🤓作業はきっちりこなせる外注スタッフ
あるシステム開発の現場での話。
システムリプレイスをしているとき、たくさんのタスクがありm。まさしく、猫の手も借りたいぐらいでした。
そこで知り合いの外注会社にヘルプをお願いしました。その会社からは、1人月は難しいけど、0.7人月ぐらいなら手伝えますと回答がきた。それでも頼みたかったのでお客さんが発注しました。
その会社から40代のスタッフさんがヘルプで来てくれました。年齢は私と同じぐらいでした。
作業の見積もりや要件ヒアリングはでき。作業面は特に問題ありませんでした。そのスタッフさんの仕事は淡々と進んでいき、お客さんも問題視はしていませんでした。
1つだけお客さん分からない点がありました。
それは、お客さんや周りのスタッフとのコミュニケーションは私が行い、外注スタッフさんには私から指示を出していたので 「コミュニケーション」の問題点 です。
💬直接チームメンバーとやり取りが始まると苦情が出始める
システムもリリースして運用に入り、私は別の部署に配属されました。
私は、担当していたシステム開発のメインスタッフではなくなり、別のヘルプをしてほしいと依頼されました。
それによって、外注スタッフさんは、リプレイスしたシステムの運用スタッフと直接やりとりをすることになりました。
ここから周りのスタッフからすごく苦情が来ることになります。作業が進まないとかではなく、きちっとこなしているのに、苦情がではじめます。
なぜなのか?
😥「話しにくい」という苦情
この外注スタッフさんについては、いろいろなスタッフから同じような苦情を聞きました。
「話しにくい」
それはなんとなく分かりました。私がやりとりしているときもそういう感じはありました。
ただ、私は年齢が同じぐらいなのもあるし、仕事の進行が大切なのでそんな感情はどうでもよくてガシガシ話していく性格なので、特に問題なく進めていました。
でも、周りのスタッフの人はその人よりも年下で、とっつきにくいようでした。
どういう感じかというと、グレた中学生 みたいでした。
今の中学生や若い人たちの中学生の時にいたのかは分かりませんが、40代で地方にいた私の中学生の頃にはちらほらいました。私の学校にも、漫画の、「今日から俺は!」 、「ろくでなしBLUES」 にでてくるようなヤンチャな同級生がいました。
その同級生は、「はぁ~、だり~」とかよくいってました。その割には、結構、イベントごとにはちゃんときて、「あれ?だりぃ~なら休んでもよくない?」と思ってました。
外注スタッフさんも打ち合わせのときにため息をついて、すっごいダルそう、めんどくさそうに受け答えをします。
個人的には、こう思っていました。
いやいや、40歳すぎで、グレた中学生じゃないんだから、もう少し心地よく受けこたえしよーや
確かに、その現場はいろんなタスクがあるので、めんどくさいのは確かです。
それは仕事だと当たり前ではないかと思います。そんなに楽なら高い単価で外注したりしないので。
他のスタッフはその中でも、結構、それなりにやんわりしたやり取りをしてくれるので、とてもやりやすいです。自分も努めてそういうふうに、円滑になるように会話しています。
ほんのちょっとした話し方なのですが、グレた中学生みたいな対応を年上の人がしたら周りもやりにくいわけです。
いや、社会人では年上にかぎらず、同世代でもそういう人間は、話しにくくてやりにくいと思います。
そういえば、過去の現場にもいました。
なんかグレた中学生みたいでめんどくさい人。
一応、大人だしアドバイスはしますが、まあ、聞いてくれないですよね。
なので、めんどくさいからいうのをやめました。
🚫お客さんも流石に嫌気がさして解約へ
外注スタッフさん、すごく作業はできてよい人なのですが、あまりにも周りとコミュニケーションがとれないし、お客さんもそれがわかったらしく、とうとう、解約という運びになりました。
仕事は、1人で完結することはなく、チームで行うことが一般的です。
なので、他の人が協力しにくい振る舞いをする人は当然退場させられるのだと思います。
最近は、AIもでてきましたから、作業的なことはAIがこなしてくれます。
これからの仕事は、AIに投入するドメイン情報を関係者と調整して、整理していく人が求められていくと思います。そのときにコミュニケーションが取れないと厳しいのではないかと感じます。
これまで退場させられるスッタフやコミュニケーションが取れないエンジニアは解約させられるという話をいくつか記事にしました。
仕事ができなくて退場させられる人は当然なのですが、仕事ができたとしてもチームプレーができないとやはり退場させられるのだなと思います。
私が仕事をしているときによく思うことがあります。
✨️自分の仕事ができるのは3流。他人ができるようにするのは2流。チームや組織が仕事ができるようにしてこそ1流
ある程度の年齢に達したマネージメント層の人は、こうした視点が大切ではないかと思います。
✒️ 外注さんがめんどくさがる理由(憶測)
一方的に、外注スタッフさんが悪いというとフェアじゃないので、外注スタッフさんの立場でフォローをしてみます。
その人は作業がしっかりできます。それ故に、何をするかが依頼をうけたときに細かいところまでわかっています。なので、すっごい大変になりそうなのが一瞬で分かって、「はぁ~だりぃ~」とつい口に出てしまうのだと思います。
悪気があって言っているわけでも、サボりたいから行っているわけでもなく、真面目に、そして、先の見通しが立っているからこそ、「だるい」という評価になるのだと思います。
若いときは、これが分からなくてついつい「できます!」とかその場で心地よい返事をしてしまいます。
それで、蓋を開けたらできなくて評価を下げることになります。
この外注スタッフさんはそれが分かっているから、すごく慎重に物事を進めます。
これは評価されるべきことだと思います。
ただ、やはりそれの伝え方を考えるべきだと思います。
私もめんどくさいなあと思うことがあっても、お客さんやスタッフさんに、ため息まじりで受けこたえすることはしません。心のなかでは、「うぁ~、めんどくせーー」と思うことは多々あります。
でもぐっと一呼吸おいて、「進めていくうえで、こういう課題があったり、時間がかかりそうなのですが、スケジュールは調整させてもらえますか?」のように、進めていく、受ける姿勢をしめしつつ、そのうえで課題を提示していきます。
それは、めんどくさそうという感情を先に出してしまうと、印象が悪いです。
やはり人間とやりとりする以上、どうしてもこうした感情を無視することはできません。
こうした「アンガーマネジメント」に近い感情のコントロールは、仕事では大事だと思います。
問題があることを伝えるのは間違っていません。
その伝え方をどうするかが仕事をうまく進めるコツだと思います。
これは、家庭やプライベートでも同じかと思います。