Clineを試しに使うためにGeminiAPIの無料版を利用
ClineはAIのモデルAPIを色々使えます。OpenAI、Anthropic(Claude)、DeepSeekなど。
ただ、本格的に使う前に、少しお試しで使ってみたい場合、できれば無料でつかってみたいという人もいると思います。
その場合、無料枠のあるGeminiAPIが利用できると思います。少なくとも2025年2月11日時点では、無料枠があります。
また、有償の場合も、OpenAIやAnthropicのAPIよりは安く利用できます。DeepSeekは一番安いのかもしれませんが、会社や個人の判断によっては、避けたい場合もあると思います。もちろん、そんな気にしないという方は、DeepSeekが一番コストを抑えられるので、コストを気にする場合はDeepSeekがよいと思います。
GeminiのAPIキーの取得とClineの設定
タイトルの手順については、以下の記事が参考になると思います。
Clineで無料枠のGemeniAPIのキーを設定するとエラーが発生
Clineを利用したら、ただ検索したり、チャット上でコードを生成するだけに使う人はいないと思います。
やはり、ドキュメントを読み込ませて、ソースコードを作成したり編集したりしたいと思います。
この場合、「Auto-approve」の設定をONにします。
この設定には、更に詳細な項目があります。
最初、「Use MCP servers」以外の項目をONにして、ファイルの作成などを行わせようとしました。
そうすると、以下のようなエラーが発生しました。ちなみに、検索はOKでした。
[GoogleGenerativeAI Error]: Error fetching from https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/gemini-1.5-flash-002:streamGenerateContent?alt=sse: [429 Too Many Requests] Resource has been exhausted (e.g. check quota)
GeminiAPIのクォータ(制限)をみると全然、制限をこえていなかったです。
上記は、「Use the Browser」をONにしていると発生するようなので、これをOFFにして実行したら、期待通り、設計書をもとにコードを作成することができました。
以下のようなMarkdownの仕様書に従い、HTMLを作成。
上記の処理だと、Geminiのリソース消費も大したことなかったです。
同じエラーが出た人の参考になればと思います。
Geminiの無料枠でも、Clineの便利さを体験できると思います。
設計書を記載して、それを指定してコーディングさせる。こういう流れが、コーディングの主流になる気もします。
おまけ:ワークショップの告知
東京の新宿御苑で、AIを利用したソフトウェア開発のワークショップを知り合いが行います。
対象は、40代以降のシニアフリーランスエンジニアです。
要件定義、設計、コーディング、テストなどの各工程をAIをつかってどのように進めるのかについて、実際にサービスやツールを使って体験します。