやすいが, いきなり有料版は怖いので断念.

mapboxは月のアクティブユーザーが25,000人までなら無料(価格表)で日本中の地図も使える!
ということで, mapboxを利用しています.

コメント頂けると, 嬉しいです.

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