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フリーランスエンジニア=すごくデキる人・・ではないケースもある。採用の観点。

Last updated at Posted at 2023-07-29

この記事は個人的な感想であり、フリーランスの平均やすべてを語っているものではありません。
採用の際に留意したほうがよい点として、ある一部のケースをとりあげています。

1.2023年時点:フリーランスは増加している

YoutubeやWebサイトでも、フリーランスエンジニアのエージェント広告をよく目にするようになりました。安倍政権下で働き方改革として副業やフリーランスが後押しされていたこともあり、フリーランス人口は増加しているようです。

テレビでも副業を推しているのかなという内容が放映されることがあったりします。

ソフトウェア開発の業界においても、プロジェクトにフリーランスの人がいることはそれほど珍しいことではなかったですが、最近は以前にも増して見かけることが増えました。

フリーランスは、「独立自営業主」ともいわれ、スキルがないとなれないと考える人がそれなりにいるのではないでしょうか。そして、本来そうあるべきなのだと思います。

でも、実態はそうでもないこともよくみかけるようになりました。

2.フリーランスの定義はあるが、なるのに許可はいらない

フリーランス、すなわち、独立自営業主は税務署に開業届けを出すことで形式上はなることができます。特に資本金もないし、「フリーランス」としての資格はありません。
思い立ったら立場としてはなることができます。

長期的に売上を得るためには、スキルや商品が必要になります。フリーランスエンジニアの場合は、設計・プログラミング・インフラ構築などスキルが売上をあげるには必要になります。
営業は、フリーランスエージェントがあるので最近は、個人の営業力がそこまで必要ではないと思います。

上記の通り、フリーランスはなろうと思えば、なるだけであれば誰でも今すぐにでもなれます。売上をあげつづけるのには一定の条件があります。ただ、実際、騙し騙し案件を渡り歩く人たちもいます。

フリーランスを採用して、地雷を踏んだことのある人、または、プロジェクトメンバーでやばい人を見たことがある人もいると思います。

3.なぜ、フリーランスになるのか?

アンケートから、私自身がフリーランスから聞いたことのある理由、そして、私自身フリーランスをしていた経験から動機として会社員とは違うと思うものにいくつか言及してみます。

(1)自由に案件や働く時間、場所を選べるから

フリーランスになる動機をみていると、「自由に働けるから」というのが多いようにみえます。

ただ、フリーランスでも持ち帰りで仕事をしていると収入が不安定になるので、常駐をしていて、会社員とあまり変わらないような人もいます。この場合、一概に「自由に働ける」ということとは少し違うなと感じることもあります。

一ついえるのは、契約の期間を定めていれば、そこで案件を終えて、別の仕事をすることはできますので、そういった意味では「自由に」仕事を選ぶことができると思います。

(2)育児や介護の時間を確保したいから

介護や育児などのために、時間を自由にしたいという理由でフリーランスになる人もいます。こちらは、確かにフリーランスなら時間は自由になるので適しているかもという気はします。
とはいえ、育児・介護休業法というのがあるので、会社員であっても育児や介護をしながら就労することができないわけではありません。

(3)年収が高いから

ソフトウェア業界の会社員の平均年収は500万円ぐらいです。肌感覚でも、それぐらいかなという気はします。もっとも大きめの会社に行くと700~900万円とかも見かけます。

一方、フリーランスエンジニアの平均年収は、大体700万円ぐらいです。

なぜ高いのかという理由は、いろいろあると思います。理由としてよく見られるのは、「人材不足」、「スキルが高い」ではないでしょうか。

もっとも、スキルが高くなくても、人材不足を背景に高めの単価にして、「フリーランスはできる人」という思い込みに漬け込んで採用されているケースもあると思います。

やはり何よりも「人材不足」が大きな要因なのではと思います。

企業側が高くても雇う理由は、長期間雇用する必要はなく、予算に応じて契約解除すればよいので、使いすて労働力であるというのもあると思います。人件費は経営のなかでかなり大きな負担になりますので、短期で済むなら高単価でもよいと考える企業は多くあります。

理由や背景はともかく、結果的・短期的にフリーランスエンジニアの年収が高いのは事実です。そして、それを理由にフリーランスエンジニアになる人もそれなりにいると思います。

(4)会社組織にあわない、採用してもらえなかった

フリーランスエンジニアのなかでも、「仕事ができない人」はこれに該当する人たちが一定するいると思います。つまり、スキルがあるからではなく、逆に、会社組織に適しない、スキルがないから結果的にフリーランスをしている人もいます。

これは、「動機」としてはなかなかあがってこないですが、一定数そういう人をみかけます。

作業そのものはできるけど、会社組織のやり方が嫌いという人もいます。仕事は、「協調性」も大切なので、作業だけできればよいというものでもないと思います。

4.フリーランスエンジニアでも、できる人もいるし、できない人もいる(採用で留意)

フリーランスエンジニアといえば、ある程度経験があってスキルも高く、マネージメント能力もあるのだろうと考える人がいると思います。
それゆえ単価が高くなり、「フリーランスは稼げる」という触れ込みにもつながるのだと思います。

でも、実際、いろいろな現場をみていると、フリーランスだからスキルが高い、管理能力が高い、設計や渉外能力が高いとは限りません。

会社社員とそう変わらないと思います。一方で、会社員の方でもスキルが高い人は当然います。
フリーランスだから特別スキルが高いとはかぎらないと思います。

今は、フリーランスエージェントがあり、ソフトウェア業界は人手不足です。それが背景となって、スキルにやや難があっても案件獲得が比較的容易になっているように感じます。

このように、フリーランスエンジニアは、特異なスキルや資格がないとなれないものではありません。採用の際には、「フリーランスだからできる」という思い込みは持たず、スキルを適切に見極めることがよいと思います。

5.採用側は、必ず初回は短期で契約をする

では、仕事ができないフリーランスは仕事がないのかというとそうではありません。人材不足があったり、人材の目利きができないため、採用されるケースもあります。

ただ、やはり成果物ができない、対応が遅い、コミュニケーション能力に難があるなど、徐々にメッキは剥がれてきます。

最初から目利きができなくても時間が経てばスキルは見えてきます。そう考えると、いきなり半年や1年などの契約をせず3ヶ月ぐらいで様子をみるのがよいと思います。

そして、日々の会議や進捗報告でかならず成果物を確認したりして、評価をしていくべきだと思います。

フリーランスエンジニアを推す風潮もあり、増えていくとは思いますが、上記のような地雷フリーランスもいますので、ますます採用の際には留意が必要かと思います。

6.できないフリーランスにならないために

できないフリーランスを採用しないようにというだけでは、あまりにも公平ではないので、そもそもフリーランス側もそうならないためにどうするかを考えたいと思います。
おそらく、できない状態をのぞんでいるわけではなく、無意識的にそうなってしまっているのだと思います。

とはいえ、フリーランスだから特別気をつけることはあまりないと思います。会社員と同じことを気をつければよいだけだと思います。
内容としては以下の記事に一度記載したことがあります。

「俺はフリーランスで会社員とは違う」などというどうでもよいレッテル貼りはせず、仕事をする上でもみんな同じルールとスキルを求められます。
そこに立ち返りつつ、更に、期待される高スキルを日々身につけていく必要があると思います。

7.フリーランスも会社員も作業上で求められることは変わらない

フリーランスの違いは、雇用上の違いはあれど、仕事の進め方は会社員と変わらないと思います。
強いて言えば、単価が高いならそれに見合った生産性を出すことが求められます。
ただ、それは会社員としても同じです。年収が高く、役職が高い会社員はその年収と役職にみあったパフォーマンスが求められます。

時々、へんなプライドのためか、自己保身に走り、嘘をついたり、どうでもいいマウントをとるフリーランスの人がいます。(特に年齢が高い人)

フリーランスだからなんでも知っていないといけないわけではありません。わからないことはわからないといい、素直に教えを請えば良いと思います。また、失敗すれば素直に早く報告し、次の対応をすればよいと思います。

見栄をはらず、自己保身はあまり考えず、無駄な言い訳をせず、チーム全体のために自分が何をなすべきかを考えて振る舞うべきな気がします。

フリーランスであろうとなかろうと、仕事をするチームメイトと快く作業をするために自分が何をすべきかを考えて動くべきだと思います。それこそ、「独立」しているわけですから、そこは必ず意識したほうが良い気もします。

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