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15年前の駆け出しエンジニア、2020年の駆け出しエンジニアと交流する(1)

Last updated at Posted at 2020-04-19

ベンチャー企業における駆け出しエンジニアとの交流(2020年)

 私は、一人法人で15年間、Webシステム開発と自治体・大学・研究所の統計分析を事業としている。
 現在、あるベンチャー企業のWebシステム開発支援をしている。

 そこで何名かの「駆け出しエンジニア」と知り合い、彼らの言動がとても参考になったので、記録しておこうと思う。
 その前に「駆け出しエンジニア」に関して、私のみた感想を少し記述する。

2018~2019年あたりのプログラマーをめぐる状況とTwitterにおける「駆け出しエンジニア」

プログラマーの人材不足による高単価、義務教育化によるプログラミングへの関心

 2018年~2019年あたりからTwitterでも「#駆け出しエンジニア」というハッシュタグはよく見られた。
 この時期に、ソフトウェア開発、特に、Web開発への就職・転職希望者が多くなり始めた印象がある。

 👉 参考:第2回:IT分野の市場は拡大する一方、人材は不足~統計データによる現状分析~

 好況を背景とした人材不足で単価が上がっていることもあるし、2020年のプログラミングの義務教育化の影響でプログラミングへの関心が高まったのも影響しているのかもしれない。

 転職者の増加については、座ってパソコンで文字打てばいいし、それほど厳しい資格取得などはなく転職できそうだと思うのも影響しているのだろうか。高単価という意味では、他の業種でも好況を受けて単価が高いものはあるので、それ以外の理由なのだろうか。

 リーマンショックあたりでは、「デスマーチ」という言葉が象徴するように3K職場で敬遠されがちな職種だった印象があるけど、実際の職場環境の改善やメガベンチャーを筆頭に新しいスタイルのソフトウェア会社が登場したのも状況をかえたのかもしれない。

 👉 参考:IT業界の就職を敬遠する学生が増えている?IT技術者の3K説を検証する

「駆け出しエンジニア」という言葉から見えるもの

 これらの転職希望者、初学者が「駆け出しエンジニア」という言葉を、アカウント名やハッシュタグにつけて、Twitter内で発信・受信を行っていた。

 その目的は千差万別なのだと思うが、自分がTweetを見て感じたのは、以下。

  • 自分の学習記録・モチベーション維持
  • 同じ境遇の人とのつながりの創出
  • 転職・就職希望
  • なんとなく自己アピール:俺、勉強してます!
  • 経験者などから情報を得るため

実際は、発信者しかわからない心のうちだけど、傍から見てると上記のようなものを感じた。

2020年、コロナショックと忍び寄る不況、やや冷たい風が「駆け出しエンジニア」に吹き始める

 2020年は、周知の通りコロナショックにより世界的に経済だけでなく、人々の生活が萎縮し、それに伴い、景気も下降線を描き始めた。
 元々、コロナショックの前から、「オリンピック不況」と言われるように、オリンピックが終わった頃には不況になるだろうとは巷で言われていた。

 👉 参考:64年大会後は倒産3倍、「五輪不況」の回避焦点=前回との比較・五輪あと1年

オリンピックすら来年に延期させたコロナショックによって、不況は早まるようにみられている。
 それもあってか、「駆け出しエンジニア」にも冷たい風が吹き始める。好況を背景としたときは、未経験でも採用してくれる人は多かったが、未経験者よりは経験者を採用する経営者の話をよくきく。

 👉 参考:転職求人倍率レポート(2020年2月)

 「駆け出しエンジニア」という言葉へもTwitter内では、傷のなめあいはどうなんだろうかみたいな発言も見られたり、言葉への見方も若干冷たさを感じる。

 その背景には、プログラミングスクールへの批判めいた発言とも相まっており、「駆け出しエンジニア」、「プログラミングスクール」の母数があがり、言葉が認知されてくるに従って、それへの認識も高まり、批判もでてきたのかなという気はする。
 母数が増えれば、いろいろ批判もでてくるのは当然かと思う。

 こうした背景のなか、実際に「駆け出しエンジニア」として転職した若い人たち数名と話す機会があり、駆け出しエンジニアの状況や考えを少しだけど、聞けたのでそれを記載したい。
 
 (前フリ長い!)

 ここまで書いてつかれたので、後半はまた別の投稿で。


筆者のバックグラウンド

  • 2006年にソフトウェアの営業を退職し、独立してプログラマーとなる。

  • 2006年当時は、現在(2020年)とは違いプログラミングスクールという簡易的な教育環境はなく、独学で書籍とネットをつかってプログラミングは学習。経験言語は最後に記載。

  • 現在は一人法人として開発の要件定義、設計、テスト設計(支援)、製造、企画を請け負う。ソフトウェア会社の社外執行役員として人材面、技術面のコンサルを行う。

経験言語、案件

  • 業務系のWeb開発では、Java、PHP、Ruby、Javascript(Typescript)、ASP(VBS)を経験。
  • Webのフレームワークやアプリケーションサーバは、PHPはCodeigniter、Cake、FuelPHP、Laravel、RubyはRails(2-5)、PythonはFlask、JavaはJBoss、Weblogicでの開発。
  • 工場などでPLC(programmable logic controller)との通信関連プログラムをJavaで経験。
  • 社内業務システムでは、Access、ExcelのVBA、JavaのSwingによるアプリ開発、C言語によるメール配信システム、JavaによるProxyサーバ開発。DBは、Oracle、SQLServer、PostgreSQL、MySQL、SQLite、H2、Redisなどなど。
  • 統計事業では、Python、R、C++(Rとの連携)、JMPScript、SPSSスクリプト、Java、Excel/Word/PowerPointのVBA。
  • 自社内の開発では、go、Nim、Pythonで社内ユーティリティを作成。
  • 開発現場は、フリーランス/一人法人として持ち帰り案件、ベンチャー、中小企業、大企業(大手グローバル企業等)を経験。
  • 2020年現在は、ElixirとNimによるシステム開発を開始。
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