Dockerのイメージ、コンテナ、ボリュームについて簡単に説明しますね。それぞれの役割を理解すると、Dockerの基本的な使い方がわかりやすくなります。
1. Dockerイメージ
- 定義ファイルの集合体で、アプリケーションを実行するためのファイルや設定が入っています。
- 一種のテンプレートのようなもので、これを元にしてコンテナが作成されます。
- たとえば、「Pythonのバージョン3.9が入ったUbuntu」や「Node.jsと必要なライブラリが揃ったWebアプリ」という形で、設定や依存関係がイメージにまとめられています。
2. Dockerコンテナ
- 実際に稼働するアプリケーションの実体で、イメージを基に作られたプロセスです。
- コンテナが動いているとき、その中のアプリケーションが起動し、外部とやりとりしたり、データを処理したりします。
- イメージが「設計図」なら、コンテナは「実際に動いているアプリケーション」だと考えると良いでしょう。
- コンテナは独立した環境で動くため、ホストマシンや他のコンテナと隔離された状態で動作しますが、必要に応じて外部と通信も可能です。
3. Dockerボリューム
- コンテナに永続的なストレージを提供する仕組みです。
- 通常、コンテナが停止すると、その中で作成・変更されたデータは消えてしまいます(コンテナの「一時的な」ファイルシステムに保存されているため)。
- ボリュームを使うことで、コンテナが削除されてもデータを保持することができます。
- 例えば、データベースコンテナでボリュームを設定すると、データベースをリスタートしてもデータが消えないので便利です。
まとめ
- イメージ:コンテナを作るための「テンプレート」。
- コンテナ:イメージを基に動作する「アプリケーションの実行環境」。
- ボリューム:コンテナのデータを永続化するための「ストレージ」。
このように、イメージ、コンテナ、ボリュームの役割を押さえておくと、Dockerの使い方がかなりスムーズになると思います!