Amazon Route 53、Elastic Load Balancing (ELB)、Auto Scalingは、AWSのインフラストラクチャサービスで、主に高可用性、スケーラビリティ、パフォーマンスを確保するために連携して使われます。それぞれが以下の役割を果たします:
1. Amazon Route 53 (DNSサービス)
- 役割: DNS(Domain Name System)を管理するサービスで、ドメイン名をIPアドレスに解決します。
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関係:
- ELBのエンドポイントをDNS名として提供し、トラフィックを適切なロードバランサーにルーティングします。
- Auto Scalingで生成された動的なリソース(例: 新しいEC2インスタンス)にも対応可能です。
- ヘルスチェック機能で、異常なエンドポイントを検出してトラフィックを健全なエンドポイントに誘導します。
2. Elastic Load Balancing (ELB)
- 役割: トラフィックを複数のEC2インスタンスやサービスに分散することで、高可用性を確保します。
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関係:
- Auto Scalingでスケールアウト(増加)またはスケールイン(削減)されたEC2インスタンスを自動で検出し、トラフィックの負荷を調整します。
- Route 53と連携して、DNS名を通じてロードバランサーにトラフィックをルーティングします。
3. Auto Scaling
- 役割: システムの負荷に応じて、EC2インスタンスの数を自動で増減します。
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関係:
- ELBと連携して、スケールアウトされたインスタンスを負荷分散プールに追加し、スケールインされたインスタンスを削除します。
- Route 53が提供するエンドポイントを通じて、増減したインスタンスの影響を最小限に抑えます。
三者連携の具体例
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トラフィックのルーティング:
- Route 53がユーザーリクエストをELBにルーティング。
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負荷分散:
- ELBがリクエストを現在稼働中のEC2インスタンスに分散。
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動的なリソース管理:
- トラフィックが増加すると、Auto Scalingが新しいEC2インスタンスを起動し、ELBのバックエンドに追加。
- トラフィックが減少すると、不要なインスタンスを削除。
これらのサービスを組み合わせることで、スケーラブルで信頼性の高いアプリケーションのデプロイが可能となります。