LANの代表的三つの接続状態
LANは、複数のコンピューターや周辺機器をLANケーブルなどの伝送媒体を使って接続することで構成される。これらPCや機器を ノード という。
複数のノードでLANを構成する場合、接続の仕方にはいくつかの種類がある。ノードをどのように接続するのか 接続形態のことを
ネットワークトポロジー という。
スター型トポロジ バス型トポロジ リング型トポロジ
データ交通整理を行うメディアアクセス制御方式
どの接続形態においても、LANに接続されたノードはお互いにデータのやり取りが可能であり、場合によって複数のノードが同時に送信する場合が 衝突(コリジョン)が起こる。
データの衝突が起こると送信出来なく、送信ルールを決めて制御することが必要。この制御は、
メディアアクセス制御(MAC)/媒体アクセス制御という。
代表的な方式はCSMA/CD方式、トークンパッシング方式、無線LANで用いられるCSMA/CA方式がある。
伝送路が空いていれば送信するCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection 搬送波感知多重アクセス/衝突検出)
ノードが送信したい時、まず伝送路に他のノードがデータを送信しているかを確認。(キャリア検知)
この時、伝送路が空いていれば、データを送信開始。(早い者勝ち)
IF コリジョンが発生した場合、各ノードはそれを検知してデータを中止する。そこで、ランダムな時間を待った後にデータを再送を試す。
各ノードの 再送時間が 乱数で計算する バラバラの時間を待つことでまたの衝突を防ぐ。
送信権を獲得して送信するトークンバッシング
送信権を確保するためのフリートークンを伝送路に巡回させ、フリートークンを獲得したノードだけがデータを送信することで、データの衝突を回避する方式でトークンバッシング方式という。
無線LANで使用する CSMA/CA
伝送路が一定の時間、継続して空いていればデータを送信する
データを送信した後、データが正しく通信相手に届けられたかの
受信OK のメッセージを(ACKフレーム)が返ってくるかどうかで判断する。
受信OK のメッセージ
返ってきた場合 OK
返ってこない場合 衝突発生と判断し、再送を行う。
まとめ
集線装置が全てのノードを放射線状に接続する形態は、スター型という。
基幹ケーブルに、全てのノードを接続する形態をバス型という。
リング状に繋いだケーブルに、リング型。
CSMA/CD方式のLANに接続された各ノードは、伝送路が空いていれば送信を行う。コリジョンを検出したら、ランダムな時間を経過後に再度送信を行う。
送信権を確保するためのフリートークンを巡回させ、これを獲得したノードだけが送信を行うメディアアクセス制御をトークンバッシングという。
トークンバッシング方式をバス型のLANで使用する場合はトークンパス、リング型の場合はトークンリング。
CSMA/CA方式は、無線LANに使用されるメディアアクセス制御。