はじめに
CLS高知2025初鰹編に参加してきました!
そして、その場でCLS別府の開催も宣言してきました!
大分県内外の皆様、よろしくお願いします
昨年CLS高知のイベントレポートはこちら
CLS出島のイベントレポートはこちら
前夜祭
前夜祭は昨年と同様、追手筋宴舞堂さんで行われました
美味しい料理と「よさこい」で大盛り上がりでした
二次会のバッフォーネさんのジェノベーゼも絶品!
リモナータも美味しかったです
ワインはまけまけいっぱいで注がれました
翌朝のひろめ市場も、もちろん最高でした
本編
オープニング
CLS とは、というところから本編開始です
今回は史上最多 217 名参加とのことですが、なんと4割が初参加者
常連リピーターも多い中、地元高知の参加者が非常に多かった印象です
地域をしっかり巻き込めていて、どんどん関係人口を広げられています
以前、地元の課題提供者として登壇していた人が運営として参加していたり、理想的なコミュニティの広がりを感じました
今回のテーマは「パズルのピースの見つけ方」
コミュニティの力で自分のやりたい事を加速させていく、CLSに相応しいテーマです
パネルディスカッション1
北海道、高知でそれぞれ酒造を営んでいる実践者お二方から話を伺いました
雪川醸造の山平さん
文本酒造の岡山さん
モデレーターは琴平バスの楠木さんでした
お二人とも、外から地域に入っていって、お酒造りに挑戦しています
山平さんのお話で印象的だったところ
東京は年々熱帯夜が増え、そのままここに居続けているのは文字通り「茹でガエル」だということで、北海道への移住に動き始めたとのこと
ワイン作りをずっとやりたかったわけではなく、次にどこで何をするか、考えた結果がワイン作りだった、というのが印象的でした
茹でガエルになっている自分、というのに気づいて動かないといけませんね
岡山さんは、22歳でライブハウスを作ってから23年、さまざまな事業を拡げています
地域にないものを作ると反発、そんなものが続くわけがない、という声が上がるが、それがビジネスになる
外から来たアーティストで集客しても一時的なものになるので、地域で志を持っているアーティストに所属してもらって、地域をプロダクション化する
目線が高く、広く、そして伊勢、高知、東京の三拠点生活を続ける行動力にも驚くばかり
翌日「アンパンマンミュージアム」に行ったとき、当初は「建てても赤字になるに違いない」と反対された話を聞きましたが、そこで折れずに、長期的、広範的視線で動き続けることの強さを感じました
お二方とも、まず動いていった結果、偶然にキーパーソンと出会い、そこから自分でも思っていなかったビジネスに展開し、今の形になっています
「自分はこんなことを考えている」「自分はこんなことで困っている」というのをとにかく色んな人にばら蒔いておくと、思わぬところでそれを解決してくれる出会いにつながる、というのは共通しているように思いました
エフェクチュエーションに近いものも感じて、「自分のできること」だけでなく、「自分のできないこと」も周囲に共有しておくことで、柔軟に設定した目標に向けてどんどん動ける、ということも感じました
(できないことだらけですが)
岡山さんが「他の酒蔵もある中から、なんで文本酒造に入ってくれたのか」と杜氏(とうじ)の石川さんに聞いた時の答え「岡山さんが一番困っていたから」というのも面白いです
困っていない人を助けてはくれないので、まずは「困る」ところまで自分で行っておくことが大事ですね
最後にCLS琴平の開催宣言もありました!
パネルディスカッション2
大学生1名と先生たち3名が集まって、「混ざるを教育から紐解く」というテーマで話し合いました
神山丸ごと高専の関戸さん
FC今治高校里山校の宮谷さん
土佐塾中学・高等学校の野崎さん
大学生の西さんが先生たちから話を振られて戸惑いつつ、でも「おお」と言われるような返し(逆質問)をしていたのが印象的でした
西さんはプロジェクト村人Aのメンバーでもあり、流石だと感じます
先生たちは地域に入っていって、既存とは違う形の教育を実践されています
宮谷さんの自己紹介スライドが、生徒たちがブラッシュアップしてくれたもので、すごく人柄が現れていて印象に残りました
「混ざるの前に、はみ出る」というのはキーワードでした
「教師は社会経験がない」というようなことをよく言われるが、先生たちが自分で学校からはみ出して、コミュニティなどの外の世界で情報を集め、それを教育の現場に何度も伝えて混ぜていく、そうすると、生徒・学生たちにも社会のリアルな情報が伝わっていく
「組織」としてガチガチに固まっているとはみ出しにくいですが、ゆるい「コミュニティ」として、弱い繋がりでお互いにはみ出していくことで混ざり、そこにイノベーションが生まれていく、先程も出てきたSWT理論がここでも見られました
企業として考えるなら、イノベーションのためには「いかにはみ出るか」、今までの「強い繋がり」=「社内、取引先」ではない「弱い繋がり」をたくさん持てるようにする、つまりコミュニティの重要性が出てきている、と感じます
「コミュニティに入ることで、最初は〇〇社で〇〇やっている〇〇さん」だったのが、肩書きが消えて「〇〇さん」になっていくという話も面白かったです
別のところで「肩書を取ったら何もない自己紹介をするようだとダメだ」というような話も聞きましたが、コミュニティに入っていくことで、「肩書きではない自分」というのも、周囲にも自分にも気づかせるのかもしれません
「生徒・学生が企業の方と話すとき、どうしてもサポートとして同行している先生と話をされてしまう」という話もありました
相手がこともだからとか、新人だからとかではなく、お互いに高い視座で話をすることで、自分で考えるようになる、というのはチームビルディングで気をつけたいことです
最後に、友達か友達の友達の先生をCLSに誘おう!というのも良かったです!
教育者がはみ出して、混ざっていくのが楽しみですね!
とりあえず誘います!
グラフィックレコード
今回も守隨さんが見事なグラフィックレコードを見せてくださいました
キーワードがまとまっていて、見やすくて可愛い
どうやったらこんなことができるんだ?と手品を見せられている気分
LT
LT もすごく面白かったです
高知の方が多く登壇されていて、高知県民熱いな、と改めて実感しました
Podcast はまだ未経験なので、気になりました
塩の道の取り組みは、全国の消えゆく観光資源のためにもっと広まると良いと感じました
スペースポート高知の話題では、大分も負けてられないと内心焦って聞いていました
あと、日光今市は二度と忘れないと思います
流石に記事が長くなり過ぎてきたので、あとは守隨さんのグラレコにお任せします
スポンサーセッション
アルファドライブ楠瀬さんからは旅館の女将になった話
各地方にこういう旅館があると思うので、モデルケースになると良いですね
ヌーラボからは、ちさとさんが「チームワークマネジメントはじめの一歩」をテーマに登壇しました
日々プロジェクトで四苦八苦しているので、「目標を設定する」「役割を明確にする」「リーダーシップを発揮する」は常に頭に入れておきます
高知銀行さんは「愛されキャラ」の感じが出ていて、良い意味でJTCらしからぬセッションでした
「銀行はお悩みを解決する場所」というメッセージがしっかり伝わりました
コラボスタイルさんの登壇は冒頭からしっかりツカんでいました
コミュニティで愛されてるなあ
社内も一つのコミュニティ、そんな企業でありたいですね
井上石灰工業のトマト王子、大畑さんはトマト愛溢れすぎるセッションでした
トマト王家に入りたい方は7/5、生誕祭へ!
asana を代表して、社員ではなくユーザーコミュニティから萩原さんが登壇
プレゼン力としては当日最高だったと思います
「アクション動詞」でタスクを書く話もすごく為になりました
グループディスカッション
「はじめまして」同士ですぐにアイデアを出し合い、アウトプットまでやってしまう、CLS名物のグループディスカッションです
高知の方から課題を提供してもらい、それに対する解決策をチームで考えました
私のチームでは楠瀬さんの旅館について、以下のお題で考えました
「高知の山奥なのに、地域と旅人が集まる交流拠点があります。彼らの共通の目的は?」
私たちのチームでは、若手から退職後のベテランまで、幅広い人を対象に起業家向けの研修を行う、というアイデアが出ました
起業家同士で繋がることができる、若手はベテランから学べる、ベテランは若手の意見を聞ける、その後成功した人にはスポンサーになってもらうなど、結構良いアイデアではないでしょうか
こんなアイデアが参加者の数だけアウトプットされたので、パズルのピースになったのでは、と思います
全国のCLS
全国各地の次回CLS告知タイムです
CLS道東2025海霧編は 2025/7/5
CLS三島らへん#2は 2025/7/12
CLS出島#2は 2025/9/6
CLS琴平は 2025/12/20
改めてCLS別府は
- #0: 2025/8/2
- #1: 2026/1/17
コミュニティマーケティングカンファレンス2025は 2025/6/13
そして、CLS高知2025戻り鰹編は 2025/10/11
後夜祭
はりまや橋商店街を貸し切っての大規模後夜祭!
TACYONさんによる「よさこい」とダンスも披露されました
大人の遠足
大人の遠足では、アンパンマンミュージアムと TOSACO さんのブルワリーに訪れました
アンパンマンミュージアムは、やなせたかしさんの思い入れがとにかく詰まった空間でした
大人だと気づかない高さのところに子供が見つけて喜ぶ仕掛けが散りばめられていたり、「どこから何がどう見えるのか」全てが計算されていて来場者の多さにも納得です
私は自分用にTシャツと、近くの神社で家族用の干支お守りを買いました(子供がもう少し小さかったらもっと散財していたところ)
TOSACO さんではビールの作り方を学びました
麦芽、ホップ、酵母、副原料などなど無限の組み合わせで味、香りが変わるということで、多くの人が沼にハマるのがよく分かりました
発酵タンクから出したてのビールもすごく美味しかったです!
お昼にはビアスタンドで好きな種類のビールをいただきつつ、平家の茶屋さんの豪華なお弁当をいただきました
本来は一人3杯までだったのですが、ちょうど樽切れに当たったので4杯いただきました!
コーヒービールは想像以上にコーヒーでびっくりしたし、お子様向けの「ちびっこびーるん」も想像以上にぶくぶくしてびっくりしました
塩キャラメルビールは甘いし、「ありがとさこ」は柑橘の香りが爽やかで、ビールの概念が変わるビールをお腹いっぱい楽しみました
酒粕ジェラートも日本酒の甘みと香りで、ビールを飲めない人でも楽しめる商品がたくさん
高知商業高校ジビエ部の鹿ジャーキーはお土産に持って帰ったので、家族でいただきます
酒蔵やブルワリー、ワイナリーを巡る人も多く、移住者で酒造りを始める人も多いので、お酒は地域振興のキーワードの一つになっていますね
まとめ
CLS高知は県外からの人もたくさん来て、その上で地元の人もたくさん来ています
参加者、運営者の健全な新陳代謝もできていて、「関係人口を増やす」「それによって地域課題解決を応援する」ということが大きく推し進められていると感じました
ボランティアでコミュニティ活動をしていると、上手く人を巻き込めなくて困る、という場面に多く直面します
ボランティアなので強制力はないし、必ずしも直接的に課題を解決できるわけでもありません
しかし、「行動し続ける」ことで「SWT=弱いつながりの強さ」から「偶然の出会い」が生まれていく
CLSではそういう事例を多く目の当たりにすることができ、目の当たりにした人たちがさらに繋がっていく、そいう良い流れができています
CLS別府でも、そのような流れを作れるよう、運営一同励んでいきます!