【Swift】String型（やInt, Double etc...）からEnumへの変換

概要

String型からEnumに変換してプロジェクト内で使うシーンは多々ありますよね
簡単かつ雑にまとめておきます

変換方法

以下のドキュメントにあるRawRepresentableプロトコルのイニシャライザを使う。
もう本当にそれだけです笑

実際に使ってみると以下のようになります。

// ※String型のRawRepresentableに準拠させる
enum Fruit: String {
    case apple
    case banana
    case orange
}

let fruit = Fruit(rawValue: "apple") // ここでrawValueからEnumインスタンス生成
print(fruit) // Optional(Fruit.apple)

// enumなので分岐も網羅できて良き
if let fruit {
    switch fruit {
    case .apple, .orange:
        print("This is an " + fruit.rawValue)
    case .banana:
        print("This is a " + fruit.rawValue)
    }
}

このような感じで、Enumのイニシャライザ引数であるrawValueに変換したい文字列を渡してあげることで、Enumのインスタンスが生成されます。

ポイント

1. 変換先のEnumはString型を割り当てる
2. init(rawValue:)イニシャライザの引数に変換したい文字列を指定

case名と異なる文字列をEnumに変換することも可能です。

// 対応する文字列を各caseに割り当てる
enum Fruit: String {
    case apple = "リンゴ"
    case banana = "バナナ"
    case orange = "オレンジ"
}

let fruit = Fruit(rawValue: "オレンジ")
print(fruit) // Optional(Fruit.orange)

注意点

生成されたインスタンスは、Optional型で、対応するcaseがない場合はnilを返します。
以下をご覧ください。

enum Fruit: String {
    case apple
    case banana
    case orange
}

let fruit = Fruit(rawValue: "peach")
print(fruit) // nil

このようにcaseに定義していない文字列から生成した場合nilになりますので、
アンラップするなり、nilの場合の処理を追加するなりして使用しましょう。

ちなみに

今回Stringからの変換で紹介しましたが、init(rawValue:)のイニシャライザはRawRepresentableプロトコルに準拠していれば使用ができます。
そのため、Int, Float, Doubleなどでも使用できます。

enum Temperature: Double {
    case cold = -10.5
    case warm = 20.0
    case hot = 35.5
}

let temp = Temperature(rawValue: 20.0)
print(temp) // Optional(Temperature.warm)

おわりに

かなり簡単に変換ができましたね。
個人的にはAPIレスポンスで受け取った文字列から、モバイル側でEnum管理するパターンがかなり多いためよく使用します。
（なのにあってるっけ...ってなるのでまとめました）
覚えておきましょう！