テープ装置 LTOを使うためのLTFSをdebian系OSでビルドする方法。

久しぶりに記事を書くことにしました。
LTOというテープ装置についての研究です、入手したのは第５世代の物でLTFSに対応しています。

LTFSはhttps://github.com/LinearTapeFileSystem/ltfs にソースを公開されているオープンソフトソフトウェアです。
ltfsはオープンソースの規格でredhatやcentosのrpmで導入実績があり、それを行うための記事もあります。
しかしLTFSのdebianによる導入記事はなかなかなかったので作ってみることにしました。

説明を一切しなければコマンドは下記のリストになります。

#全てroot
mkdir ltfs-git ; cd ltfs-git
apt update ; apt upgrade
apt install git vim
git clone  https://github.com/LinearTapeFileSystem/ltfs.git
cd ltfs
touch /usr/bin/icu-config  
vim /usr/bin/icu-config
    opts=$1
        case $opts in
        '--cppflags')
            echo '' ;;
        '--ldflags')
            echo '-licuuc -licudata' ;;
        *)
            echo '/usr/lib/x86_64-linux-gnu/icu/pkgdata.inc' ;;
        esac

apt install  make  automake autoconf libtool fuse uuid libxml2-dev libsnmp-dev libicu-dev  pkg-config libfuse-dev  uuid-dev 
./autogen.sh
./configure
make
make install
vim /etc/ld.so.conf
    /usr/local/lib/  を追加する。
/sbin/ldconfig
ltfs -v  #オプションが表示されたら成功
apt purge  make  automake autoconf libtool fuse uuid libxml2-dev libsnmp-dev libicu-dev  pkg-config libfuse-dev  uuid-dev #でっかいので気にする方はビルドに使用したバイナリを消す。

コマンド解説

vim /usr/bin/icu-config

    opts=$1
        case $opts in
        '--cppflags')
            echo '' ;;
        '--ldflags')
            echo '-licuuc -licudata' ;;
        *)
            echo '/usr/lib/x86_64-linux-gnu/icu/pkgdata.inc' ;;
        esac
        #以上を書き込む

上記は
https://github.com/LinearTapeFileSystem/ltfs/issues/153
https://github.com/LinearTapeFileSystem/Debian10-Build/blob/master/icu-config
にある修正方法で、icu-configにダミーを作らなければエラーが出るようです。

apt install  make  automake autoconf libtool fuse uuid libxml2-dev libsnmp-dev libicu-dev  pkg-config libfuse-dev  uuid-dev 

上記はaptにあるビルドに必要なリストです。このパッケージに該当するものが必要なので、それが特定できればpacmanなどのほかのパッケージ管理システムでもビルド可能だと思います。

正直LTFSをビルドさせるのが目的でLTFSは実用するつもりがなかったので使用方法はあまり調べませんでした。
しかし注意点としては、カレントにあまり多くのファイルを置くとリストを見るときにとんでもなく冗長になります。もし使うなら大き目のファイルで消せないけどあまり使わないものにとどめるべきです。