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LambdaとDjangoの相性ってどうなの??

Last updated at Posted at 2020-07-24

忙しい人へ

結論とまとめを最初にのせときます

結論

Djangoのようなフルスタックフレームワークではあまり良いとは言えない
フルスタックフレームワーク使うならECSを使った方が良いらしい

まとめ

Lambdaのコールドスタートで時間かかるのでは?

結構かかります

DjangoのプロジェクトをLambdaにアップロードしたら、Lambdaのアップロードサイズ制限に引っかかるのでは?

かかる可能性はあります
ただよほど入れなければ大丈夫なはず

REST APIを作る時に、DjangoのルーティングとAPI Gatewayの組み合わせって相性悪くね?

実害はないと思うけど悪いと思います

Django使うってことはサーバーレスなのにサーバー立ち上げるってこと?

その通りです

前置き

この記事はあくまでも私見です
これが絶対正しいということではないのでご了承ください

前提

zappaというデプロイツールを用いての検証

本題

LambdaとDjangoの組み合わせにした時の疑問点がいくつかあった
その疑問点をひとつづつ考えてみた

疑問点

  • Lambdaのコールドスタートで時間かかるのでは?
  • DjangoのプロジェクトをLambdaにアップロードしたら、Lambdaのアップロードサイズ制限に引っかかるのでは?
  • REST APIを作る時に、DjangoのルーティングとAPI Gatewayの組み合わせって相性悪くね?
  • Django使うってことはサーバーレスなのにサーバー立ち上げるってこと?

Lambdaのコールドスタートで時間かかるのでは?

Lambdaのコールドスタート
  1. ENIの作成(LambdaにVPC設定した時に限る)
  2. 実行コンテキストの起動
  3. デプロイパッケージの読み込み
  4. デプロイパッケージの展開
  5. ランタイムの起動と初期化
  6. 関数の実行

調査

今回はVPC設定なしで、コールドスタートの時間を調べたいので2~5までの時間を調べる

Djangoのプロジェクトと生のPythonのプロジェクトを用意
※DjangoのプロジェクトではzappaとDRFを導入
プログラムの内容はLambda実行時に「Hello world」をJSONで返す
これらをマネージドコンソールから実行してCloudWatchで処理時間を確認する
Djangoのパッケージサイズは42.2MB
生Pythonのパッケージサイズは129B
Lambdaに割り当てたメモリはどちらも512MB

####結果
(msで表記)

回数 Django 生Python 差分
1 3073 4 3069
2 3159 3 3156
3 3173 3 3170
4 3190 3 3187
5 3196 4 3192

デプロイパッケージのサイズによってコールドスタートにかなり影響があることが分かった
Lambdaはなるべく最小限のパッケージをアップロードすることが好ましいのでフルスタックフレームワークを使用するのは相性が悪そう

DjangoのプロジェクトをLambdaにアップロードしたら、Lambdaのアップロードサイズ制限に引っかかるのでは?

Lambdaのパッケージサイズの上限
50 MB (zip 圧縮済み、直接アップロード)
250 MB (解凍、レイヤーを含む)

いろいろライブラリを突っ込んでたら制限にかかりそう

REST APIを作る時に、DjangoのルーティングとAPI Gatewayの組み合わせって相性悪くないか?

実際にプログラムを動かす上で実害はない
だが、あまり筋の良いやり方だとは思えなかった
本来APIGateway + LambdaでREST APIを作成した時の処理の流れは

  1. APIGatewayでURLを指定
  2. 指定したURLと紐づくLambdaを呼び出す
  3. 処理
    になると思う

Djangoを使用するとなると、Djangoで設定したURLに合わせることになる
処理の流れとしては

  1. APIGatewayはどんなURLが来ても同じLambdaを呼び出す
  2. Lambdaが起動したらまずDjangoのサーバーを立ち上げる
  3. DjangoのサーバーがURLを受け取りルーティングする
  4. URLに紐づいたDjangoのViewを実行
    という流れになるため非常に筋が悪い

なのであまり相性が良いとは言えない

Django使うってことはサーバーレスなのにサーバー立ち上げるってこと?

そういうことになる

GitHubでzappaのLambda処理を見てみると

  • Django動かす準備
  • URLの取得
  • Djangoのサーバー起動

みたいな感じだった

サーバーレスなのにサーバー立ち上げる処理が入るから違和感を感じた

その他

検証中に思ったこととかをここに書いときます

  • RDSとLambdaって相性よくなかった気がする
    • ただ2020年7月にRDS Proxyがリリースされたからかなり解消されてるかも?
  • LambdaとDjangoの事例がなさすぎる
    • 開発で詰まった時に調べても、ドキュメントがないから解決にかなり時間かかりそう
  • zappaでRDS使おうと思ってmysqlclient入れてzappaのコマンドでマイグレーションしたら死ぬほどエラー出た
    • zappaのコマンド使わずにマイグレーションしたら普通に通ったからzappaの問題?
    • ライブラリによって使えないものがあると困るので結構致命的
  • そもそもLambdaの実行時間制限15分・パッケージサイズ250MBまでなど、制限があるので一つのLambdaにいろんな処理をさせるのは不向きなのでは?

結論

Djangoのようなフルスタックフレームワークではあまり良いとは言えない
フルスタックフレームワーク使うならECSを使った方が良いらしい

まとめ

Lambdaのコールドスタートで時間かかるのでは?

結構かかります

DjangoのプロジェクトをLambdaにアップロードしたら、Lambdaのアップロードサイズ制限に引っかかるのでは?

かかる可能性はあります
ただよほど入れなければ大丈夫なはず

REST APIを作る時に、DjangoのルーティングとAPI Gatewayの組み合わせって相性悪くね?

実害はないと思うけど悪いと思います

Django使うってことはサーバーレスなのにサーバー立ち上げるってこと?

その通りです

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