Windows インスタンスでの PV ドライバーのアップグレード
AWS PVドライバーの更新ドキュメントを確認すると、
- Windows Server インスタンスのアップグレード (AWS PV アップグレード)
- ドメインコントローラーのアップグレード (AWS PV アップグレード)
といった具合に、Windows Server(not ドメインコントローラー)の場合と、Windows Server(ドメインコントーローラー)の場合で更新手順が分かれている事に気が付くかと思います。
今回、ドメインコントローラーに対して、ドメインコントローラーのアップグレード (AWS PV アップグレード)
ではなく、Windows Server インスタンスのアップグレード (AWS PV アップグレード)
手順を実施してしまったらどうなるか確認してみます。
今回対象となる環境
- Windows Server 2016 1607
- PVドライバ 8.4.0 から8.4.3にアップグレード
PVドライバの更新
Windows Server インスタンスのアップグレード (AWS PV アップグレード)
今回、Windows Server 2016なドメインコントローラーを用意したので、こちらに対してWindows Server向け(not ドメインコントローラー向け)の誤った手順でPVドライバーの更新をします。
2023年現在、ドキュメントに記載されている手順の大まかな流れとしては、
- AMIでバックアップ取得
- RDPでログイン
- 最新のドライバーをダウンロードして展開
- AWSPVDriverSetup.msiを実行
用意したドメインコントローラー
最新のPVドライバーをダウンロードして展開するとAWSPVDriverSetup.msiがあるので実行
エラーがでてインストール処理が中断されました。
2023/11/28 17:40:00 [MSI] reboot=
2023/11/28 17:40:00 [MSI] Do action = Preinstall
2023-11-28 17:40:01,274 [1] ERROR - Cannot install PV driver on domain controller without disabling check.
2023-11-28 17:40:01,290 [1] ERROR - Cannot install PV drivers. Failed ready status.
2023-11-28 17:40:01,290 [1] ERROR - Failed validation, exit.
2023/11/28 17:40:01 [MSI] Do action = Preinstall result = 1
ログを確認すると、事前チェックでドメインコントローラーと判定されてインストールがストップされたようにみえます。
ドメインコントローラー版の手順をみるとわかりますが、そちらではレジストリを調整してこのチェックを無効にしてからインストーラーを実施しています。
このため手順はドメインコントローラーとそれ以外に分かれていますが、誤ってドメインコントローラーに通常の方法で適用してしまうといった事はなさそうです。
総評
インストーラー側の事前チェックで止まってくれるので誤った手順で適用されるといった事故は防ぐようになっていました。