はじめに
2024年10月にMicrosort社の提供するクラウドAzureに関する試験「AZ-104」を受験し、合格しました。
この記事ではAZ-104を合格するための勉強法について紹介します。
AZ-104とは
「Azureの基本」いうべき知識や技術を習得しているかを示すための指標となる資格です。
資格名にあるAdministrator(管理者)だけでなく、開発者、ソリューション提案/設計/構築を行うために必要な知識を求められる資格ではありますが、
あくまで基本レベルの話であり、そういった意味ではクラウドサービスやMicrosoft Azure に初めて触れる方を対象にした「AZ-900」と重複する内容も散見されます。
違いとしてはAZ-900が本当の意味で"初めて触れる"人に向けた内容であるのに対し、AZ-104は"これからAzureを使って何かをしていく"人に向けた内容であると言えます。
AZ-104の詳細は下記Microsoftの公式サイトをご確認ください。
Microsoft Certified: Azure Administrator Associate
試験範囲
大枠としてはAZ-900で学んだ知識の深彫り、ないしそこからやや範囲を広げた概念・知識に関して出題されます。
具大抵な出題観点としては以下の五つが挙げられます。
- Azure ID とガバナンスを管理する (20~25%)
- ストレージを実装して管理する (15~20%)
- Azure のコンピューティング リソースをデプロイおよび管理する (20~25%)
- 仮想ネットワークを実装および管理する (15~20%)
- Azure リソースの監視と管理 (10~15%)
加えて5、6問程度ですが実際のユースケースを想定した出題もあり、設問によっては解答選択肢に正解がない(全ての設問で"問題解決に至らない"と回答するケース)もあります。
学習開始時点での知識
AZ-900に合格しており、大まかな事前知識は揃った状態でのスタートとなります。
AZ-104はそれを深彫りないし発展させた知識に関する習得を目的としておりますが、物によっては既に習得済みの知識の再確認に近いものもあった印象です。
学習期間
2023年に一度半年程度の学習期間を経て受験しておりますが、その時は不合格(正答率50%程度)でした。
これは後述する参考書の問題もあったと考えたため、参考書を変えて今年度も同期間学習したところ無事合格出来ましたので、実質的な学習期間は同じと見ております。
AZ-900受験時と同様、基本は土曜または日曜のどちらかに1~2時間、参考書を基に自己学習しておりました。
所用や体調不良等で勉強できなかった時もあったため、実質的な学習期間は21~42時間程度と見ています。
学習方法
こちらもAZ-900の時と同様、まずは用語や仕組みについてしっかりと熟読し、自分なりの解釈を得られてから参考問題を解いていくスタイルでした。
間違えてあ問題は元より、解答に悩んだ問題についてもちゃんと理解できていないか何かしら間違えた解釈を行っている事になりますので、そこを再履修していく事をメインに学習を進めております。
言い換えると正解した問題と言うのはきちんと自分の中で意味を落とし込めているという事になりますので、そのような問題は基本見直さず、一~二か月間を開けてから再度解き直して内容を染み込ませていく方針をとっております。
また、AZ-900の時も述べました通り、学習の姿勢として予定日に必ずやるというのは当然ですが、モチベーションが乗らないときは短時間で切り上げるよう意識しておくと、効率良く理解を進めていくことができます。
実際、気が乗らずに短時間で切り上げようとしたところ、その内に興が乗ってきて普段以上に学習を進められた事もありました。
参考書について
昨年度の学習時は俗に黒本と呼ばれる「徹底攻略 Microsoft Azure Administrator教科書[Az-104]対応」」を読み解いておりました。
試験を経た感想としましてはこちらは"教本"と言った要素が強い内容であり、仮にこれを試験に持ち込んだとしても正答率は五割程度に収まるのではないかと見ており、率直に言って試験合格を目指すという意味ではあまりお勧め出来ません。
しかしAZ-104の資格保有者として押さえる知識はほぼ全て乗っている印象を受けましたので、試験受験に関わらず手元に所有し、読んでおく分には良い参考書になるのではと考えております。
単に試験合格のみを目的とするのであれば、「合格対策Microsoft認定試験AZ-104:Microsoft Azure Administratorテキスト&演習問題」という参考書をお勧めします。
これは白本と呼ばれるいくつかの参考書の一つであり、試験合格を念頭に置いた実運用を含めた参考事例も乗っており、非常に有益な参考書とみております。
内容の内訳的には黒本を熟読すれば白本の八割方は理解出来るため、時間に余裕があるのであれば黒本の内容を履修した上で、白本の章末問題を解いていく形が最も知識として役立つのではないかとみております。
感想
合格ラインの700点に対し、724点で合格することが出来ました。
不得手な分野に関しては理解度が50%を下回るものもありましたが、逆にしっかりと理解出来ている部分は90%に迫る理解度となっておりましたので、この辺りは今後の習得を経て苦手部分を穴埋めしていきたいと思います。
学習観点としましては前述の黒本、白本共に章末問題の正答率を90%以上にする事を目標に進めていけば試験自体は問題無く合格できるのではと思います。