はじめに
性格の人口割合を国ごとにまとめたものが、16-personalitiesのprofileサイトに載っているので、このデータを使って各国をクラスタリングしてみたらどのような結果になるか興味を持ちました。今回はその解析結果をまとめました。
データ収集
profileサイトをスクレイピングしました。スクレイピングについては、以前の私の記事が参考になるかと思います。
その結果以下のようなテーブルが得られました。単位は%です。行が性格32パターンを表し、列が182ヵ国を表しています。
Afghanistan | Åland Islands | Albania | Algeria | Andorra | |
---|---|---|---|---|---|
Turbulent Mediator | 4.82 | 13.4 | 8.36 | 12.18 | 10.23 |
Turbulent Campaigner | 4.06 | 6.88 | 6.47 | 5.23 | 9.3 |
Assertive Consul | 5.94 | 4.06 | 3.99 | 2.75 | 3.72 |
Assertive Campaigner | 3.9 | 5.47 | 3.98 | 3.34 | 8.37 |
Turbulent Advocate | 3.13 | 7.76 | 5.84 | 5.83 | 3.72 |
階層クラスタリング
以下のサイトを参考にして階層クラスタリングを行いました。
このサイトに従って、三つの指標を確認したところ、最適なクラスタ数は4でした。クラスターごとに色分けしたデンドログラムです。
どの国同士が性格が近いか
デンマークとノルウェイ、ベトナムとカンボジア、UKとアイルランド、アメリカとカナダ、オーストラリアとニュージーランド、メキシコとコロンビア、エジプトとサウジアラビアなど、隣国同士は似ている傾向がありました。面白いと思った隣同士の組み合わせは以下のようになりました。
- 日本とフランス
- 香港と台湾
- イタリアとブラジル
性格の一覧
クラスターごとのz-score
各クラスターが平均からどの程度離れているかを確認するため、z-scoreを使いました。その結果を表にまとめました。
デンドログラムの色との対応:オレンジ→クラスター1 緑→クラスター2 赤→クラスター3 紫→クラスター4
1以上のものを緑色、-1以下のものを赤色で塗りました。
- クラスター1
提唱者と仲介者が平均より高いということで、温和に解決しようとする人が多そうです。領事官タイプが低めでした。 - クラスター2
緑で塗られている4つの性格は、四つの分類のうちすべて分析家に当てはまりました。数字に強い人が多そうです。このクラスターにはインドが含まれているので、確かにと思いました。 - クラスター3
クラスター1とは逆で領事官が高めでした。他は幹部や起業家が高く、組織を引っ張っていく系の人が多そうです。 - クラスター4
一番属する国が多かったので、平均と近めになっています。
クラスターごとの世界地図への色分け
近日中に公開します。
おわりに
16-personalitiesは質問数も多く、かなり信頼できる性格診断ではないかと個人的には思っています。ぜひやってみてください。