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はじめに

GitHubの個人アクセストークン(Personal Access Token、以下PAT)は、APIやCLIツールを使ってGitHubのリポジトリにアクセスする際に必要となる重要な認証手段です。この記事では、GitHubで個人アクセストークンを発行する手順と設定方法について説明します。

1. 個人アクセストークンとは

個人アクセストークンは、GitHubアカウントのユーザー名とパスワードの代わりに使用することができる認証トークンです。これにより、API呼び出しや、Gitコマンドの実行時にセキュアにアクセスすることができます。
例えば、VertexAIワークベンチのコード管理やlookerのモデル管理をしたい場合に使用します。

2. 個人アクセストークンの用途

個人アクセストークンは、以下のような用途に使用されます:

  • GitHub APIの認証
  • Gitコマンドでリポジトリにアクセスするため
  • CI/CDパイプラインでの自動化ツールによる認証
  • その他のツールやサービスがGitHubリポジトリにアクセスする際の認証

3. 個人アクセストークンを発行する手順

  1. GitHubにログイン:GitHubのアカウントにログインします。

  2. 設定ページに移動:右上のプロフィールアイコンをクリックし、Settingsを選択します。

  3. Developer settings:左側のメニューからDeveloper settingsを選択します。
    スクリーンショット 2024-06-20 15.35.22.png

  4. Personal access tokensPersonal access tokensをクリックし、Tokens (classic)を選択します。
    スクリーンショット 2024-06-20 15.34.23.png

  5. 新しいトークンを生成Generate new tokenボタンをクリックします。
    スクリーンショット 2024-06-20 15.37.06.png

  6. トークンの設定:トークンに名前を付け、有効期限とスコープを設定します(以下で詳細説明)。

4. トークンの設定項目

有効期限(Expiration)

トークンの有効期限を設定します。デフォルトは30日間です。有効期限が過ぎるとトークンは無効になります。例えば、「The token will expire on Sat, Jul 20 2024」と表示される場合、その日付にトークンが無効になります。
スクリーンショット 2024-06-20 15.33.54.png

スコープ(Scopes)

スコープは、トークンがアクセスできるリソースと操作の範囲を定義します。以下に主要なスコープとその説明を示します:

  • repo:プライベートリポジトリへの完全なアクセス
  • repo:status:コミットステータスへのアクセス
  • public_repo:パブリックリポジトリへのアクセス
  • repo:invite:リポジトリ招待へのアクセス
  • workflow:GitHub Actionsのワークフローの更新
  • write:packages:パッケージのアップロード
  • read:packages:パッケージのダウンロード
  • delete:packages:パッケージの削除
  • admin:org:組織とチームの完全な管理
  • write:org:組織とチームメンバーシップの読み書き
  • read:org:組織とチームメンバーシップの読み取り
  • gist:Gistの作成
  • notifications:通知へのアクセス
  • user:ユーザーデータの更新
  • read:user:ユーザープロファイルデータの読み取り
  • delete_repo:リポジトリの削除

適切なスコープを選択し、トークンの使用目的に応じたアクセス権限を設定します。

5. トークンの管理とセキュリティ

  • 安全な保管:トークンはパスワードと同様に安全に保管します。第三者に漏れないように注意しましょう。
  • 必要最小限の権限:必要最低限のスコープだけを付与することでセキュリティリスクを軽減します。
  • 定期的な更新:定期的にトークンを更新し、不要なトークンは削除します。

6. まとめ

GitHubの個人アクセストークンは、リポジトリへのセキュアなアクセスを提供する便利なツールです。トークンを発行し、適切なスコープと有効期限を設定することで、効率的かつ安全にGitHubを利用することができます。トークンの管理とセキュリティにも十分注意しましょう。

このガイドが、GitHubで個人アクセストークンを発行する際の参考になれば幸いです。

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