今回はApacheとPHPをインストールして設定します。
前回同様の環境です。
〜さくらのVPS 1Gプラン〜
メモリ:1G
CPU:仮想2Core
ストレージ:HDD 100GB
OS:CentOS 7(カスタムOS)
仮として、アカウント名はrootもしくはabc123、ドメインはabc.comとします。
はじめに
前回のCentOS7のセットアップ(さくらのVPS)を参考にTerminalでログインする。
はじめにrootに切り替える必要がある。
次のコマンドを実行し、パスワードを入力し、returnキーを押す。
[abc123@abc ~]$ su
↓
[abc123@abc ~]$ su
パスワード:
[root@abc abc]#
rootでないと操作次第によってはパスワードを求められる。
1.Apacheをインストールする
次のコマンドを実行し、Apacheをインストールする。ちなみにhttpdはApacheのことである。
[root@abc ~]# yum -y install httpd
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: ftp.iij.ad.jp
* extras: ftp.iij.ad.jp
* updates: ftp.iij.ad.jp
依存性の解決をしています
--> トランザクションの確認を実行しています。
〜〜省略〜〜
インストール:
httpd.x86_64 0:2.4.6-80.el7.centos.1
依存性関連をインストールしました:
apr.x86_64 0:1.4.8-3.el7_4.1 apr-util.x86_64 0:1.5.2-6.el7
httpd-tools.x86_64 0:2.4.6-80.el7.centos.1 mailcap.noarch 0:2.1.41-2.el7
完了しました!
[root@abc ~]#
次のコマンドを実行し、Apacheを起動する。
[root@abc ~]# systemctl start httpd
次のコマンドを実行し、OS起動時、自動でApacheも起動するようにする。
[root@abc ~]# systemctl enable httpd
2.ファイアウォールを設定する
次のコマンドを実行し、httpのポート80を開放する。
[root@abc ~]# firewall-cmd --add-service=http --zone=public --permanent
次の画面が表示されたことを確認する。
success
HTTPS通信をするのであれば、次のコマンドを実行し、httpsのポート443を開放する。
[root@abc ~]# firewall-cmd --add-service=https --zone=public --permanent
次の画面が表示されたことを確認する。
success
firewalldを再起動する。
[root@abc ~]# firewall-cmd --reload
ブラウザで、http://"ご自身のIPアドレス"にアクセスし、"Testing 123"のサイトが開くことを確認する。
3.EPELリポジトリを使えるようにする
remiを使えるようにするため、先にEPELリポジトリをインストールする。
標準OSは最初からEPELリポジトリが有効化されているが、今回はカスタムOSのため、インストールが必要。
以下のコマンドを実行する。
[root@abc ~]# yum -y install epel-release
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: ftp.iij.ad.jp
* extras: ftp.iij.ad.jp
* updates: ftp.iij.ad.jp
base | 3.6 kB 00:00
extras | 3.4 kB 00:00
updates | 3.4 kB 00:00
updates/7/x86_64/primary_db | 3.6 MB 00:00
依存性の解決をしています
〜〜省略〜〜
インストール中 : epel-release-7-11.noarch 1/1
検証中 : epel-release-7-11.noarch 1/1
インストール:
epel-release.noarch 0:7-11
完了しました!
[root@abc ~]#
4.remiを使えるようにする
以下のコマンドを実行し、remiの設定パッケージをインストールする。
[root@abc ~]# rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm
http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm を取得中
警告: /var/tmp/rpm-tmp.xxxxx: ヘッダー V4 DSA/SHA1 Signature、鍵 ID 00000000: NOKEY
準備しています... ################################# [100%]
更新中 / インストール中...
1:remi-release-7.5-2.el7.remi ################################# [100%]
[root@abc ~]#
5.PHPをインストールする
以下のコマンドを実行し、PHP本体と拡張パッケージをインストールする。
[root@abc ~]# yum -y install --enablerepo=remi,remi-php73 php php-devel php-pdo php-gd php-mbstring php-mysqlnd
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Loading mirror speeds from cached hostfile
epel/x86_64/metalink | 4.7 kB 00:00
* base: ftp.iij.ad.jp
* epel: ftp.jaist.ac.jp
* extras: ftp.iij.ad.jp
* remi: ftp.riken.jp
* remi-php73: ftp.riken.jp
* remi-safe: ftp.riken.jp
* updates: ftp.iij.ad.jp
epel
〜〜省略〜〜
依存性関連をインストールしました:
autoconf.noarch 0:2.69-11.el7 automake.noarch 0:1.13.4-3.el7
gd-last.x86_64 0:2.2.5-2.el7.remi m4.x86_64 0:1.4.16-10.el7
perl-Test-Harness.noarch 0:3.28-3.el7 perl-Thread-Queue.noarch 0:3.02-2.el7
php-cli.x86_64 0:7.1.19-1.el7.remi php-common.x86_64 0:7.1.19-1.el7.remi
php-json.x86_64 0:7.1.19-1.el7.remi
完了しました!
[root@abc ~]#
6.ファイルアップロードの上限を変更する
次のコマンドを実行し、phpの設定ファイルを開く。
[root@abc ~]# vim /etc/php.ini
デフォルトでの693行目と845行目はそれぞれ次のようになっている。
post_max_size = 8M
upload_max_filesize = 2M
それぞれ10Gに変更する。
post_max_size = 10G
upload_max_filesize = 10G
保存したら次のコマンドを実行し、Apacheを再起動する。
[root@abc ~]# systemctl restart httpd
7.PHPのタイムゾーンを変更する
次のコマンドを実行し、phpの設定ファイルを開く。
[root@abc ~]# vim /etc/php.ini
デフォルトでの922行目はそれぞれ次のようになっている。
[Date]
; Defines the default timezone used by the date functions
; http://php.net/date.timezone
;date.timezone =
; http://php.net/date.default-latitude
先頭の";"を削除し、"Asia/Tokyo"を追加する。
[Date]
; Defines the default timezone used by the date functions
; http://php.net/date.timezone
date.timezone = Asia/Tokyo
; http://php.net/date.default-latitude
保存したら次のコマンドを実行し、Apacheを再起動する。
[root@abc ~]# systemctl restart httpd