はじめに
JAWS FESTA 2023 in Kyushu に参加・登壇してきました
はじめての JAWS FESTA 参加、かつ、お声を掛けていただいて九州事例セッションで登壇することにもなりました
楽しく学べて最高のイベントでした!
開催概要
日時
2023年10月7日(土) 10:40〜17:40
場所
各セッションはC棟、D棟の一部を借りて行われました
学食も非常に美味しかったです
参加者数
doorkeeper の申込ページによると、最終的な参加申込者数は以下の通りです
- 本 編: 397 人
- 懇親会: 241 人
全国から休日返上でこれだけの人数が集まるのはすごいですね
ちなみに懇親会費用は 7,000 円ですが、こちらもすごい参加者数です
Tシャツが登壇者=青、個人サポーター=緑、運営=赤というように色分けされていたのも良かったです
すごい人混みでしたが、遠くからでも一目で運営の人が分かりました
サポーター
企業サポーター、個人サポーターも多数集まっていました
- 企業サポーター: 25 社 (寄付金額: ¥30,000 〜 ¥70,000)
- 個人サポーター: 35 人 (寄付金額: ¥10,000)
企業サポーターはブースが置けたりするので、この金額ならかなりお得ですね
オープニングセッション
実行委員長である阿部拓海さんから今回のテーマ
「クラウドどんたく〜会って、学んで、よかろうもん〜」
が紹介されました
コロナ禍によるオンラインイベント増加で、より気軽に参加できるようになった反面、やはりオフラインでこその「偶然の出会いからの繋がり」が大事だというメッセージです
地方コミュニティの存在意義とは?
AWS、Azure、GCP それぞれのユーザーコミュニティ代表によるパネルディスカッションが行われました
他コミュニティの話が聞けて面白かったです
私も普段から JAWS-UG 大分 に参加していますが、やはりオフラインイベントの方が心理的にも距離が近くなるので、色々ぶっちゃけ話ができたりしていいな、と感じます
今回のイベントに参加したり、イベントレポートを読んだりして「いいな」と思った方は是非、地元のコミュニティに参加・登壇してみましょう
各種セッション
午後からは最大7並列でセッションが開催されました
私は特に何も決めずに来たので、興味の赴くまま各セッションに参加してきました
何でもありな農業データをどうにかして活用できるようにする農業データ基盤、つくってます
テラスマイル株式会社さんの RightARM に関する事例紹介です
技術的な話以上に印象に残ったのが、差別化のためにシステム提供だけでなく、コンサルや伴走支援までしている点です
やはり導入後の支援までして初めて価値が出るな、と感じました
技術面ではデータ管理に AWS IoT Analytics を使っている、とのことでした
一旦 AWS IoT Analytics に蓄積しておいて、各種帳票や画面コンソールに加工して出力しているそうです
また、多種多様な農家に全て対応はできないため、要求に対するラインを定め、現場で説得する、というようなマネジメントで参考にすべき話もされていました
佐賀銀行におけるクラウドジャーニー〜AWS未経験から本番システムの内製構築まで、および今後の展望〜
かつて某金融機関に派遣されていた私としては、「営業店」や「事務センター」など、懐かしい言葉が出てきてにやけてしまいました
株式会社佐賀銀行は時代の変化に素早く対応するため内製化を進めているとのこと
数ヵ年計画でそのための人材を育成しており、Udemy を活用した教育や、先行して AWS を使っている他行への派遣、積極的なAWS認定取得など、見習うべきところが多く、IT企業としては負けていられない、と感じました
教育について方向性をもって長期的な計画を立てて取り組まれており、こうでなければ、と感じます
他の企業も多くやっていましたが、最後にリクルートしていたのも大ウケでした
私も佐賀県民だったら飛びついていたと思います
スタートアップで役割をまっとうする技術 - 業務委託とシニアエンジニア、ときどきCTO -
株式会社トイポのCTO立石賢吾さんから、キャリアに関する話を聞きました
印象に残ったのは、肩書きや役職になったからその役割を果たす、のではなく、その役割を果たすのに十分な能力があるから肩書きや役職が付く、というメッセージです
自分の今の肩書き、役職に囚われて、その動きだけするようではいけない、と改めて戒められた想いです
医療×ITで複数プロダクトを展開する会社のAWS事情
株式会社レイヤードの各種クリニック向けサービスについてお話を聞きました
医療業界は人手不足がどんどん進行しており、1分1秒でも時間を節約しないといけない状態です
そうした中、WEB問診 Symview や 電話自動応答システム IVer など、医療の手間を減らすサービスを数多くリリースしています
システム構成は AWS でよく使われるもので仕組み自体は簡単そうでしたが、スケーリングや運用などを最初からよく考慮していて、また、新しいものにも常にチャレンジしている点が素晴らしかったです
はじめてのAWS Direct Connectを使ってAWSとレガシーなIP網と繋げてみた
EHR(医療連携システム、病院間のデータ連携)、PHR(患者と病院の間の情報共有)のため、県内病院を一つのネットワークで繋げた話でした
登壇された株式会社インテグリティ・ヘルスケアの玉木悠さんが長崎県のあじさいネットと徳島県の阿波あいネットで同様の取り組みを成功させており、どんどん全国で取り組むべき課題だと感じました
サーバレスで成功させた地域商品券事業 -未知の大量申込に挑む-
私の登壇です
50人程の方々が聞いてくださり、ちゃんと笑って欲しいところで笑ってくれたので安心しました
サーバレスやマネージドの威力を改めて伝えることができたと思います
熊本発のスタートアップがAWSを使って、古い商慣習が残るファッション業界を変えようとしている話
シタテル株式会社の鈴木達也さんから、ファッション業界向けの業務システムについて紹介がありました
現状、EC2による古い仕組みで動いているとのことで、私のセッションの次だったこともあり(順番が申し訳なかった)、「若林さんのお話のように、サーバレスにしていきたいです」と締めくくっていました
ファッション業界の内部は非常に古く、「生産管理や事務用のシステムが導入されておらず、未だにExcelで管理されていた」というのを驚くべき事実として語っていました
Excelで数十あるシートに何年ぶんものデータが蓄えられていたため、それらを解析したりシステムに投入するのが大変だったそうです
(私が力尽きていたので写真がありません💦)
福岡のコミュニティから世界への挑戦までの軌跡 〜ある学生だったエンジニアの話〜
HAKATA.swift所属の Aki Yuki さんから、コミュニティの繋がりの力で様々な仕事、登壇などが得られた話を聞きました
私も Elixir コミュニティのおかげで Elixir Conf EUに登壇できたので、非常に共感する内容でした
大分でも、もっと 学生が参加できるエンジニアコミュニティ を作っていきたいです
(私が力尽きていたので写真がありません💦)
懇親会
博多の 八仙閣 で立食形式で行われました
余談ですが、名刺管理アプリの Eight がアップグレードされ、スマホ同士を近づけるだけで名刺交換できるようになっていました
もう紙の名刺が切れる心配は要りませんね
また、懇親会内でも LT 会が行われ、非常に盛り上がっていました
ちょうど懇親会前に更新に気づいたので、それをネタにしつつ多くの人と名刺交換できました
また、0次会で AIP による合同新人研修の話を聞きました
福岡の複数のIT企業が参加し、エンジニアやデザイナなど、様々な講師を招いて新人研修を合同で行なっています
この取り組みは非常に良いものと感じられ、是非大分県でもやるべきだと感じました
終わりに
閉会式にて、 JAWS DAYS 2024 の開催が発表されました
2024年3月2日、池袋サンシャインシティ にて開催です
私は何があっても参加する予定です
AWSについて興味のある方、ビジネスチャンスを見つけたい方、リクルートしたい方、是非来年会場で会いましょう!
余談
博多の食べ物が美味しすぎて、前後の3日間で 体重が 3kg 増加していました
地方イベントの良いところは、地方の美味しいものが食べられるところと、地方にお金を落としていけることだと思います