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cURLを使ってMotionBoardのWeb APIを使いこなそう

Last updated at Posted at 2021-01-20

#最初に
MotionBoardは綺麗でわかりやすいグラフや画面を作ることができます。



綺麗な上に、動いたりもします。
気になる人は下記リンクをクリックしてください。体験デモもできます。
MotionBoard 体験デモについて(公式HPより)

【MotionBoardとは】
様々なデータソースからデータをあつめ、1つの画面上で統合するMotionBoard。 クラウドサービスとの接続もでき、チャットツール送信もできるのでとてもおもしろいです。 ※キャプチャはウイングアーク1st社のホームページより抜粋 [ウイングアーク1st株式会社 MotionBoard](https://www.wingarc.com/product/motionboard/index.html)

今回はWeb APIを簡単に扱う方法についてお伝えします。

#Web APIとは
APIは「Application Programming Interface」の略で、システムとシステムをつなぐ窓口という役割を担います。
この機能を使いこなすとMotionBoardに対して、データのアップロードダウンロード、タスクの操作やスナップショットタスクの実行など、MotionBoardのバックグラウンドの幅広い機能を使うことができます。
MotionBoardの管理者の方でしたら、要チェックの内容になります。

しかし、参考情報を見てみると、HTMLのサンプルコードだったりVB Scriptの例だったり、「(。´・ω・)ん? プログラム??」と思って敬遠してしまうことがあるかと思います。
実際にぼくもプログラムはあまり得意じゃないので、ちょっと「うぇぇ」と思ってしまっています。

ちなみにMotionBoardはこれだけのAPI機能を備えています。
公式マニュアル(第3章 Web APIの一覧)

すぐに使えそうなのが
・CSVやExcelのダウンロード
・配信タスクの開始
・CSVファイルのスナップショット直接取り込み
あたりですかね。

#cURLはノンプログラマの味方!?
cURL(カール)、こちらはLinuxに含まれるプロトコルを利用するコマンドなのですが、Windows 10では2018年春から標準コマンドとして搭載されました。つまり、Win10で使えるコマンドです。

形式を覚えれば簡単にMotionBoardのWeb APIを使えます。

実際に1行だけコードを書けばプログラム実行できるので、簡単ですね。

#ためしにやってみよう
ここでは共有フォルダへのCSVのアップロードとダウンロードを試してみます。
同じようなことをMotionBoard Agentを使えばできますが、A.csvを検知してA.csvとしてMotionBoardに取り込みます。
そのため、B.csvとC.csvとD.csvをマージして、A.csvにするという加工ができないのが難点です。
プログラムであればこの辺の操作もできるようになりますね。

##CSVをダウンロードする
共有CSVのダウンロードのしかたはこちらを参照します。

1行コマンドを書くだけでOKなのですが、今回は構成を3つにわけてみましょう。

###URLのコマンドを書く
いきなりメインのところです。
マニュアルを解読すると、以下のようにURLを書けばいいのです。

https://MotionBoardサーバーのアドレス/motionboard/rest/csv/get/shared/zaikoFolder/zaiko.csv?tenant=テナント名&id=ユーザID&pw=パスワード
URLの抜粋 内容
https クラウドの場合はhttpsになります。オンプレは標準ではhttpです。
MotionBoardサーバーのアドレス 例)cloud.motionboard.jp のようにコンピュータ名
motionboard ここは共通
rest/csv/get/shared 共有CSVファイルのダウンロードコマンド
zaikoFolder/zaiko.csv 共有CSV内のフォルダパス ※1
tenant=テナント名 使用しているテナント情報 ※2
id=ユーザID 使用しているユーザID ※2
pw=パスワード 使用しているパスワード ※2

※1 今回使用した環境の共有CSVのフォルダ構成はこちらです
image.png

※2 MotionBoardにログインするときに必要な情報です。
image.png

URLはこれでOK、次にいきましょう。

###ファイルをダウンロードする場所や名前を指定する
アウトプットの引数(-o)を入れて、どのフォルダに何てファイル名でデータを出力するか指定をします。

-o C:\Users\xxx\Desktop\test.csv

ここはとてもシンプル。
またもしプログラムをいじるのならばこの部分でしょう。
フォルダパスを社内サーバにするとか、CSVの名前に変数を入れるのか、ここは調べつつ作業ができる共います。

###cURLコマンドにする
あとはテキストエディターを開いて、以下のようにコマンドを書きましょう。

curl https://MotionBoardサーバーのアドレス/motionboard/rest/csv/get/shared/zaikoFolder/zaiko.csv?tenant=テナント名&id=ユーザID&pw=パスワード -o C:\Users\xxx\Desktop\test.csv

一番単純な処理ですが、これでOKです。

作ったテキストファイルを保存するタイミングで拡張子を.batにすると、ダブルクリックしたら処理が開始されます。
今回はコマンドプロンプトで試しましょう。

スタートメニュー → Windowsシステムツール → コマンドプロンプト をクリック
image.png

コマンドをコピペして、Enterで実行
image.png

お、返ってきました。
image.png

無事に在庫データをダウンロードできています。
image.png

このバッチをWindowsのタスクマネージャーにセットしておくと、任意のタイミングでデータをダウンロードしておくことができますね。

#おわりに
プログラムと聞くとどうしても敬遠したくなるWeb API。
でもこのようにお手軽にできる手段もあるのです。

勇気をもって、一歩を踏み出してみましょう。

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