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MotionBoardのExcel読み込み機能を使おう

Last updated at Posted at 2020-06-17

最初に

** MotionBoardのExcel読み込み機能はすごく使い勝手が良いです。**
今回はその代表的な使い方を解説します。

全体の流れ

今回は大きくわけて、2つの取り込みを解説します。

0.取り込みたいExcelを見てみる
1.複雑な形のExcelのデータを取り込む
2.複数のシート・ブックのデータを一括で取り込む

とても重要な機能になります。
さっそく見て行きましょう。

【MotionBoardとは】
様々なデータソースからデータをあつめ、1つの画面上で統合するMotionBoard。 クラウドサービスとの接続もでき、チャットツール送信もできるのでとてもおもしろいです。 ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/657180/877897e8-35d1-b055-a80c-b9051866bc38.png) ※キャプチャはウイングアーク1st社のホームページより抜粋 [ウイングアーク1st株式会社 MotionBoard](https://www.wingarc.com/product/motionboard/index.html)

今回はその中でもExcelの読み込み設定を紹介します。
目標・計画・予算と呼ばれるようなものはシステムの中に入っておらず、Excelで管理しているところも多いかと思います。
昔はこれらのデータをデータベースに取り込むために、マクロを書いてCSVに変換したりしていました。

0.取り込みたいExcelを見てみる

今回読み込んでみたいExcelはこちらです。
支店毎にExcelブックが分かれていて、支店の中ではシート毎に部署が分かれているものです。
image.png
image.png

上の形のようなExcelでもBIとして分析しやすい形式でデータを保持することが可能です。
image.png
しかも各ブック・シートのデータも1つのデータとしてまとめ、
うれしいことにブックやシートを追加しても自動で読み込んでくれるのです!

1.複雑な形のExcelのデータを取り込む

では読み込み設定をやってみましょう。

下図のようにExcelをアップロードしたら「読み込み設定」をクリックします。
image.png

まずは第一営業部のデータだけを取り込むようにします。
"第一営業部"のシートを選択
image.png

見出しをセットする

緑色の枠を見出し位置にセットします。
image.png

読み込むデータの範囲を決める

今回だとA列、U列、V列はいりませんね。
image.png

いらないデータを抜く

データの中には合計、上期計、下期計、総計などの合計値が入っています。
こちらもMotionBoardで計算できるので、データとしては不要です。
除外フィルターを使って、外してしまいます。

image.png
「除外フィルター」→11行目をクリック→合計と上期計、下期計には"計"の字が入っているので、"計"を中間一致(後方一致でもOK)で外します。

すると、画面上で該当する箇所はグレーアウトされました。
image.png

同様にして、B列の総計も外します。
image.png

横持ちデータを縦持ちデータに変更する

さて、今回のExcelですが、これは人が入力しやすい形なので、縦に担当者、横に年月が入っています。
この形ではデータベースに入れてもデータ分析がしにくいです。
本来の分析しやすいデータの形はこのようなものになります。
image.png

昔はこの形にするためにExcelマクロを組んだりしたものでした・・・。
さて、この横持ちになっているデータを縦持ちにしてみましょう。

image.png
「クロス列」アイコンを選択し、B9~B11を指定します。
そして、"4月"の上にある赤い➡をクリックします。

image.png
そうすると画面下のデータが縦持ちに切り替わったことがわかると思います。

レコードになっていない情報をデータ化する

さて、今回まだ読み込めていないところに実は重要なデータがあります。

image.png
支店コード、支店名、部署、年度はぜひともデータ分析で使いたいです。

これらは「セル選択」の機能を使うと取り込めるようになります。

image.png
「セル選択」をクリックして、取り込みたいExcelのセルをクリックすると、データとして読み込まれます。

項目名を変更する

あとは項目のタイトルを変更しましょう。
image.png

これでOKボタンをクリックするとExcelが取り込まれます。
高度な読み込み設定ができました。

image.png
綺麗に読み込めていますね、これでExcelの読み込み設定は終了です。

2.複数のシート・ブックのデータを一括で取り込む

次は複数読み込みの設定になります。
先ほど作った読み込みのテンプレートを元に、一括で読み込む設定をしましょう。

Excelテンプレートを保存する

先ほどの読み込み設定の画面より、画面右上の「設定」から「Excelテンプレートの保存」を選択し、
テンプレートに名前を付けて保存をします。
image.png

複数読み込み設定をする

データソース選択画面に戻り、「Excel複数シート読み込み設定」を選択し、「読み込み設定」をクリックします。
Excel読み込み_MotionBoard_20.png

画面左上の「フォルダー」から事前にアップロードしておいたExcelのフォルダを選択すると、
下図のように全ブック全シートを自動で読み込んでくれます。
image.png

この機能、実はとても優秀でして、このフォルダーに入ってきたExcelファイルはすべて自動で読み込んでくれます。
運用が始まって、取り込むブックやシートが増えてしまっても、再設定する必要がないのです!!

不要なブック・シートを除外する

とはいえ、読み込みたくないブックやシートも入っていると思います。
ここでは「※必ずお読みください」のシートは読み込む必要がございません。

そのようなときはフィルター機能を使って、対象のブック・シートを除外しましょう
「フィルター」ボタンをクリックし、シート名に「※必ずお読みください」とし、条件を「完全一致しない」にしました。
image.png

OKボタンをクリックすると、取り込みの対象から除外されたことが確認できます。
image.png

Excelテンプレートを読み込む

最後に、保存したテンプレートの読み込み設定をセットしましょう。
テンプレートの選択ボタンから、先ほど保存したテンプレートを読み込むと、データを読み込むことができます。
image.png

おつかれさまでした。これでセットアップは完了となります。

実際のデータを見てみる

image.png
全支店のデータを取り込むことができました。
支店が増える(ブックが増える)、部署が増える(シートが増える)に動的に対応することができます。

他にもグループヘッダーや、Excelテンプレートの異なる複数読み込み設定など、まだまだ奥深い機能が眠っております。

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