0.目的とメリット
(1) 目的
- VSCodeで技術メモ(Markdown形式)を作成し、端末やワークスペースを問わず共有する。
(2) メリット
- VSNotesはワークスペースに関係なくファイルを参照できる。つまり、ワークスペース間での共有ができる。
- VSNotesの保存先を、クラウドストレージのローカルディレクトリにして端末間でファイルを共有する。
- Gitのリポジトリをクラウドストレージにおき、バージョン管理も共有する。
- VSCodeがエディタなので、クラウド型のエディタと違い、様々な機能拡張ができる。
- VSNotesは、メモへのタグ付けができるので検索しやすい。
- メモは、Markdown形式・テキストファイルなので、仮にVSNotesより便利な拡張がでても乗り換えやすい。つまり、拡張やアプリ間での共有もできる。
1.任意のクラウドストレージのローカルディレクトリに保存用フォルダを作成
- Dropbox、OneDrive、GoogleDriveなど同期用のローカルディレクトリにメモを保存するディレクトリを作成。
2.Gitのリポジトリ作成
- 項番1のディレクトリでリポジトリ作成
cd "項番1のディレクトリパス"
git init
3. VSNotesをVSCodeにインストール
4. VSNotesの保存先ディレクトリを設定
- 「ファイル > 環境設定 > 設定」
- 「User > VSNotes」の設定エリアを開く。
- ワークスペースではなく、ユーザーの設定にして、異なるプロジェクト間でもデータ共有をする。
- **「Default Note Path」**にメモの保存先パスを設定。
- 保存先パスは、項番1のクラウドストレージのローカルディレクトリパス。
- 「OneDrive」などフォルダ名に全角が入ると文字化けをするので、フォルダのシンボリックリンクを設定するとよい。
5. ワークスペース外のリポジトリにコミットするコマンドを設定
- VSNotesの設定エリアの「Commit Push Shell Command」に、項番1のディレクトリ内にあるリポジトリにadd&commitするコマンドを設定。
- 以下は設定するコマンドの例。
git -C "項番1のディレクトリパス" add -A && git -C "項番1のディレクトリパス" commit -m "{msg}"
6. コマンドパレットからメモを作成
- コマンドパレットから「VSNotes: Create a New Note」を選択する。
- 、コマンドパレットにメモのタイトルをつけて、Enter(作成)。
7. コマンドパレットからコミット
- コマンドパレットから「VSNotes: Commit an Push」を選択する。
- コミットメッセージを入力して、Enter(コミット)。
- ちなみに、コミットは、VSNotesのコマンドでなくても、VSCode標準のバージョン管理画面からも行えます。この画面では異なる場所のリポジトリも扱えます。
8. GitLensでリポジトリのログを確認
- GitLensをインストール。
- VSNotesのアイコンをクリックして、メモファイルのリストを表示する。
- コミットしたファイルを選択してエディタに表示する。
- GitLensは、ワークスペース外にリポジトリがあるファイルも、エディタで開くことで、REPOSITORYペインにリポジトリを表示する。
以上。
備考
保存先にフォルダ付きでメモを保存(メモのグループ化)
- メモのタイトルを入力する時に、「フォルダ名/タイトル」とすることでフォルダが作られる。
- VSNotesの「Files」に以下のようにフォルダが作成される。
VSNotesの2020年7月時点での欠点
- 拡張からファイルを消せない。(直接ディレクトリにいって削除)
- VSNotesのメモだけの検索機能に不具合がある。また、ディレクトリ内のファイル検索ができない。