以前、Windows PowerShellからSAP Connector for Microsoft .NETを利用してSAPを操作する記事を書きました。
記事では、SAP Connector for Microsoft .NET 3.0を利用しており、サポート期限はFor the .NET 4.0 variant support will be offered until December 31, 2022.と記載されていました。
2023年にもなり、SAP Connector for Microsoft .NET 3.1も出てきたので、改めてSAP Connector for Microsoft .NETの状況を確認してみます。
ドキュメント
856863 - SAP NCo Release and Support Strategy
3152653 - SAP NCo 3.1 release and support strategy
サポート期限を確認してみる
※あくまで2023年7月現在の筆者まとめとなるため、正確な所はご自身で該当ノートを確認のほどよろしくお願い致します。
856863 - SAP NCo Release and Support Strategy
にNcoのサポート方針が記載されているのでこちらを確認した所、新たに、NCo 3.1については 3152653 - SAP NCo 3.1 release and support strategy なるノートがでており、今までのバージョンとは別のノートで方針が出ていました。
またこちらのページにもサポート期限について記載がありました、SAP Connector for Microsoft .NET Supportが、基本はノート確認しましょう。
NCo バージョン 1.0 について
現在サポート終了済み（2004年12月31日）
NCo バージョン 2.0 について
現在サポート終了済み
Note that support and maintenance for SAP .NET Connector 2.0 (runtime parts) ended on March 31, 2013.
Note that support and maintenance for the SAP .NET Connector 2.0 Proxy Wizard for Visual Studio .NET (Visual Studio 2003) expired on December 31, 2009, due to the fact that the Microsoft Visual Studio .NET/2003 is no longer supported.
NCo バージョン 3.0 については
.Net Framework 2.0ランタイム版は2018年7月31日にサポート終了済み
.Net Framework 4.0ランタイム版は2023年10月31日にサポート終了。
NCo バージョン 3.1 については
後続バージョンが出てから1年 もしくは 2028年12月31日 のいずれか早い方までサポートされるようです。
総評
今回、NCoのバージョン3.1が出たことにより、今まで少しずつ伸びてきたサポート期限が一気に伸びた印象を受けます。
Windowsで.Net FrameworkからSAPを操作したい場合は、まだまだNCoは健在といった感はありますが。
.Net Framework 4.xのEOLも合わせて、どこまでNCoは.Net Frameworkで行くのかこれからも時を理確認したいと思います。