はじめに
2024年3月2日に開催された「JAWS DAYS 2024」に参加してきました
JAWS FESTA では登壇しましたが、今回は一般参加です
テーマは「LEAP BEYOND」
いつもとは違うコミュニティの人たちと触れあう場を提供することで、新しいつながりやチャレンジを生み出し、日本でイノベーションを起こしたい!
コミュニティ活動の良さを端的に表現した、素晴らしいテーマです
イベント概要
日時:
2024年3月2日(土) 9:00-19:30
場所:
池袋サンシャインシティ 展示ホールA
主催:
JAWS-UG(AWS User Group – Japan)
イベントWebサイト:
https://jawsdays2024.jaws-ug.jp/
主旨:
日本のAWSユーザー会であるJAWS-UGの全国イベントです
AWSやコミュニティ活動、その他技術の情報交換のため、全国から企業・個人が集まります
開催実績
企業サポーター: 79社
個人サポーター: 80名
当日ボランティアスタッフ: 100名
参加登録者数: 1080+名
ユーザー会のイベントでここまでの規模!
帰りに撮影したものですが、池袋サンシャイン通りも JAWS DAYS のフラッグで埋められていました
拝聴した各セッションの所感
Keynote
AWS のエバンジェリスト Jeff Barr さんがコミュニティの魅力について語ってくれました
自己紹介の中で出てきたスライドが印象的でした
数字を追うのではなく、学んだり繋がったりする中で、自然と数字はついてくる
もちろんそう簡単にはいかないと思いますが、私も学び続け、作り続けていきます
KDDI さんでのコミュニティの事例です
社内コミュニティを立ち上げたことでエンジニア間のコミュニケーションが促進され、外部コミュニティに参加することで外部の価値観を取り込むことができています
まさにこれがコミュニティの大きな価値で、社内では得られない体験、得られない文化を作ることで、DXやイノベーションの元になると再認識しました
CIer・SIer集まれ!!クライアントワークな私たちとAWSの良い関係を考えよう!
弊社オーイーシーも SIer なので、こちらのセッションを聞きにいきました
「ユーザーの要望を聞いてそれに応える」というのがSIerの仕事ではあります
しかし、要望の裏にある「顧客が本当に必要だったもの」に気づき、提供できたときを「大ホームラン」として挙げていたのが印象的でした
「必要になったことについて調査する」というスタンスだと、どうしても「言われたことをそのままやる」ことしかできません
「言われたこと」から「本当に必要なもの」に気づくためには、バックボーンとして知識や経験を先に備えておく必要があります
先端技術を追いかけたり、多様な事例を知っておくためにも、やはりコミュニティ活動は重要だと感じました
Japan AWS Jr.Championsまでの道のりとこれから
ただただ羨ましかったわけですが
弊社の若手にもぜひ Jr.Champions になってもらいたい
そのためには「アドバンストティア」以上が条件なので、まだまだ会社として精進しなければ
全方位でのAWSコスト管理:最適化、削減、そしてガバナンス
リージョン、使用プロセッサ、リザーブドインスタンス、セービングプラン、スポットインスタンスなど、
コスト削減のためのあらゆる方法が紹介されました
クレジットの適用優先度や、そこからどう按分していくかなどはとても参考になりました
AWSもITもなんも分からんから始まる成長戦略
エンジニア経験のない新卒からの道のりを紹介してくれました
このスライドの表現かなり好きです
会社が自由に触れるAWSアカウントを用意し、ハンズオンの内容を何度も試せたことが成長に繋がった、という部分に非常に共感しました
やはり、ある程度自由に、自分で考えながら試せる場を用意する、というのはどんな教育でも重要だと感じます
次世代への種を蒔こう〜学生と社会人との交差点として、JAWS-UGができること〜
学生でJAWS-UGに参加しているメンバーを中心として、どうやったら学生が技術コミュニティに参加しやすくなるのか、を討論しました
Keynote の Jeff さんの話の中で、韓国の事例でも出てきましたが、学生コミュニティとうまく繋がって、サイクルができるといいんだろうなあと感じました
コミュニティは学生にも企業にもメリットがあるので、大分の学生にも広めていきたいです
Believe In Serverless ~真のサーバレスを目指して~
Momento の紹介です
とにかくリスが可愛いですが、簡単にアプリを実装できて、プロダクションでも問題なく使える凄いやつです
昔 Redis は使っていたので、なんとなくどういうものかは理解できました
そして、スライドの写真を撮り損ねましたが、 Elixir の SDK もあるとのこと
これは別記事で検証します
AWS LLM 開発支援プログラム:開発者から学ぶ、LLM開発の最前線
LLM(大規模言語モデル)の開発担当者の方々から話を聞きました
特にコスト面のコメントが印象に残っています
「1,000万円にはいかないくらいで安くトレーニングできました」
「デモサイトはinf2.48xlarge($12.98/hr=1日で4万円以上かかる)で動かしています」
やはり、どこの企業も「こういう目的でこういうモデルを構築する」というのが明確になっていて、そうでなければ「何となくやってみた」レベルでは手を出せないな、と感じました
Turing さんのマルチモーダルモデルを自動運転に使う事例は非常に興味深かったです
とりあえず各社のモデルを触ってみたいと思っています
余談
アーニャとトドック(コープさっぽろ)がいました
お弁当が余っていてSDGs的に廃棄も出せない、というアナウンスがあったため、若林は2個食べました
帰社して
社内向けにもイベントレポートを公開し、現地で貰ったノベルティ、チラシ、ステッカーを社内で配布しました
「TVer って AWS なの!?」など、社内でも色々リアクションが貰えてよかったです
TIS さんの「魔人カナエッティ」や、クラスメソッドさんの「くらにゃん」は可愛いと評判でした
まとめ
改めてコミュニティ活動の重要さを感じました
やはり社内で教育しただけでは、得られるものに限界があります
様々な人、企業、文化に触れて、色々な技術、価値観を取り込むことでイノベーションが起きます
これからも引き続き多様なコミュニティ活動に自分も周りも巻き込んで行こうと思います