スライドから学ぶ論文の読み方
読み方まとめ
最初にまとめを書きます。
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サーベイの目的と重要性
- サーベイは研究業界で既存の関連論文を網羅的に調査・勉強することを指す。
- 新規性や優位性を確認し、証拠を揃えるために行う。
- サーベイ不足は研究の見直しや批判を招く可能性がある。
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サーベイの方法
- 面白そうな論文を見つけるために、会議名と検索ワードを使用して検索する。
- 論文の動画があれば、その内容を確認して興味を持つかどうかを判断する。
- 論文を読んだ後は、その内容をまとめる。
- 論文の参照文献を利用して、次に読むべき論文を決める。
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論文の読み方
- 論文の構造を理解する(アブスト、イントロダクション、関連研究、実験結果、議論、結論などのセクションを特定して読む)。
- 速読の場合,アブストと結論のみを読む
- 論文を一気に読むことで、全体像を把握する。
- 論文を読む際には時間を決めて取り組む(例:1時間)。
- 慣れない分野の論文を一編だけ読んで理解するのは困難。
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サーベイの重要性
- 最先端の研究を把握することで、真の「研究」を行うことが可能。
- サーベイを行うことで、論文をより高いレベルに引き上げることが可能。
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サーベイ能力の重要性
- 多くの手法を知ることで、問題解決能力が高まる。
- 最新の手法を知ることで、自身の研究の位置づけが可能。
- 新しいことを実現しようとする研究者にはサーベイ能力が必要。
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論文の探し方
- Google ScholarやArXivなどの学術用検索エンジンを利用する。
- 論文まとめや論文まとめサイト、学会のproceedingsなども参考にする。
- サーベイ論文やサーベイ本を探し、キーワードに“Survey”や“Review”を付けて検索すると見つけやすい。
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論文の要点をまとめる方法
- 論文を代表する図と要点をまとめることで速読レベルでの理解が深まり、読む速度も上がる。
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時間管理
- 作業時間の見積もりや論文の難易度の予測を行うために、時間を測る。
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効率的な読み方
- 論文を読む際には、無駄な労力を避けるために、関心のない内容の論文は読むのを止める。
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サーベイの継続と意義
- サーベイは一度きりではなく、定期的に行うべき。
- サーベイ経験は研究職以外の人にも有益で、技術や市場動向の調査方法として利用できる。
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注意点
- 論文の読解にはそれなりの労力がかかるため、無駄を省くことが重要。
- 基礎知識の本は重要
- とりあえず速読で週100本(落合フォーマットでまとめる)
- 精読は論文をより詳しくまとめる(週25本鬼コース)
- コードの実装
- 数式の理解
- 参考文献の速読
読み方で参考にしたスライド
CV分野におけるサーベイ方法
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基礎知識
- 本による基礎知識は重要
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CV分野の主要な本
- ディジタル画像処理 [改訂第二版]
- コンピュータビジョン最先端ガイド
- OpenCV2プログラミングブック
- コンピュータビジョン アルゴリズムと応用
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サーベイについて
- 論文を読み手法を知ることで引き出しが変わってくる。
- 最新の手法について学ぶことができるそこから自身の立ち位置がわかる。
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サーベイのメリット
- 論文を書くときに知らないとマイナス
- 知識のレベルが上がる
- データも取得することができる
サーベイの重要性
- 最先端の研究を把握することで、真の「研究」を行うことが可能
- トップ研究室は高い調査能力と実装力を持っている
- サーベイを行うことで、論文をより高いレベルに引き上げることが可能
サーベイ能力の重要性
- 多くの手法を知ることで、問題解決能力が高まる
- 最新の手法を知ることで、自身の研究の位置づけが可能
- 新しいことを実現しようとする研究者にはサーベイ能力が必要
サーベイのメリット
- 多くの手法を知ることで知識レベルが向上
- スタンダードな手法を多く知ることができる
- 関連研究との比較が必要で、適切な論文からの引用が重要
- 論文だけでなく、動画やデータセット、ソースコードなども入手可能
サーベイの基本
- トップ会議やジャーナルから論文をダウンロードする
- サーベイ論文やサーベイ本の有無を調べる
- 読んだ論文の関連論文を探す
- 著者を調べる
トップ会議やトップジャーナル
- トップ会議(CVPR, ICCV, ECCVなど)やトップジャーナル(PAMI, IJCVなど)から論文を読む
- 論文の情報源としてCVPapers on the web, IEEE Xplore, arXivを利用
- タイトルや著者名で検索して論文を探す
論文のフォロー
- CVPapers on the webで上位会議の論文をチェック
- arXivで関連論文を毎日チェック
- 論文の質を評価できる目を持つことが重要
サーベイ論文・サーベイ本
- サーベイ論文やサーベイ本の有無を確認
- キーワードに“Survey”や“Review”を付けて検索すると見つけやすい
関連研究を探す
- トップ会議に出てくる研究者のサーベイ能力を利用して関連研究を探す
- 取捨選択を行いながら関連研究を探す
著者で検索
- 著者名で検索してその人の研究歴史を遡る
- 研究者のページから研究に関する情報を収集する
先端技術とメディア表現1 #FTMA15
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論文の読み方
- 論文の構造を理解する(アブスト、イントロダクション、関連研究、実験結果、議論、結論などのセクションを特定して読む)
- 論文の読み方の推奨順序:アブスト → 結論 → 実験 → 関連研究
- 論文を一気に読むことで、全体像を把握する
- 論文を読む際には時間を決めて取り組む(例:1時間)
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サーベイの方法
- 面白そうな論文を見つけるために、会議名と検索ワードを使用して検索する
- 論文の動画があれば、その内容を確認して興味を持つかどうかを判断する
- 論文を読んだ後は、その内容をまとめる
- 論文の参照文献を利用して、次に読むべき論文を決める
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スライドの作成
- 論文の要点をまとめたスライドを作成する
- スライドには以下の点を含める:
- 論文の目的
- どのような方法で検証されたか
- 論文の新規性や特徴
- 議論や未解決の問題点
- 次に読むべき論文は何か
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鬼コース
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1週目
- 興味のある論文を25本選んで読む
- 選んだ論文に基づき、興味を持った分野について、なぜその分野に興味を持ったのかを1-2分でプレゼンテーションする
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2週目
- 1週目のプレゼンテーションを基に教員からアドバイスを受ける
- アドバイスを基にテーマをさらに絞り、興味のある論文を再び25本選んで読む
- 読んだ論文から、先人がやり残していることを見つけ、それについて1-2分でプレゼンテーションする
研究分野をサーベイする
サーベイの目的と重要性
- サーベイは研究業界で既存の関連論文を網羅的に調査・勉強することを指す
- 新規性や優位性を確認し、証拠を揃えるために行う
- サーベイ不足は研究の見直しや批判を招く可能性がある
サーベイの方法
- 分野全体を理解してからテーマを絞る方法と、テーマ案を立ててからサーベイする方法がある
- 文献収集の出発点として、古典的な方法と現代的な方法があり、それぞれの方法を活用する
- Google Scholarなどの学術用検索エンジンを利用する
- 論文のリストだけでなく、その論文を引用している新しい論文や紹介しているサイトも調べる
論文の読み方
- 論文を広く調べることで自身の研究との関連を確認し、深く調べることで優位性を見極める
- 速読技法を習得して効率的に論文を読む
- 重要な論文を見つけた場合は、その研究の優位性と差分を深く探求する
サーベイの書式と可視化
- サーベイの書式を定めて効率的に進める
- サーベイ結果を可視化して整理し、関連研究の章構成や比較材料として利用する
参考文献の選定
- 参考文献は関連性が深く、信頼できる源泉から選ぶべき
- 英語論文の引用を優先し、日本語論文は特定の状況下で利用する
- 新しい論文や厳格な査読を受けた論文を優先して選ぶ
サーベイのプレゼンテーション
- ゼミでのサーベイ紹介では、関連論文群の全体像と自身の研究の位置づけを示す
- 重要な論文を深く紹介し、その研究の課題と自身の研究の優位性を強調する
サーベイの継続と意義
- サーベイは一度きりではなく、定期的に行うべき
- サーベイは学生の評価にも影響するため、知識の広さを示すことが重要
- サーベイ経験は研究職以外の人にも有益で、技術や市場動向の調査方法として利用できる
参考リソース
- サーベイ方法に関するさまざまなリソースを参照して、技術を磨く
2020.06.01 M1勉強会 論文の読み方・書き方・研究室の過ごし方
2020.06.01 M1勉強会 論文の読み方・書き方・研究室の過ごし方
論文読み(サーベイ)について
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精読と速読の使い分け
- 精読: 自身の研究テーマに深く潜る目的で行う。詳しい理解や検討、再現実装を含むこともあり、良い論文の方法を学ぶ目的もある。
- 速読: 分野の大まかなトピックやトレンドを把握する目的で行う。研究テーマの策定や問題の発見に役立つ。
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広いアンテナを持つ
- 論文まとめやTwitterを利用して情報収集を行う。
- 論文を紹介してくれるアカウントをフォローすることでArXivの最新情報をキャッチできる。
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読んだ論文のまとめと共有
- 論文を代表する図と6つの要点(どんなものか、先行研究との比較、技術や手法のキモ、検証方法、議論の有無、次に読むべき論文は)でまとめる。
- まとめた要点を共有することで、他人との情報交換がスムーズに行える。
サーベイの方法
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キー論文の探し方
- 自身が知っている分野ではGoogle Scholarで検索し、「引用元」から芋づる式に最新のキー論文を探す。
- 知らない分野では詳しい人に聞く、Twitterでつぶやく、トップ国際会議の近年の論文のタイトルを確認するなどの方法がある。
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サーベイの進め方
- 読む論文リストを作成し、読み進める中で出てきた論文を逐次追加していく。
- 論文の読み方を学ぶ資料を参照して、サーベイの質を向上させる。
論文の探し方
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利用可能なリソース
- Google Scholar: キーワードで広く検索し、特定の論文から関連研究を見つける。
- ArXiv: 最新の研究動向を追うが、質がまちまちなので注意が必要。
- 論文誌、国際会議、国内学会のproceedings: peer reviewを通過しているため、質が高いものが多い。
- 論文読み会や論文まとめサイト、Qiitaやブログ: 日本語の資料や解説が得られる場合がある。
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サーベイする時の狙い目
- 国際会議や国内学会のチュートリアル資料や解説記事。
- サーベイ論文: 分野の第一人者によってまとめられた論文。
- 学位論文: 導出や関連研究が網羅されているものが多い。
論文読みの質を上げる方法
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論文の要点をまとめる
- 論文を代表する図と6つの要点で構成する。
- 要点をまとめることで速読レベルでの理解が深まり、読む速度も上がる。
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時間管理
- 作業時間の見積もりや論文の難易度の予測を行うために、時間を測る。
- 要点まとめリストを作成する前提で読むことで、効率的に読むことが可能になる。
論文の読み方 / How to survey
論文の読み方
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指導教員から論文を読むよう指示された場合の初めのステップ
- 論文を熟読し、内容を理解する
- 論文の研究上の位置づけを調べる
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論文の研究上の位置づけを理解するために把握すべきこと
- 起点となる研究(祖先)はどれか
- 他にどのようなアプローチが存在するか
- 直接の「親」となる論文はどれか
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研究の「流れ」を理解する
- 画期的な論文の出現
- 大量のフォロワーが現れる期間
- 停滞期
- 読むべき論文の位置を確認する
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論文の構造
- タイトル
- 概要 (abstract)
- 本文
- 導入 (introduction)
- 手法
- 結果
- 考察
- 結論
- 参考文献
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導入部分の読み方
- 広い視点から狭い視点への話を追う
- この手法や分野がなぜ重要かを理解する
- 研究背景を把握する
- これまでにどのような研究が行われたか
- 何が解決されたか
- 未解決の問題は何か
- 研究の目的と方法を理解する
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関連論文の調査
- イントロダクションを読む
- 関連論文のあたりをつける
- 関連論文をダウンロードする
- 1~3のステップを繰り返し、関連論文の理解が深まるまで行う
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文献管理
- 論文の引用文献も読む
- 引用文献の中から読むべきものをイントロダクションであたりをつける
- 必要に応じて、引用文献の引用文献も読む
- 文献管理ソフトウェア(例:Mendeley)を活用してダウンロードした論文を保存する
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注意点
- 慣れない分野の論文を一編だけ読んで理解するのは困難
- 「読むべき論文」が際限なく増える可能性があるが、努力を続けることが重要
論文輪読会 第1回 AI論文読み方講座
論文の読み方のアドバイス
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論文の読み始め
- 論文の読み始めには、目的を明確にする。
- 論文の選定は読む目的に依存する。
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論文の構造理解
- 論文は通常以下のセクションで構成される:
- 概要 (Abstract)
- 序論 (Introduction)
- 関連研究 (Related Work)
- 手法の説明 (Method)
- 実験 (Experiment)
- 考察 (Discussion)
- 結論 (Conclusion)
- 論文は通常以下のセクションで構成される:
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読む順番
- 最初に概要と結論を読むことで研究の大枠を把握する。
- 次に序論と関連研究を読むことで研究の背景と前提条件を理解する。
- 図表とその説明文を確認して、提案内容や結果を大まかに把握する。
- 詳細な理解が必要な場合は、手法の説明、実験、考察のセクションを順に読む。
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研究の深堀り
- 詳細な理解が必要な場合は、手法の説明、実験、考察のセクションを順に読む。
- 論文の理解を深めるために公開されているコードを参照することも推奨される。
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効率的な読み方
- 論文を読む際には、無駄な労力を避けるために、関心のない内容の論文は読むのを止める。
- 研究の前提条件が把握できない場合は、関連研究を先に理解する。
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実装に関するアドバイス
- 実装を検討する際には、既存の実装や学習済みモデルの存在が重要であり、それらを探すために "Paper with Code" が利用できる。
- Githubで公開されているコードを参照することで、手法への理解が深まることが多い。
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論文の選定
- 論文を選定する際には、サーベイ論文や日本語の解説記事を参照することも有効。
- 輪読会での発表を目的とする場合は、最近出た論文やトップ学会に採択された論文を選ぶと良い。
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注意点
- 論文の読解にはそれなりの労力がかかるため、無駄を省くことが重要。
- 論文の理解を助けるために、翻訳ツールを利用することも一つの手段である。
工学系大学4年生のための論文の読み方
- 精読する価値を見極める
- アブストと結果、提案法で見極める。
サーベイの仕方論文の読み方
https://written.4403.biz/source/how-to-survey.pdf
論文の読み方
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全部読む必要はない
- サーベイ時には精読する論文を極力減らす
- 全部は読まないが、全部チェックする
- 必要な論文はしっかり精読する
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主な論文の構成
- 概要、あらまし、abstract
- はじめに
- 従来研究、関連研究、関連技術
- 提案方式
- 評価、考察、検討
- 結論、まとめ、おわりに
- 参考文献
- 論文を読む順番: 1. タイトル 2. 概要、あらまし、abstract 3. 結論、まとめ、おわりに
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参考文献から文献を引く
- 参考文献を辿ることで該当分野の論文が芋づる式に引ける
- 多くの論文から引用されている参考文献は基礎・原点として重要
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英論文の読み方
- AbstractとConclusion/Summaryは全訳する
- 英語が苦手な人は本文を読む際にわからない単語を飛ばすこともあり
- 文の後方は修飾が多いため、読まなくても大丈夫な場合がある
- 英語文法はわかりやすく、主語と動詞は前に固まっていることが多い
- 英語が苦手な場合でも、読めば読むほど読めるようになる
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