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【Vue.js】スコープ付きスロットが理解できるように例を交えて考える

Last updated at Posted at 2020-03-21

はじめに

簡単に使えることが魅力のVue.jsにおいて、
最初の関門になるものの1つがスロット(slot)だと思います。

特に、スコープ付きスロットは、
理解が難しく感じる人が少し多い気がするので、
私なりの理解について書こうと思います。

スロット(slot)について

まずは、スロットについてのおさらいです。

スロットは、特定領域の描画内容を、
親のコンポーネントにまるまるお願いしたい時に使います。

夕飯の献立を「体が温まるものが食べたい〜」と母親に伝えて、
実際に何を作るかは母親に任せるようなイメージです。

実際にコードで表すと、こんな感じでしょうか。

MyChild.vue
<template>
  <div>
    <h2>今日の献立</h2>
    <slot name="hot-meal"></slot>
  </div>
</template>

それを使う親コンポーネント

MyParent.vue
<template>
  <div>
    <my-child>
      <template v-slot:hot-meal>
        <h3>たまごスープ</h3>
        <p>賞味期限が過ぎた卵のたまごスープ</p>
      </template>
    </my-child>
  </div>
</template>

 

描画結果
image.png

このように子コンポーネントの<slot name="hot-meal">で指定した領域に、
親コンポーネントからv-slot:hot-mealの形式でslotのnameを指定することで
描画内容をまるまる渡すことができます。
ちなみに、slotが1つの場合はnameを省略することもできます。

スコープ付きスロットについて

スロットについておさらいしたところで、
次は本題のスコープ付きスロットについてです。

スコープ付きスロットは、
子コンポーネントが持つデータをスロット内において、
親が使うことを許可する仕組みです。

子供が卵を持っていると考えてください。
夕飯の時にこの卵を使ってくれてもいいなと思ってたとします。
その場合に、「この卵、使ってもいいよ」と卵に張り紙を貼っておくイメージです。

コードで説明します。

子コンポーネントのslotタグにおいて、
eggという名前で、eggというデータをバインドしています。
このバインドされた属性は、スロットプロパティと呼ばれています。

MyChild.vue
<template>
  <div>
    <h2>今日の献立</h2>
    <slot name="hot-meal" v-bind:egg="egg"></slot>
  </div>
</template>

script側はこんな感じです。

MyChild.vue
<script>
export default {
  data(){
    return {
      egg: 'うずらの卵'
    }
  }
}
</script>

 
 

そして親コンポーネントでは、スロットプロパティを通して、
子コンポーネントのデータを使う事ができます。

下の例だと、slotPropsという名前で、スロットプロパティを受け取っていますが、
slotPropsという名前でなくても任意の名前を使えます。

MyParent.vue
<template>
  <div>
    <my-child>
      <template v-slot:hot-meal="slotProps">
        <h3>たまごスープ</h3>
        <p>{{ slotProps.egg }}のたまごスープ</p>
      </template>
    </my-child>
  </div>
</template>

 
 
このように、子コンポーネントのeggというデータを受け取ることができています。
image.png

まとめ

  • slotは、親に描画内容を任せるためのもの
  • スコープ付きスロットは、親に描画で使える材料を渡すためのもの

おわりに

「スコープ付きスロットっていうわかりづらい概念があるから、Vue.js使うのやめよう」という人が減ればいいなと思います。(そんな人いないか..)

参考

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