0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

EC2専用リソースと共有リソースの違い:AWSのリソース整理ガイド

Posted at

AWSには、EC2専用で利用するリソースと、他のAWSサービスにも利用できるリソースがいくつかあります。以下でそれらを整理し、どのリソースがEC2専用で、どれが他のAWSリソースにも利用できるかを説明します。

1. EC2専用のリソース

インスタンスストレージ(Instance Store)

  • 概要: インスタンスストレージは、EC2インスタンスに直接接続されたローカルストレージです。EC2インスタンスが稼働している間にのみ存在し、インスタンス停止時にデータは失われます。
  • 利用範囲: EC2専用。インスタンスが停止するとデータが失われるため、他のAWSサービスに使い回しができません。

EC2インスタンスメタデータサービス(IMDS)

  • 概要: EC2インスタンスメタデータサービスは、インスタンスに関する情報(インスタンスID、AMI、セキュリティグループなど)を取得するために使用されます。
  • 利用範囲: EC2専用。インスタンスメタデータは、EC2インスタンス内部からのみアクセス可能です。他のAWSサービスには直接利用できません。

EC2キー・ペア(SSH鍵ペア)

  • 概要: EC2インスタンスにSSH接続するために必要なキーペア。インスタンスを起動する際にキーを作成し、その秘密鍵を使ってインスタンスにアクセスします。
  • 利用範囲: EC2専用。SSHアクセスのために使用され、EC2インスタンス外の他のサービスには直接関与しません。

2. 他のAWSリソースにも利用可能なリソース

VPC(Virtual Private Cloud)

  • 概要: VPCはAWS内で論理的に隔離されたネットワーク空間で、EC2だけでなく他のAWSサービスにも使用できます。VPC内にはEC2インスタンスを含むさまざまなリソース(RDS、Lambda、Redshiftなど)を配置できます。
  • 利用範囲: EC2専用ではなく、他のAWSサービス(Lambda、RDS、ElastiCache、Redshiftなど)にも使用できます。

セキュリティグループ(Security Groups)

  • 概要: セキュリティグループは、EC2インスタンスへのアクセスを制御するための仮想ファイアウォールですが、VPC内の他のサービス(RDS、Elastic Load Balancersなど)にも適用できます。
  • 利用範囲: EC2専用ではなく、他のAWSリソースにも利用できます(例:RDS、ELBなど)。つまり、セキュリティグループはVPC内の複数のサービスで使い回しが可能です。

IAMロール(IAM Roles)

  • 概要: IAMロールは、EC2インスタンスや他のAWSリソースに対してアクセス許可を付与するためのものです。例えば、EC2インスタンスにS3バケットへのアクセス権限を付与したり、Lambda関数にDynamoDBアクセス権を付与することができます。
  • 利用範囲: EC2専用ではなく、他のAWSリソース(Lambda、RDS、DynamoDB、S3など)にも利用できます。

Elastic Load Balancer(ELB)

  • 概要: Elastic Load Balancerは、トラフィックを複数のEC2インスタンスに分散させるサービスですが、EC2以外のリソース(例えば、コンテナ(ECSやEKS)やLambda関数など)にも使用できます。
  • 利用範囲: EC2インスタンスだけでなく、他のAWSリソース(ECS、EKS、Lambdaなど)にも利用できます。

CloudWatch

  • 概要: CloudWatchは、AWSリソースのモニタリング、ログの収集、アラート設定などを行うサービスで、EC2に限らず、ほかのAWSリソース(S3、RDS、Lambda、DynamoDBなど)の監視にも使用できます。
  • 利用範囲: EC2専用ではなく、他のAWSリソース(RDS、S3、Lambdaなど)にも利用できます。

S3(Simple Storage Service)

  • 概要: S3はオブジェクトストレージサービスで、EC2インスタンスのストレージだけでなく、その他のサービス(Lambda、RDS、ECSなど)のデータストレージにも利用されます。
  • 利用範囲: EC2専用ではなく、他のAWSリソースにも利用できます。例えば、バックアップやアーカイブ、データの保存などに使用されます。

RDS(Relational Database Service)

  • 概要: RDSはフルマネージド型のリレーショナルデータベースサービスで、EC2の外部にデータベースを持つことができます。EC2と同じVPC内に配置し、EC2インスタンスからアクセスすることが一般的ですが、他のAWSリソースからもアクセスできます。
  • 利用範囲: EC2専用ではなく、他のAWSリソース(Lambda、ECS、Data Pipelineなど)にも利用可能です。

Elastic File System(EFS)

  • 概要: EFSはAWS内で共有ファイルシステムを提供するサービスで、複数のEC2インスタンスからアクセスできますが、EFSは他のAWSサービス(ECS、EKS、Lambdaなど)からも利用可能です。
  • 利用範囲: EC2専用ではなく、他のAWSリソース(Lambda、ECS、EKSなど)にも利用できます。

まとめ

EC2専用のリソース:

  • インスタンスストレージ
  • インスタンスメタデータサービス(IMDS)
  • EC2キーペア

他のAWSリソースにも利用可能なリソース:

  • VPC
  • セキュリティグループ
  • IAMロール
  • Elastic Load Balancer (ELB)
  • CloudWatch
  • S3
  • RDS
  • Elastic File System (EFS)

つまり、EC2インスタンスに関連するリソースは多くがVPC内の他のリソースとも連携して使えるものであり、AWSのインフラ全体で共通して利用できるものも多いです。逆に、EC2専用のリソースは、インスタンスに直結したもの(例えば、インスタンスストレージやキーペアなど)です。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?