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はじめに

今回はSAPを学習していくなかでごちゃごちゃになっていたDR戦略についてまとめてみました。

記事の対象者

  • AWS初学者
  • SAA、SAPを取ろうと思っている方

DR目標

  • 目標復旧時間(RTO):サービスの中断からサービスの復旧までの最大許容遅延時間。これによりサービスのダウンタイムの許容可能な期間が決まります。
  • 目標復旧時点(RPO):最後のデータ復旧ポイントからの最大許容時間。これにより許容できるデータの損失とみられるものが決まります。
    実際の試験でもこの2つの目標を要件にして出題されることがあります。

DR戦略

バックアップと復元

本番環境を別リージョンにバックアップする。バックアップからのデータリカバリに加えてリカバリリージョンに本番環境を復元する。
バックアップ.png

パイロットライト

稼働している環境とは別で停止している環境を別リージョンに用意しておいて、障害発生時にそれらを立ち上げる。
パイロットライト.png

ウォームスタンバイ

稼働している環境の一部を待機系として別リージョンに用意して、障害発生時には非同期の待機系から稼働系と同じ環境を立ち上げる。
ウォームスタンバイ.png

マルチサイトアクティブ/アクティブ

2つ以上のリージョンに稼働する環境を立ち上げてデータをレプリケートする。障害発生時でも片方のリージョンにルーティングする。
マルチサイト.png

DR戦略各パターン

上記の戦略をRTO、コスト、簡単なタスクで見てみます。

DR戦略 RTO RPO コスト タスク
バックアップと復元 数時間 数時間 💰 スナップショット
パイロットライト 数十分 数十分 💰💰 リードレプリカ
ウォームスタンバイ 数分 数分 💰💰💰 Iac
マルチサイトアクティブ/アクティブ ほぼゼロ ほぼゼロ 💰💰💰💰 DynamoDBグローバルデータベース

参考資料

AWSのDR対策の4パターン
クラウド内の災害対策オプション
DR戦略の定義

最後に

DR戦略は試験の中でもほぼ確実に問われます。改めてまとめてみて、各戦略のタスクが明確になりました。
またこれらの災害復旧のソリューションをうまく選定することで、災害や障害に対する対応力やビジネスの持続性を高めることができると思います。

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