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大分Web祭り 2025 でWeb制作現場の情報共有

Last updated at Posted at 2025-08-18

はじめに

2025年8月16日(土)に大分銀行宗麟館にて、大分Web祭り(OITA-N Web 祭り)2025 を開催しました

今回は特に「現場の話」が色濃く出ていたのが良かったです

参加者も40名近くで、生成AIの話題あり、アジャイルの話題ありと大いに盛り上がりました

以前のイベントレポートはこちら

オープニング

Web 祭りということで、当日の進行はスライドではなく、Webサイトで作ってみました

以前、ゼロイチビレッジの勉強会で教えてもらった Studio を使っています

「世代若くなってます」

確かに、年齢層が幅広く、若い人がたくさん来てくれました

このままどんどん広がっていくといいですね

登壇1「Webディレクターの現実:奇跡と偶然と経験で廻る、Webサイト制作の舞台裏(仮)」

最初の登壇は「ホームページ制作のエディス」の安藤さん

Webディレクターのリアルな現場の話を提供してくださいました

cando_2.png

全編通して「あるある」と共感する内容でした

やはり「どこの現場でも生成AIを活用している」というのは改めて実感しました

そして、「現場で本当に必要なスキル」に挙げられていた「指示力」というのは生成AI相手でも必要なスキルなので、結局、生成AI時代だとしても、Webディレクターに求められるものは変わらないのかな、と思いました

最初の登壇を安藤さんにしたのは大正解でした

まず「現場のリアルな話」があってから、その後の話につながっていったので、かなり良い流れになったと思います

登壇2「Google I/O 2025 RECAP Web編」

次は「本田電脳相談合同会社」の本田さんです

Google I/O の最新情報を共有してくれました

kponda.jpg

スライドはこちら

生成AIの新しい資格について勉強会を開催するとのことなので、これは絶対参加ですね

こちらでイベント情報を出すとのことなので、メンバーになっておきましょう

以下のようなトピックを紹介してくれました

  • CSSカルーセル
  • Web Platform Baseline
  • Gemini Nano Ai on Chrome
  • Chrome DevTools AIアシスタント
  • Jules

まだ試せてないものが溢れているので、本当に「時代に取り残されないという強い気持ち」が必要です

登壇3「ノーコード × マーケター:Web制作・運用・アプリ開発の実践事例」

ゼロイチビレッジ碇谷さんの登壇です

kikariya.jpg

Studio や Wix Studio など、ノーコードでの Web 制作サービスを紹介してくれました

実は、私も7月にゼロイチビレッジの勉強会に参加しています

そして、 HubSpot によるマーケティング支援も紹介してくれました

勉強会などのイベント運営にもすごく便利そうです

LT

「アジャイル」って? 〜 "Do Agile" から "Be Agile" へ

KDDI アジャイル開発センターの阿部さんが「アジャイル」について話してくれました

のっけから「Webの話はしません」と言っていましたが、Web制作でも大事な「アジャイル」のマインドセットについての話でした

「アジャイル」は手法ではなく状態、マインドセット

「スクラム(手法)をやっているからアジャイル」なのではなく、「アジャイルであろうとしていること」が大事

他の登壇とも共通して、「個人と対話」や「相談」が重要だと言われています

AI時代にマーケターはどうすればいいのか?

マーケターとして独立した山田さんの登壇です

まさかの当日にテーマ変更で、それでいて聴衆を惹きつける登壇でした

バッチリ、「ネットワーキングにつなげる」LTだったと思います

「生成AI時代」と言われていますが、結局「できるマーケター」は「結果を残せる人」

そして、それは「人に頼れる人」

これはマーケターに限らず、エンジニアでもマネージャーでもそうですね

困ったときには変なプライドなど捨てて「人に頼ってでも結果をちゃんと残す」ことが重要

組織内で「問題を抱え込んでしまう」のが一番恐ろしいことなので、ちゃんと人を頼れる人こそが「できる人」です

AIコーディングとは?AWS製エディターKiroで実践

Fusic 清家さんの登壇

私も使っている Kiro の紹介です

Kiro の特徴は生成AIで「Spec Coding」ができるところ

雰囲気任せの「Vibe Coding」と違い、要件定義、設計、タスク定義までしてから作業します

なぜこういう実装になっているのか、ということが明確になっていないと、業務では保守の段階で困ります

生成AIによるコーディングで同じような手法はあったと思いますが、 Kiro は IDE の機能としてこれを提供することで、「生成AIを使いこなす能力が低い人でも明確な指示ができるようになっている」と思います

その分、要件定義や設計、タスク定義を読んで確認する能力は求められますが、それは生成AIがあろうがなかろうが求められるものです

「Vibe Coding」ですっ飛ばしていた開発工程をちゃんとやっているだけなので、エンジニアに求められる能力は結局変わりません

そして、清家さんは Kiro で実際に Web 祭りのサイトまで作ってみてくれました

責任あるAIってなんだろう

Notion 松本さんの登壇です

松本さんも、予め用意していたスライドを捨ててしゃべってくれました

セキュリティのページを見やすくしても誰もそこを読んでくれない、というのは実際そうだなあ、と思います

最近は「〇〇では個人情報をどう取り扱っているの?根拠となるURLを提示して」みたいに生成AIに指示して確認していることが多いです

必ずしも「人が見やすいように、人に見てもらえるようにUIにこだわる」ことが重要ではなく、「AIチャットでセキュリティに関する質問に応える」「AIが参照しやすいように情報発信する」ことが求められているのかもしれません

まとめ

現場のリアルな話から始まり、生成AIやノーコードツールとの付き合い方、アジャイルの考え方を学びました

私の感じた結論としては「生成AI時代だとしても、人に求められる力は変わらない」でした

今後、技術が進歩していったとしても、安藤さんが言っていた「現場で本当に必要なスキル」は変わりません

ただ、生成AIやノーコードツールの進歩により、ディレクターやマーケター、エンジニアの枠がなくなっていくような感じはします

「何をしたいのか」「何故そうしたいのか」が明確にできる人であれば、それを実現して改善していくのはどんどん容易になっています

私もエンジニアはカウンセラーの一種だと思っていますが、あくまで「技術の視点」から問題解決に取り組んでいくのであれば、これからも「時代に取り残されないという強い気持ち」が必要だと思います

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