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はじめに

Google CloudのCompute Engineは、仮想マシン(VM)を提供する強力なクラウドサービスです。Compute Engineでは、データの永続化と効率的なストレージの管理を行うために、いくつかのブロックストレージオプションを提供しています。この記事では、Compute Engineのブロックストレージの種類とそれぞれの特徴、ユースケースについて説明し、最後に比較表を示します。

ブロックストレージの種類

Compute Engineのブロックストレージには主に以下の種類があります:

  1. Standard Persistent Disks(標準永続ディスク)
  2. Balanced Persistent Disks(バランス型永続ディスク)
  3. SSD Persistent Disks(SSD永続ディスク)
  4. Local SSDs(ローカルSSD)

1. Standard Persistent Disks(標準永続ディスク)

特徴:

  • コスト効率が高い
  • 高い耐久性
  • スナップショットとバックアップのサポート

ユースケース:

  • 大規模なデータストレージ
  • アーカイブ
  • 低頻度アクセスのデータ

2. Balanced Persistent Disks(バランス型永続ディスク)

特徴:

  • バランスの取れた性能とコスト
  • スナップショットとバックアップのサポート
  • 中程度のI/O性能

ユースケース:

  • 中程度のI/O操作を伴うアプリケーション
  • 一般的なワークロード

3. SSD Persistent Disks(SSD永続ディスク)

特徴:

  • 高いI/O性能
  • 低レイテンシ
  • スナップショットとバックアップのサポート

ユースケース:

  • 高I/O要求のワークロード
  • リアルタイムアナリティクス
  • トランザクション処理

4. Local SSDs(ローカルSSD)

特徴:

  • 非常に高いI/O性能
  • 超低レイテンシ
  • VMに直接接続されるため、VMのライフサイクルに依存

ユースケース:

  • キャッシング
  • 一時的なデータストレージ
  • 高スループットが必要なアプリケーション

比較表

以下に、各ブロックストレージタイプの特徴を比較した表を示します。

特徴 Standard Persistent Disks Balanced Persistent Disks SSD Persistent Disks Local SSDs
I/O性能 非常に高
レイテンシ 非常に低
コスト
耐久性
スナップショット サポート サポート サポート サポート外
バックアップ サポート サポート サポート サポート外
主なユースケース アーカイブ、大規模データ 中程度I/O操作のアプリ 高I/O要求のワークロード キャッシング、一時データ

まとめ

Google CloudのCompute Engineは、様々なユースケースに対応するための多様なブロックストレージオプションを提供しています。標準永続ディスクはコスト効果の高い大規模データストレージに適しており、バランス型永続ディスクは中程度のI/O操作を伴うアプリケーションに理想的です。SSD永続ディスクは高いI/O性能を必要とするワークロードに最適で、ローカルSSDは超低レイテンシが求められる一時的なデータストレージに最適です。

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