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はじめに

ここまでの記事で Raspberry Pi 4 に最初からついている LED を光らせることができました

ただし、センサーの値をクラウドに連携して何らかの処理、というようなことまでをやりたいので、以下の製品を購入しました

SunFounder Raspberry pi 用のスターター電子工作キット

工作キット

Python のコードで動かせるようなので、「Python を Elixir に翻訳すればいけるのでは?」という甘い見積もりで早速発注

電子工作は学生の時以来なので、正直説明書なしで組むのは厳しいので、このようなキットは大変ありがたいです

今回実装したノートブックはこちら

実行環境

以前の記事と同様、 Nerves Livebook の環境で実行します

もちろん購入した工作キットには Raspberry pi OS のインストール手順などが記載されているのですが、私はあくまで Elixir でやりたいので無視して進めます

回路の組み立て

GPIO とは

General Purpose Input/Output の略で、汎用入出力のことです

Raspberry Pi 4 では画像の赤枠部分、40本のピンが GPIO になっており、ここからセンサーやボタンなどの外部装置に接続します

IMG_1538.JPG

GPIO 拡張ボード

世の中にはブレッドボードという便利なものがあります

私のような不器用かつおっちょこちょいな人にとって、ハンダ付けは恐ろしい作業です(1敗:火傷)

ブレッドボードでは、ハンダ付けなしで、穴に部品の線を差し込むだけで回路が組めるようになっています

購入した工作キットには GPIO 拡張ボードがついていて、 Raspberry Pi のピンをブレッドボードから簡単に拡張できるようになっています

これなら子どもでも安心して回路を組むことができます

LED点滅用回路

公開されているオンライン説明書を見ながら回路を組み立てます

こんな感じになりました

IMG_1537.JPG

Elixir で LED を光らせる

Circuits - GPIO

Nerves から GPIO を操作するためのモジュールです

「Nerves GPIO」で検索したら出てきたのでこれを使います

LED の点灯

Raspberry pi 上の Livebook で新しいノートブックを開き、以下のコードを実行します

{:ok, gpio} = Circuits.GPIO.open("GPIO17", :output)

本来であればこの時点では初期値 0 が設定されるので光らないと思っていたのですが、光ってしまいました

IMG_1534.JPG

この状態で Circuits.GPIO.write(gpio, 1) を実行すると LED が消えます

0 で光って 1 で消えるのは直観に反しています

実はオンライン説明書で提示されているコードは電流の向きが逆になっていて、もちろんこれでも点滅させる分には何の問題もないのですが、やはり気持ち悪いので組み替えます

3V3 の線を GND に差し替えて、 LED の向きを逆にしました

IMG_1536.JPG

この回路であれば 1 で光って 0 で消えるようになります

以下のコードを実行することで LED が光ります

{:ok, gpio} = Circuits.GPIO.open("GPIO17", :output)

Circuits.GPIO.write(gpio, 1)

Circuits.GPIO.close(gpio)

また、毎回 open して処理実行して close というのが面倒な場合は write_one 関数で一回だけ処理することも可能です

以下のコードを実行すると LED が消えます

Circuits.GPIO.write_one("GPIO17", 0)

LED の点滅

これらを踏まえて、一定間隔で 0 1 を切り替えれば点滅できるということが分かります

以下のコードを実行すると、 LED を点滅させることができます

{:ok, gpio} = Circuits.GPIO.open("GPIO17", :output)

Enum.each(1..10, fn index ->
  Circuits.GPIO.write(gpio, rem(index, 2))
  Process.sleep(500)
end)

Circuits.GPIO.close(gpio)

led_gpio.gif

まとめ

Nerves Livebook で GPIO 拡張ボードの LED を点滅させることができました

ブレッドボードであれば私でもどんどん回路を組めるので、何だか色々できるような気がしてきました

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