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【Tableau】パラメーターを利用したレポート操作

Last updated at Posted at 2022-01-12

はじめに

こんにちは、株式会社ジールの@SHiroki_Qiitaです。
今回は初めての記事として、Tableauのパラメーターを利用したレポート操作について
ご紹介したいと思います。

#パラメーターを利用したレポート操作とは
皆さんはTableauのダッシュボードでデータをコントロールしたい時、
ワンクリックで複数のグラフを切り替えたいと思ったことはありませんか?

例えば、『月ごとの売上実績レポート』と『月ごとの年間累計実績レポート』を切り替えてみたい時、パラメーターの機能を使うことで、下記2つのレポートを1つのレポートに集約することができます。

↓月ごとの売上実績レポート
スクリーンショット (141).png

↓月ごとの年間累計実績レポート
スクリーンショット (142).png

作成手順

①パラメーターを作成

データフィールドで右クリックし、「パラメーターの作成」を押下します。
パラメータ作成切り替えver.jpg

パラメータ―の作成画面で以下のように設定します。

データ型:文字列
現在の値:変更不要
ワークブックを開いたときの値:変更不要
許容値 :リスト
値のリスト:(値:表示名)
      (1:合計)
      (2:累計)

** 「値」は計算フィールド利用時に内部で読み取る値** 
** 「表示名」はパラメータをレポートに設置する際に表示される名称**
   ※「1」や「2」といった値は、次の②の手順で利用。

合計累計パラメータ.png

②計算フィールドの作成

データフィールドで右クリックし、「計算フィールドの作成」を押下してください。
計算フィールドの作成赤枠.jpg

計算フィールドに、以下の計算式をコピー&ペーストしてください。

ELSEIF [合計/累計]='2' THEN RUNNING_SUM(SUM(実績))
END```

 パラメーターの選択によって、実績の合計と実績の累計を切り替えます。

![新パラメータ実績.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/2166104/3b93e4da-5363-0d8d-353d-dab6c66f0f87.jpeg)

### ③計算フィールドの設置
作成した計算フィールドを行にドラッグ&ドロップして設置します。
![計算フィールド設置.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/2166104/a38b2e58-1c59-8525-9754-61bde4a3cfbb.jpeg)


### ④パラメータの設置
作成したパラメーターを右クリックし、「パラメーターの表示」を選択することでパラメーターを設置します。
![パラメータの表示赤枠.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/2166104/7981a2b0-729a-c1d5-58d0-1ff63335f6e1.jpeg)


このパラメータのボタンを選択することでグラフを「合計」、「累計」に切り替えることができます。
↓パラメータで「合計」選択時のグラフ
![パラメータ合計.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/2166104/057844ec-f5bb-4685-4bf5-1070a5aa5eda.jpeg)


↓パラメータで「累計」選択時のグラフ
![パラメータ累計赤枠.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/2166104/b3405814-551c-5e5c-04b4-c9524e871627.jpeg)



# おまけ:パラメーターを使ったフィルタリング
パラメーターを利用して上位○○のランキングをフィルタリングしてみよう。
### ①パラメーターを作成
計算フィールドで右クリックし、「パラメーターの作成」を押下する。
![パラメータ作成ランキングver.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/2166104/f5d15e1a-5e2b-82be-233e-c72518726522.jpeg)



### ②リストの作成
今回は任意の選択肢を作るため、以下の設定にします。
データ型:**整数**
現在の値:変更不要
ワークブックを開いたときの値:変更不要
表示形式:自動
許容値 :**すべて**
![上位ランキングパラメータ.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/2166104/d4a5c44d-afc3-3e77-48f9-7197ced7e02a.jpeg)


### ③計算フィールドの作成
パラメーターへの入力に連動して、それ以上の順位を表示するロジックを作成します。
データフィールドで右クリックし、「計算フィールドの作成」を押下します。
![ランキング計算フィールド作成.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/2166104/23b8e3eb-ebc5-68fb-3182-d15dd1f3e20c.jpeg)
計算フィールドに、以下の計算式をコピー&ペーストしてください。
```[上位ランキング]>=RANK([実績_パラメータ連動])

パラメータランキング計算.jpg

④フィルターフィールドへ計算フィールドを設置

作成した計算フィールドをフィルターフィールドに設置して"真"にチェックを入れます。

ランキングフィルター作成.jpg

⑤上位ランキングパラメーターを表示

上位ランキングを右クリックし、「パラメーターの表示」を押下します。

ランキングパラメータ設置.jpg

このパラメータの数値を入力することで上位○○(パラメータの数値)を表示することができます。
↓5位以上の実績を表示
ランキング5位以上.jpg

↓8位以上の実績を表示
ランキング8位以上.jpg

終わりに

パラメータ―を利用したレポート操作はどうでしたでしょうか!
分析軸を変えたい!任意の基準を設けたい!といったお客様のご要望がある時、
パラメーターはレポート表現の幅を大きく広げてくれます。
今回ご紹介した内容も含め、とても応用が利く機能であるため、ぜひ活用してみてくださいね!

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