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Dockerを使ったFlaskアプリケーション構築: Step-by-Step Guide

Last updated at Posted at 2023-12-10

スクリーンショット 2023-12-10 175938.png

はじめに

このガイドでは、Dockerを使用してFlaskアプリケーションを構築する手順について説明します。FlaskはPythonのウェブアプリケーションフレームワークであり、Dockerを組み合わせることでアプリケーションの環境をコンテナ化し、簡単にデプロイできるようになります。以下では、ステップバイステップで進め、FlaskアプリケーションをDockerコンテナ内で実行する方法を示します。

ステップ1: プロジェクトのセットアップ

最初に、プロジェクトディレクトリを作成し、次のようなファイル構造を持つディレクトリを作成します:

my-flask-app/
|-- app.py
|-- Dockerfile
|-- requirements.txt
|-- docker-compose.yml

ファイルの詳細

app.py : FlaskアプリケーションのPythonコード
Dockerfile : Dockerイメージのビルド設定
requirements.txt : Flaskとその他の依存ライブラリのリスト
docker-compose.yml : Docker Composeの設定ファイル

ステップ2: Flaskアプリケーションの作成

Flaskアプリケーションを app.py ファイルに作成します。以下は簡単な例です:

from flask import Flask

app = Flask(__name__)

@app.route('/')
def flask_app():
    return 'おめでとう成功だ!'

ステップ3: Dockerfileの作成

次に、DockerイメージをビルドするためのDockerfileを作成します。プロジェクトディレクトリに Dockerfile を作成し、以下の内容を記述します:

# Pythonランタイムを親イメージとして使用
FROM python:3.8

# 作業ディレクトリを/appに設定
WORKDIR /app

# 現在のディレクトリの内容をコンテナ内の/appにコピー
COPY . /app

# requirements.txtで指定された必要なパッケージをインストール
RUN pip install -r requirements.txt

# ポートの公開
EXPOSE 5000
CMD ["flask", "run", "--host=0.0.0.0"]

# コンテナ起動時にapp.pyを実行
CMD ["python", "app.py"]

ステップ4: requirements.txtの設定

Flaskとその他の依存ライブラリを requirements.txt ファイルにリストアップします。例:

Flask==2.3.3
Werkzeug==2.3.7

ステップ5: Docker Composeの設定

最後に、Docker Composeを使用してFlaskアプリケーションとRedisデータベースを含むコンテナを起動する設定を行います。docker-compose.yml ファイルをプロジェクトディレクトリに作成し、以下の内容を記述します:

version: '3'
services:
  web:
    build: .
    ports:
      - "5000:5000"
  redis:
    image: redis

ステップ6: Dockerイメージのビルドとコンテナの起動

すべてのファイルと設定が完了したら、以下のコマンドを使用してDockerイメージをビルドし、コンテナを起動します:

docker-compose build
docker-compose build --no-cache  # キャッシュを無視してDockerイメージを再ビルドする場合
docker-compose up  # コンテナの起動

これで、Flaskアプリケーションがポート5000で実行され、Dockerコンテナ内でRedisデータベースが実行されます。ブラウザで http://localhost:5000 にアクセスするか、他のHTTPクライアントを使用してアプリケーションにアクセスし「おめでとう成功だ!」と表示されれば完了です。

まとめ

今回は、Dockerを使用してFlaskアプリケーションを構築し、実行する方法を解説しました。
「Dockerfile」は環境設定とコンテナ構築に関わり、「requirements.txt」はPythonライブラリの管理に関与します。さらに、「docker-compose.yml」ファイルには、コンテナの構成や相互関係を記述することで、複雑なアプリケーション環境を簡単に構築し、管理できます。
これらのファイルは協力することで、アプリケーションのDocker化プロセスを支え、環境の再現性と依存関係の管理を実現します。アプリケーションの開発から本番環境へのデプロイメントまで、Dockerを活用して効率的な開発と運用を実現しましょう。

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