はじめに
ChatGPTを有効活用するにあたって、プロンプトの良し悪しがパフォーマンスに大きく影響することはいうまでもありません。
そこで、本記事では、ChatGPTにプロンプト自体の作成を任せる方法について紹介してみたいと思います。もはや複雑なプロンプトを自分の頭のみで考える必要はありません。
ChatGPTの力を借りて素晴らしいプロンプトを作成する方法を見ていきましょう。
プロンプト作成の方法
プロンプト作成の方法としては、以下の「プロンプト改善用プロンプト」をによって得られた出力を再び「プロンプト改善用プロンプト」の入力欄に投入し出力を得て、、、ということを満足のいくプロンプトが得られるまで繰り返すというものです。
###指示###
あなたはChatGPTを操るプロのプロンプトエンジニアです。制約条件に従って、入力として与えたChatGPTに投げかけるための{入力してください}用のプロンプトを改善したものを提供してください。
###制約条件###
- ChatGPTが理解しやすいプロンプトとすること
- {入力してください}
###入力###
{入力してください}
このプロンプトの{入力してください}となっている部分を書き換えて使います。
なお、「プロンプト改善用プロンプト」において、指示や制約条件、入力を表す部分が「###」で区切られているのは、以下の記事で紹介した「Prompt Engineering Guide」を参考にしたものです。
具体例
ここでは、メール作成に使えるプロンプトをChatGPTに考えさせた例を紹介します。
ちなみに、以下の記事で紹介したメール作成用のプロンプトも、今回紹介する方法を用いて改善を行いました。
1サイクルめ
最初は雑に考えた1文を入力に与えてやりました。
2サイクルめ
より詳細に条件を指定できるよう、変数を増やしてもらいました。
なお、1サイクル目で得られたプロンプトを、指示と入力情報をしっかりと区切るよう手直ししました。
3サイクルめ
さらに変数を増やしてもらいました。
4サイクルめ
変数が多くなり、埋まらないものが出てくる可能性を考え、「入力情報のある項目が不明な場合の対処を明確にすること」という制約条件を追加しました。
これにより、変数を全て埋めるのが面倒な場合にもある程度対応できるようになりました。
5サイクルめ
変数が多くなりごちゃごちゃしてきたので、整理してもらうことを期待して「より良いプロンプトとするために、必要であればプロンプトの構成を大きく変更すること」という制約条件をつけました。
期待通り、変数を項目別にまとめてくれました。
このようにして、メール作成用のプロンプトを作成することができました。
まとめ
いかがでしたか。今回は複雑なプロンプトをChatGPTを使って作成する方法をご紹介してきました。今回の記事を参考にして、皆様のプロンプトの作成・改善に活用していただけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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