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Macの移行アシスタントは分割して行うべきである

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仕事で使用しているiMac (Retina 5K, 27-inch, 2020)の調子が悪いため、外付けSSDにOSをインストールしデータを移行、その後内蔵HHDを初期化しOS再インストールを試みた。

この方法ならば内蔵HDD→外付けSSDと転送することになるので高速にデータを転送でき、OSの復旧も早くなるだろうと見込んでいたのだが、結果としては「それなりに手間がかかる」という結論に至った。

転送時のトラブル

データ容量的には、アプリケーションが9.4GB、ユーザーフォルダに1.12TB、その他のファイルとフォルダが11.5GBほど。何も考えずにこのまま移行アシスタントを使用してデータを転送したところ、土日を挟んで放置した結果「残り時間2199時間〜」などと表示され、30万件弱をコピーしたところで進行が停止していた。(当初は内蔵→外付けであるからと考えていたが、後日外付け→内蔵と実行した場合にも同様の現象が発生していた)

どうするべきか

実は移行アシスタントは1回ですべてを終わらせる必要は無い。
今回のように転送データ量が多い場合は途中で停止する可能性も十分にある(実際今回の場合は内外と外内の移行で2回とも停止していた)ため、データの転送は複数回に分けて行うのが望ましいと考えられる。

  1. まずアプリケーション、その他のファイルとフォルダ、システムとネットワークをコピーする。
    OSインストール直後に行う予定の場合は、新規ユーザーの作成時に既存のものとは異なるコピー用アカウントを作成する。(既存と同じIDにしても、この後に行われるアカウントコピーの際に無効化すことになるので)
    環境にもよるが、今回の場合は21GBほどの転送は10分ほどで完了した。
  2. 上記が完了するとコピー用アカウントで起動するため、すぐに移行アシスタントを立ち上げ直す。
  3. 次にユーザーアカウントをコピーする。この時OS管理下のデータ(ドキュメントやミュージックなど)はなるだけコピーを行うのが良いと思われる。(iCloudの同期が実行されてから、前のデータを持ってくると競合を起こす可能性があるため)
    自作のフォルダは次のフェーズでコピーする。ゴミ箱は必要ならコピー。
    今回の場合、ダウンロードフォルダが132.83GB、Dropboxが710GB、Parallelsが181.66GBほどあり、これらを除いた88.76GBを転送した。
  4. 新しいOS側で移行したユーザーアカウントでログインできたら、前のOS環境にあるユーザーフォルダにアクセスし、スキップしたファイルをコピーする。
    (自分はTeraCopyを用いている)
  5. すべてが終わったら、移行用に作ったコピー用アカウントを削除する。

ユーザーアカウントの移行はOS単位で整合性を取る必要があるため、移行アシスタントを使用しなければならないが、後から復元が可能なクラウドサービスのフォルダや、OSが使用しないParallelsのファイル、ダウンロードフォルダはそもそも移行アシスタントにコピーさせる必要がないのである。
また移行アシスタントの実行中はOSの使用もできないため、分割して移行することでOSを設定しながらファイルコピーを行うことは利点にもなる。

今回の移行時間は初回の移行が10分、アカウント移行が30分、合計40分ほどで完了した。

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