ConoHaのVPSでWebサイト用のディレクトリを作成し、サブドメインを設定する。
以下の環境でセットアップしていく。
〜VPS 1Gプラン〜
メモリ：1G
CPU：仮想2Core
ストレージ：HDD 100GB
OS：AlmaLinux 9.4
おことわり
筆者はCentOS 7からAlmaLinux 9へ移行したため、CentOS 7のコマンドで利用できる部分はそれらを用いる。
1．ディレクトリの作成
ドキュメントルートはユーザディレクトリに置くこととし、ディレクトリ名は「www」とする。
次のコマンドを実行し、ディレクトリを作成する。
[root@abc ~]# mkdir www
次のコマンドを実行し、ディレクトリの所有者を変更する。
[root@abc ~]# chown [ユーザ名]:[ユーザ名] www
次のコマンドを実行し、ディレクトリのパーミッションを変更する。
[root@abc ~]# chmod 755 www
2．ユーザディレクトリの有効化設定
次のコマンドを実行し、設定ファイルを編集する。
[root@abc ~]# vim /etc/httpd/conf.d/userdir.conf
17行目をコメントアウトする。
/etc/httpd/conf.d/userdir.conf
UserDir disabled
↓
/etc/httpd/conf.d/userdir.conf
#UserDir disabled
31行目の"public_html"を"www"にする。
/etc/httpd/conf.d/userdir.conf
<Directory "/home/*/public_html">
↓
/etc/httpd/conf.d/userdir.conf
<Directory "/home/*/www">
32行目の"FileInfo"と"Indexes"を削除する。
/etc/httpd/conf.d/userdir.conf
AllowOverride FileInfo AuthConfig Limit Indexes
↓
/etc/httpd/conf.d/userdir.conf
AllowOverride AuthConfig Limit
次のコマンドを実行し、Apacheを再起動する。
[root@abc ~]# systemctl restart httpd
3．エイリアスの設定
次のコマンドを実行し、設定ファイルを編集する。
[root@abc ~]# vim /etc/httpd/conf/httpd.conf
最終行から一段空け、次のように入力し、保存する。
/etc/httpd/conf/httpd.conf
NameVirtualHost [サーバーのIPアドレス]:80
<VirtualHost "サーバーのIPアドレス":80>
ServerAdmin 管理者のメールアドレス
DocumentRoot /home/[ユーザ名]/www/
ServerName [エイリアス].[ドメイン]
</VirtualHost>
次のコマンドを実行し、Apacheを再起動する。
[root@abc ~]# systemctl restart httpd
4．動作確認
ブラウザでhttps://[エイリアス].[ドメイン]/にアクセスし、"AlmaLinux Test Page"の画面が表示されることを確認する。
SSL証明書がないためエラーメッセージが表示されるが、許可の操作をして確認する。
もしもログインできなかったり、403エラーなどが表示されたら最初からやり直す。