#Jupter Notebook概要
本記事では対話型シェルのうち最も広く使われていると思われるJupyter Notebookの基礎をメモします。
対話型シェルは以下の様な点からコーディング環境に優れている。
- コマンドの履歴を簡単に追える
- インプットとアウトプットが簡単に反映、確認できる (グラフ、画像の組み込みも容易)
- コード内容の説明が容易
Jupter NotebookではUI elementやHTML, JavaScriptに至るまでウィジェット機能を用いることでコードファイル内に組み込むことができる。
インストール方法参考 -> 図解!Jupyter Notebookを徹底解説!(インストール・使い方・起動・終了方法)
#Cell Type
Jupter Notebook上では以下のようなCell Typeが選択できる。
CODE CELL
任意のPython Codeを記入することができるCell。Shift+Enterでコード内容を実行することができ、対応する結果がOutput Cellに出力される。
MARKDOWN
Jupyter Notebookはコード内容の説明に優れており、その理由はこのMarkdown Cellにある。
Markdown CellではMarkdown用のコマンドまたはHTMLを用いてコード内容の説明を記載できる。また、MathJaxを用いたLaTex形式の数式も記載可能であるため、汎用性が高い。
RAW
特に何のコマンドもなく、フラットにテキストを記載できる。
HEADING
コード説明の上でのヘッダー構造を簡単に作成できる。MARKDOWN CELLでも同様に記載可能。
#キーボードショートカット
Jupyter Notebookを用いる上でのショートカットは以下のノートブック上のキーボードを押すことで確認できる。
使用頻度が高いものを以下にメモする。
キーボード | ショートカット内容 |
---|---|
Shift+Enter | 選択cellを実行する。 |
b | 現在選択しているCellの下に新規にcellを追加する。 |
a | 現在選択しているCellの上に新規にcellを追加する。 |
d-d | 現在選択しているCellを削除する。 |
1-6 | 自動的に#を数字の数だけマークダウンセルに記載し、ヘッダーを作成する。 |
m | 選択CellをMARKDOWN CELLに変更する。 |
y | 選択CellをCODE CELLに変更する。 |
c | 選択Cellをコピーする。 |
v | コピーしたCellを貼り付ける。 |
0-0 | kernelをリスタートする。 |
i-i | コードの実行を停止する。 |
s | Notebookを保存する。 |
Markdown cellの書き方
ほとんどの記載方法はQiitaでの表現と同じ。
記載表現 | Markdown記法 |
---|---|
イタリック体 / Hello | *Hello* |
ボールド / Hello | *Hello* |
取り消し線 / |
~~Hello~~ |
URL /Google | [URL text](http://www.google.com) |
Latex体/$\LaTeX$ | $\LaTeX$ |
改行 | 改行したい文章の下に空白ラインを1行追加する。 |
ヘッダ | ヘッダーに記載したい文章の最初に"#"を付ける。"#"の数でLevelを変更可能。1-6のキーボードショートカットでも同様の記載が可能。 |
引用、転載 | 文章の初めに">"を記載する |
リスト | 文章の初めに"*"を記載すると●表記でのリスト。文章の初めに"1."等数字を記載すると数字表記でのリスト。それぞれキーワードの後ろに空白が必要であることに注意。 |