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はじめに

このブログでは、ローカル環境で大規模言語モデル(LLM)であるOllamaをOpen WebUIと連携させて使用する方法を紹介します。Docker Composeを使用して、簡単に環境を構築する手順を詳しく解説します。手順に従うことで、ローカルで安全かつ効率的にLLMを活用できるようになります。また、ドキュメントを読み込ませてRAG(Retrieval-Augmented Generation)などの機能を使用する方法についても触れます。

前提条件

  • Dockerがインストールされていること
  • Docker Composeがインストールされていること
  • NVIDIAのGPUを使用する場合、適切なドライバとCUDAがインストールされていること

ステップ 1: Ollamaのインストールと実行

スクリーンショット 2024-07-02 14.19.24.png
まず、Ollamaをローカル環境にインストールし、モデルを起動します。インストール完了後、以下のコマンドを実行してください。llama3のところは自身が使用したい言語モデルを選択してください。

% ollama run llama3

このコマンドにより、llama3モデルが起動し、コマンドライン上でllama3を使用できるようになります。

スクリーンショット 2024-07-04 14.00.13.png

ステップ 2: プロジェクトフォルダの作成

次に、Docker Compose用のプロジェクトフォルダを作成します。ターミナルで以下のコマンドを実行してください。

mkdir ollama-webui
cd ollama-webui

ステップ 3: 既存のコンテナの停止と削除

既に動作しているDockerコンテナがある場合、それを停止して削除します。以下のコマンドを実行してください。

docker stop $(docker ps -q)
docker rm $(docker ps -q -a)

ステップ 4: Docker Composeファイルの作成

次に、Docker Composeを使用してOllamaとOpen WebUIを立ち上げるための設定ファイルを作成します。プロジェクトディレクトリにdocker-compose.ymlファイルを作成し、以下の内容を記述します。

version: '3.8'

services:
  ollama:
    image: ollama/ollama
    container_name: ollama
    volumes:
      - ollama:/root/.ollama
    ports:
      - "11434:11434"
    restart: unless-stopped
    # GPUを使用する場合、以下の行のコメントを外してください
    # deploy:
    #   resources:
    #     reservations:
    #       devices:
    #         - capabilities: [gpu]

  open-webui:
    image: ghcr.io/open-webui/open-webui:main
    container_name: open-webui
    ports:
      - "3000:8080"
    volumes:
      - open-webui:/app/backend/data
    extra_hosts:
      - "host.docker.internal:host-gateway"
    restart: always

volumes:
  ollama:
  open-webui:

ステップ 5: Docker Composeでコンテナを起動

作成したdocker-compose.ymlファイルを使用して、OllamaとOpen WebUIのコンテナを起動します。以下のコマンドを実行してください。

docker-compose up -d

このコマンドにより、必要なイメージがダウンロードされ、OllamaとOpen WebUIのコンテナがバックグラウンドで起動します。
スクリーンショット 2024-07-05 10.24.35.png

ステップ 6: Open WebUIへのアクセス

コンテナが正常に起動したら、ブラウザで以下のURLにアクセスしてOpen WebUIを開きます。

http://localhost:3000/

初回アクセス時には、以下のような登録画面が表示されます。適当なユーザー名とメールアドレスを入力して登録を完了します。これらの情報はローカル環境でのみ使用され、サーバには送信されません。
スクリーンショット 2024-07-05 10.32.24.png

ステップ 7: モデルの選択と使用

Open WebUI上でモデルを選択し、実際に使用します。以下の手順に従ってください。

  1. Open WebUIのインターフェースにアクセスします。
    スクリーンショット 2024-07-05 10.34.19.png
  2. モデルの選択画面で、利用したいモデル(例:llama3)を選択します。
    スクリーンショット 2024-07-05 10.34.48.png
  3. 選択したモデルに基づいて、テキスト生成や質問応答を行います。テキストボックスに質問やプロンプトを入力し、モデルの出力を確認します。
    スクリーンショット 2024-07-05 10.45.12.png

おまけ: ドキュメントを読み込ませてRAGを使用

Open WebUIでは、ドキュメントを読み込ませてRAG(Retrieval-Augmented Generation)を実行することもできます。これにより、特定のドキュメントやデータに基づいた質問応答が可能になります。
スクリーンショット 2024-07-05 10.42.44.png

まとめ

以上で、ローカル環境でOllamaをOpen WebUIと連携させて使用するための設定が完了しました。Docker Composeを使用することで、簡単に環境を構築し、必要なモデルを実行できます。これにより、データのプライバシーを保ちながら、高性能なLLMを活用することが可能です。さらに、ドキュメントを読み込ませてRAG機能を使用することで、特定の情報に基づいた高度な質問応答が実現できます。

参考文献

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