OSPFマルチアクセスの場合の挙動についてアウトプットします!!
マルチアクセスの場合、大量のルータ間がfullステートになると、トポロジの変更などで各ルータが個々にLSUを送信するとトラフィックが増えてしまうため、完全な隣接関係を全ルータではなく、限定した一部のルータにすることでLSUのトラフィック量を減らすことができる。
この時複数のルータのうちどの部分を完全な隣接関係にするかを決定する必要がある!!
その部分を決定するためにDR(Designated Router)とそのバックアップとなるBDR(BackupDesignatedRouter)を選びDRおよびBDRとだけ完全な隣接関係を結ぶ!
DRは全ルータと完全な隣接関係を築いてそれぞれのルータのLSAを収集し、集めた情報を全ルータへと送信することによって各ルータがそれぞれ1対1で完全な隣接関係を築かなくても、DRから全てのLSAの情報を得ることができるため、効率がアップします。
BDRはDRがダウンした際の予備で、DRがダウンするとBDRが代わりにDRとして動作をします。
他のDRとBDRに選出されなかったルータをDROtherという!
。DROtherのルータは、お互いをネイバーとして認識してはいるものの、DBDパケットやLSUパケットを直接交換することはありません。そのため、DROther同士は2Wayステートで止まったままになる!!
🚩DRとBDRの選択方法
・ルータプライオリティ
ルータプライオリティは、ルータのインターフェイスごとに決定できる値です。Helloパケットに含まれるため、Helloパケットを送受信することでお互いのルータプライオリティを知ることができます。マルチアクセス環境では、ルータプライオリティの値が最も大きいルータがDR、2番目に大きいルータがBDRに選出されます。ルータプライオリティのデフォルト値は1です。0に設定すると、DRおよびBDRに選出されません。
・ルータID
ルータプライオリティが同じである場合、次にルータIDを比較します。ルータIDは、各ルータを識別する一意の値でIPアドレスと同じ書式となります。ルータIDの値が最も大きいルータがDR、2番目に大きいルータがBDRに選出されます。
・・・ルータIDの設定方法
1.コマンドによって手動で設定する2.ルータの有効なループバックインターフェイスのIPアドレスの中で最も大きなIPアドレスが選択される3.有効な物理インターフェイスのIPアドレスの中で最も大きなIPアドレスが選択される