1. はじめに
前回、WindowsのWSL機能を使い、Windows上にLinux環境を構築し、Linux版Arduino IDEをセットアップしました。
今回はその続きでArduino IDEメニューの日本語化、スケッチで使うフォントをプログラミングフォントに変更、スケッチ内で日本語が使えるようにします。
2. Ubuntu環境の日本語化
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パッケージ情報の更新
Ubuntusudo apt update sudo apt upgrade
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日本語言語パックのインストール
Ubuntusudo apt install language-pack-ja
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ローケイルの変更
Ubuntusudo localectl set-locale ja_JP.UTF-8
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多言語フォント"noto"のインストール
Ubuntusudo apt install fonts-noto
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IMFとIMEのインストール
Ubuntusudo apt install fcitx5-mozc
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環境変数の修正
テキストエディタnanoを起動し、.profileの末尾に下記を追記Ubuntunano ~/.profile
export GTK_IM_MODULE=fcitx5 export QT_IM_MODULE=fcitx5 export XMODIFIERS=@im=fcitx5 export INPUT_METHOD=fcitx5 export DefaultIMModule=fcitx5 if [ $SHLVL = 1 ] ; then (fcitx5 --disable=wayland -d --verbose '*'=0 &) fi
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Ubuntu再起動
PowerShellwsl.exe --shutdown
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IMEの設定
Ubuntufcitx5-configtool &
「入力メソッド」タブの左側の領域に“Mozc”と日本語キーボードを登録する。
右側の領域から日本語キーボード(通常はOADG 109A)を選択し、中央の左矢印ボタンで左側に登録。
左側に登録したキーボードを選択して、中央の上下矢印ボタンで「キーボード - 日本語」、「Mozc」の順番に並び替える。
「キーボード-英語(US)」を選択して右矢印ボタンで削除する。
変更後は、適用ボタンで設定を確定させる。
<変更前>
<変更後>
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プログラミングフォント"HackGen"のインストール
windowsのブラウザでHackGen_v*.zipをダウンロード
ダウンロードしたzipファイルを展開し、HackGen-Regular.ttfを
\\wsl.localhost\Ubuntu\home\自分の設定したユーザー名\.local\share\fonts
にコピーする("fonts"フォルダが無い場合は作成する)。 -
フォントのキャッシュを更新
Ubuntufc-cache -vf
3.Arduino IDEの設定
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Arduino IDEを起動する
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メニューからFile>Preferencesを選ぶ
languageから日本語を選ぶ(notoフォントがインストールされていないと、ここで"日本語"やハングル文字はトーフ化しています)
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OKボタンをクリック
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スケッチフォントの変更
Ctrl+shift+pまたはF1キーを押し、Command Paletteを開く
検索窓にpreferences
と入力し、"Pereferences: Open Setting(UI)"をクリック
検索窓にfontと入力し、Editor: font Familyに'HackGen'
と入力したら設定タブをXで閉じる
HackGenフォントになりました。日本語入力もできます。
(日本語の切り替えはctrl+spaceキー)
4. 最後に
無事日本語化できました。
それにしてもLinuxは難しいなぁ...