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【Godot】変数まわりのテクニックの全て(備忘録)

Last updated at Posted at 2025-06-24

はじめに

godot触り始めて約2ヶ月。変数とかの扱い方をあらかた理解したつもりなので忘れないためにも共有します。

備考

  • OS: Windows11 23H2
  • エンジン: Godot 4.4.1
  • 言語: GDScript
  • 記事対象者: 初心者

1. 基本の変数宣言と型

変数の宣言

変数を宣言、つまり作成する際は、varを使って記述します。

また、イコール(= で、初期値を決めることもできます。

書き方
var hp = 100

これで、「hp」という名前の変数が100という数値が入った状態で作成されました。


変数には型を指定できる

変数には「型」を決めることができます。「型」というのは、その変数にどのような種類の値を入れられるのかを決める物のことです。

整数なのか?小数なのか?座標なのか?文字なのか? といったように。

書き方
var hp: int = 100

これは、「hp」という名前の変数の型として、整数(int)を指定したコードです。
コロン() + 型 を変数名の後ろに書くことで指定できます。

変数名、コロン()、型、イコール(=)の間には半角スペースを入れて、可読性を向上させましょう。

しかし、コロン()の前だけはスペースを入れないことが公式の書き方です。


型の種類

よく使う基本的な型の種類としては、次のようなものがあります。

型名 説明 入る値の例
int 整数 42
float 浮動小数点数 3.14
bool 真偽値 true または false
String 文字列 "hello"
Array 配列 [1, 2, 3]
Dictionary 辞書(連想配列) {"key": "value"}
Vector2 2D座標(浮動小数点) Vector2(x,y)
Vector2i 2D座標(整数) Vector2i(x,y)
Node シーン内のあらゆるノード シーン内のあらゆるノード
NodePath ノードのパスを表す "../Enemy/boss_1"
Variant 何でも入る 数値、文字、全部

型の詳細は公式ドキュメントから確認できます。

型を指定しない場合、全てVariant型となります。

型安全性を高めたい場合は型アノテーションを指定するのがオススメです。


自動で型指定させられる

型推論と呼ばれる、自動で型を指定してくれる機能があります。

書き方
var hp := 100 #型推論でint型になる
var stamina := 300.0 #小数があるのでfloat型になる
var message := "hello" #String型になる

:=を使うと、自動で型を推測して設定してくれます。

自動で推測してくれる機能なので、期待通りの型にならない場合もあります。そこだけ注意しましょう。


初期値はなくても宣言できる

ちなみに、初期値を設定しないで、型のみ指定することもできます。

書き方
var player: int

しかし、関数内などで数値を入れるまでは、中身がnullとなり、エラーの原因となるためできるだけ初期値も入れてあげるのがオススメです。


型・初期値を使うメリット

」を指定しておくと、バグ防止、補完、意味が明確になります。
初期値」を設定しておくと、未定義バグ防止、予期しないnullを防げる
などのメリットがあります。


変数名の付け方にはルールがある

変数名、適当につけてませんか?実は、名前の付け方にはルールが存在します。

ルールに沿わないとエラーを吐くというわけではありませんが、可読性を向上させたり、チームで開発するときには大切な事になってきますので、意識するとよいでしょう。

そのルールとはズバリ、スネークケース(小文字+アンダースコア) で名付けるというものです。

例:player_positionenemy_hpdmg_mul

このとき、「意味が明確ですぐに理解できる」「名前が短すぎず長すぎない」「ローマ字を使わず、英語」「一貫性をもたせる」の4つを意識しましょう。

※ 命名に関する説明はまたいつか記事を書きます。

大文字は使わないようにしましょう。後述しますが、意味が変わってきます。



2. 定数

なにそれ?

定数とは、一度決めたら変更できない値を扱いたいときに使う書き方のことです。

例えば、HPやスタミナなどの、数値を変更する必要のあるものは変数を使いますが、最大HPや最大スタミナのような、コードを実行中に変更する必要のないものは、定数を使います。

書き方
const MAX_HP: int = 100

書き方としては、変数でvarと書いていた部分をconstと書くだけです。しかし、初期値は必須なので、必ずイコール(=)で初期値を設定してあげましょう。

初期値がないとエラーになります。

ダメな例
const MAX_STAMINA:float

定数は型指定しなくても良い

定数で型を指定することは可能です。しかし、定数はそもそもコード中で値を変更しないので、特別指定しなくても大丈夫な場合が多いです。

型を指定しない場合、変数も定数もですが、Godot側が自動で判断して型を指定したことにしてくれます。

例えば、10であればint32.5であればfloat、trueであればboolといったように。

こういう書き方でもOK!

OKな例
const MAX_HP = 100

定数を使うメリット

正直、全て変数でコードを書いてしまっても、大きな問題にはなりません。

しかし、「塵も積もれば山となる」というように、しっかりと使い分けることで、大きなメリットとなります。

具体的なメリットとしては、

  • 変数よりもごくわずかにパフォーマンスが良い(体感できるほどではない)
  • ミス防止になる
  • 意図が明確になる
  • 自動補完やエラー検知が強くなる

などがあります。


定数名の付け方にもルールがある

変数と定数を見分けやすくするためにも、定数は変数とは違う方法で名前をつけます。

全て大文字+アンダースコア という書き方をします。

例:PLAYER_SPEEDMAX_HPGRAVITY_MUL

定数の命名も、変数同様「意味が明確」「名前の長さ」「英語命名」「一貫性」を必ず意識しましょう。



3. 配列・辞書

配列(Array)・辞書(Dictionary)とは

変数をまとめたもの」というとわかりやすいでしょうか?

番号や名前を割り振って複数の値をまとめて管理することのできるもの。それが配列・辞書です。

具体的には、
配列 → 0から順に番号が割り当てられる
辞書 → 自分で各値に名前を割り振れる
といった特徴があります。


配列(Array)の使い方

配列は、自動で割り振られた0から始まる番号によって、複数の値を管理するもののことです。

配列の基本的な宣言の仕方は、以下の通りです。

書き方
var items = ["ebi", "tako", "ika", "tako"] #配列に文字(String)を入れている
var score = [10, 15, 20, 30] #配列に整数(int)を入れている
var player_data = [hp, stamina, jump, dash] #配列に変数を入れている
var empty_arr = [] #初期値なしの配列

そして、基本的な読み取り書き込みをする際は、配列名[参照する番号]の形で使用します。

書き方
#読み取り
print(items[1]) #takoと出力される

#書き込み
player_data[2] = lives #配列の3番目にlivesが入る

配列に限ったものではありませんが、メソッドというものがあります。これはその一覧です。

メソッド(関数) とは、変数や配列などの後ろに、 ピリオド(.)括弧(()) で書かれる文字のことです。

配列名.メソッド(数値)で実装できます。

書き方
arr.append(25) #配列の一番右に25を追加する
メソッド 説明
append(value) 一番右に要素を追加
insert(idx, v) 指定位置に要素を挿入
pop_back() 末尾から要素を削除し返す
pop_front() 先頭から要素を削除し返す
remove(idx) 指定位置の要素を削除
size() 要素数を返す
clear() 全要素削除
find(value) 最初に見つかった値のインデックス
has(value) 値が含まれているか
count(value) 値が何個含まれているか
duplicate() 配列の複製
sort() 昇順ソート
shuffle() ランダム並び替え
slice(b, e) 一部だけ切り出し
reverse() 要素の順序を逆転
is_empty() 配列が空かどうか
resize(size) 配列の長さを変更
fill(value) 全要素を同じ値で埋める
front() 先頭要素を返す
back() 末尾要素を返す

配列も、例に洩れず型を指定することができます。

書き方
var int_arr: Array[int] = [10, 50, 80] #int型を指定
var str_arr: Array[String] = ["aaa", "bbb", "ccc"] #String型を指定

型指定しないと「いろんな型が混ざる配列」になります。
型指定をしておくと、その型以外の要素は基本的に入れられなくなるので安全かつおすすめです。


すこし上級者向けですが、多次元配列を作ることもできます。

書き方
#多次元配列の宣言
var grid = [
	[1,2,3],
	[4,5,6]
]

#多次元配列の読み取り
print(grid[1][2]) #6を出力する

補足

配列への範囲外アクセスはエラーになります。

ダメな例
var arr = [10, 20, 30, 40, 50]

print(arr[999])



辞書(Dictionary)の使い方

辞書は、配列と違い、名前を付けることで値を管理します。

辞書の基本的な宣言方法は以下の通りです。

書き方
var dic = {
	"name": "たろう",
	"age": 18
}
var empty_dic = {}

辞書は配列同様、改行なしで記述しても問題ありませんが、可読性の観点から改行して宣言することが推奨されます。


基本的な読み取り、書き込みは、`辞書名[参照する名前]の形で使用します。

書き方
#読み取り
print(dic["name"])    #たろうと出力される

#書き込み
dic["age"] = 19       #ageの項目が19で更新される

dic["score"] = 80     #項目scoreが作られ、80が設定される

辞書にも、様々なメソッドがあります。

メソッド 説明
clear() 全要素削除
size() 要素数を返す
has(key) キーが存在するか
has_all(keys: Array) 複数のキーがすべて存在するか
erase(key) 指定キーの要素を削除
keys() キー一覧(Array)を返す
values() 値一覧(Array)を返す
get(key, default) キーがあればその値、なければdefaultを返す
duplicate(deep=false) 辞書の複製
merge(other, overwrite) 他の辞書を合体
find_key(value) 値からキーを探す、なければnullを返す
is_empty() 辞書が空かどうか



型の指定も、配列と同様に指定することができます。

書き方
#キーを文字(String)、値を整数(int)にしたい場合
var int_dic: Dictionary[String, int] = {
    "score": 1000,
    "hp": 100,
    "stamina": 200
}

辞書の中に配列や辞書を入れて、多次元配列のような使い方をすることもできます。

書き方
#辞書の中に辞書と配列を宣言
var data = {
	"user": {"name": "たろう", "age": 18},
	"scores": [10, 20, 30]
}

#呼び出し例
print(data["user"]["name"]) #たろうと出力される

まとめ

順番が大事・リスト的に使いたい → 配列(Array)
ラベル(キー)で管理・検索したい → 辞書(Dictionary)
両方使う複雑なデータ → 辞書の中に配列、配列の中に辞書



アノテーション

エディタで編集可能にする @export

@exportは、エディタ上で変数を直接いじれるようにするアノテーションと呼ばれるものです。

アノテーションとは、スクリプト内で変数や関数などに「追加情報」や「指示」を与えることのできる特別な記法のことです。


変数宣言の前に、@exportと書くことで、エディタ画面右のインスペクターから変数の値を変更することができます。頻繁に数値を変更する際や大量の変数を管理する際に有用です。

書き方
@export var speed: float = 300.0
@export var player_name: String = "Taro"
@export var colors: Array = ["red", "blue", "green"]
@export var enemy_count: int = 5

数値入力欄ではない、別の形での表示をすることもできます。

書き方
#0~100の範囲内のスライダーとして実装
@export_range(0, 100, 1)
var health: int = 50

#プルダウンで選べるようにする
@export_enum("小学生", "中学生", "大人")
var age_group: String

自分でオリジナルのインスペクターの項目を作れる機能なので、できることがかなり多いです。詳しい使い方は、以下のサイトがわかりやすいです。

@exportを使った際、インスペクターで数値を変更すると、コード上の数値を上書きしてしまいます。

つまり、コード上で初期値を300としていても、インスペクターで500と設定していたら500が優先されてしまいます。


ready時に初期化する @onready

ready時に初期化といわれても、よくわからないかと思います。

特にわかりやすい利用例としては、変数にノードを結合する際かと思います。

書き方
var player = $Sprite2D

このコード、このまま実行してしまうと、エラーを吐いてしまいます。

なぜなら、ノード全体よりも、スクリプトのほうが読み込まれるスピードが速いため、変数宣言したときにはSprite2Dが用意されてないという現象が起こってしまうからです。

その対策として利用されるのが、@onreadyです。

書き方
@onready var player = $Sprite2D

このような書き方をすることで、関数 func _ready が実行されると同じタイミングでこの部分のコードの処理がされるので、ノードがすべて読み込まれた状態となり、エラーを吐かなくなります。

@onready はノードが用意できてから変数にセットするアノテーション

その他のアノテーション

よく使うのは@export@onready ですが、アノテーションは他にもあるので紹介します。

アノテーション名 用途 利用例
@export 変数をエディタで編集可能にする @export var speed: int = 200
@export_range(a, b, s) エディタでスライダー入力(範囲a~b、刻み幅s) @export_range(0, 100, 1) var hp: int = 50
@export_enum(...) ドロップダウンメニューで選択肢を指定できる @export_enum("赤", "青", "緑") var color: String
@onready ノード準備後に変数へ値をセット @onready var sprite = $Sprite
@tool エディタ上でもスクリプトを実行可能にする @tool extends Node
@icon("path") スクリプトのアイコンを指定 @icon("res://icon.png")
@warning_ignore 特定の警告を無視 @warning_ignore("unused_variable")
@rpc ネットワーク同期処理(RPC)用 @rpc func do_something():

@onreadyは関数にも使うことが可能らしいです。(使ったことないけど)基本は変数や定数に使うものって覚えておけばokだと思います。



get(ゲッター) / set(セッター)

get / set とは、変数を読み込んだり書き込んだりする時に特別な処理を挟める仕組みです。

値の範囲制限などの、変数の中身を自動で変換したりチェックしたりしたい場合や、変数が変更されたときに追加で別の処理を開始したいときなどに、ifなどで検知せずとも自動で検知してくれる便利な仕組みです。

  • get(ゲッター):変数の値を読むときに毎回呼ばれる関数
  • set(セッター):変数に値を代入するときに毎回呼ばれる関数

使い方の例として、以下のコードを用意しました。これは、hpが書き換えられた際、0~100の範囲でなければ0~100の範囲に自動で調整する処理を実装しています。

書き方
var _hp: int = 100

var hp: int:
	get:
		return _hp
	set(value):
		_hp = clamp(value, 0, 100) #0~100に自動で制限

命名に関して補足します。例文上で_hpの部分、アンダーバー(_)を使っていますが、これにはちゃんとした意味があります。
これは、外部から変更することを想定していない、そのコード内で使う用に作られましたという意味を持っています。今回の場合、hpで変更を受け取り、_hpに上書きする形だったので、外部から直接_hpに読み書きされることがないので使用しています。

関数などもアンダーバーよく使われていて、中々重要な部分だと思うので覚えておきましょう。


まとめ

  • 値の不正を自動で防げる
  • 変更検知やログ出力などもラクに仕込める
  • クラスの外からは普通の変数みたいに見えて、使いやすい

おわりに

これで、変数まわりの基礎的なテクニック、技術の解説は以上です。自分でも使いこなせてない部分はありますが、学習の役に立てば光栄です。

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