16
23

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Azure 勉強メモ (Azure AD と RBAC)

Last updated at Posted at 2021-02-23

1. Azure AD と Azure サブスクリプション

  • Azure ADテナントは1つの組織に対応し、グローバルに一意なドメインを持つ。
  • Azure ADテナントとAzure ADディレクトリは一対一であり、この2つはほとんど同義で使われる。
  • 2つのADテナント間でIDを共有、同期することは出来ない。ただし、ゲストユーザとして招待することが出来る。
  • Azureサブスクリプションのサインアップ時、Azure ADテナントを1つだけ信頼する必要がある。
  • Azure ADとAzureサブスクリプションの関係は、包含ではなく信頼。請求書、支払いもADとサブスクでは別々。
  • Azure ADテナントを単体で取得することは出来ない。AzureサブスクやOffice365にサインアップしたときに取得する。

ad_subsc_overview.png

2. Azure AD ユーザ、グループ

  • Azure ADのユーザには、ロールやライセンス、アプリケーションアクセス許可が割り当てられる。グループを通して間接的に割り当てることも出来る。
  • グループのメンバ管理方法をグループメンバーシップという。
    • 「割り当て済み」: 手動でユーザをグループに加入、グループから脱退。
    • 「動的ユーザ」: 予め作成したクエリにしたがって、属性の指定により自動で加入、脱退。

ad_user_group.png

3. RBAC

3.1. ロールとRBAC

  • AzureとAzure ADにはそれぞれ膨大なアクセスアクセス許可があり、関連するアクセス許可をまとめたものをロールという。
  • ロールを通じてユーザのアクセス許可を制御することを、ロールベースのアクセス制御 (Role-Based Access Control, RBAC) と呼ぶ。
  • AzureリソースロールAzure ADロール は別物。

3.2. ロールの割り当て(プリンシパルとスコープ)

  • ロールを割り当てるときには、セキュリティプリンシパルとスコープを定める。
    • セキュリティプリンシパル とは、リソースにアクセスする主体のことを指す。
    • スコープ とは、アクセス許可が適用されるリソースの範囲を指す。
  • スコープには4つの階層がある。上位から順に..
    • 管理グループ
    • サブスクリプション
    • リソースグループ
    • リソース
  • 上位階層をスコープとして割り当てられたロールは、下位階層に継承される。

ad_rbac.png

3.3. 代表的な Azure リソースロール

  • 組み込みのAzureリソースロールのうち、代表的なもののロール名、およびアクセス許可の内容を以下にまとめる。
読み取り
(課金)
読み取り
(全て)
書き込み
(xxx)
書き込み
(全て)
RBAC
割り当て
所有者
共同作成者
xxx共同作成者
閲覧者
課金データ閲覧者

3.4. PIMを利用した期限付き割り当て

  • Priviliged Identity Management, PIM を利用することで、セキュリティプリンシパルへのロール割り当てを永続ではなく期限付きに制御することが出来る。
  • 設定方法の違い
    • 永続割り当てはAzureリソース側で実施

      • Azureポータルより割り当て対象スコープ(e.g. サブスク)の画面に遷移して、そのスコープのIAM管理コンソールにてロールとセキュリティプリンシパルを指定する。
      • 「スコープ→IAM」の順に遷移することに注意。
    • PIMによる期限付き割り当てはAzure AD側で実施

      1. Azure AD側でPIM設定の初期化(サブスクのオンボード)を実施
      2. オンボードしたAzureサブスクのリソースロールを対象に、PIMの設定(MFAや承認の要否といった、ロールアクティブ化の条件)を実施
      3. PIM設定を行ったリソースロールについて、割り当て(セキュリティプリンシパルとスコープの指定)を実施
    • PIMによる割り当てには「割り当ての種類」というオプションがあり、「対象」と「アクティブ」のうちから値を選択することになる。

    • 常にアクティブとなるのが「アクティブ」、アクティブ化する資格のみ付与するのが「対象」(eligible)。

ad_pim.png

参考資料

16
23
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
16
23

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?