Elixir Image の記述の簡素化

はじめに

Elixir Image について、最近機能が追加され、一部の記述が簡素化できるようになったので、いくつか紹介します

以前書いた記事

追加された Trailing bang (末尾の !)

以下の２つが追加されています

• Image.from_binary! : 0.25.0 で追加
• Image.to_nx! : 0.27.0　で追加

これにより、以下のように簡略化できます

ryo_img =
  "https://www.elixirconf.eu/assets/images/ryo-wakabayashi.png"
  |> Req.get!()
  |> Map.get(:body)
- |> Image.from_binary()
- |> elem(1)
+ |> Image.from_binary!()

- {:ok, nx_ryo_img} =  Image.to_nx(ryo_img)
- Kino.Image.new(nx_ryo_img)
+ ryo_img
+ |> Image.to_nx!()
+ |> Kino.Image.new()

:ok と :error で場合わけしたい場合は ! なしの方を使うべきですが、明示的にエラーを発生させたい場合は ! ありの方が有用なエラーメッセージが表示されます

Livebook の UI (Kino) からの変換の簡素化

0.27.0　で Image.from_kino が追加されました

これによって、 Livebook のファイル選択から Image の画像形式に変換する処理が簡素化されます

ただし、 Kino.Input.image の :format は :rgb である必要があります

chroma_key_img_input = Kino.Input.image("CHROMA KEY IMAGE", format: :rgb)

chroma_key_img =
  chroma_key_img_input
  |> Kino.Input.read()
- |> Map.get(:data)
- |> Image.from_binary!()
+ |> Image.from_kino!()

Image.Kino.show(chroma_key_img, max_height: 400)

SVG 読込の明示化

0.32.0 で追加された Image.from_svg で SVG ファイルの読込が分かりやすく明示化されました

svg_img =
  "https://www.elixirconf.eu/assets/images/drops.svg"
  |> Req.get!()
  |> Map.get(:body)
- |> Image.from_binary!()
+ |> Image.from_svg!()

まとめ

ちょっとした変更ですが、可読性が上がるのが嬉しいですね