みなさんこんにちわ、りなたむです。
あけましておめでとうございます!
新年の書初めみたいなものとしてとらえて頂ければ笑
Microsoft 365 を活用している方からすると、いろんなサービスを使う上で必ずお世話になるのが、SharePoint です。
その SharePoint には、サイトという概念があり、その中に SharePoint Lists だったり、ドキュメントライブラリだったりというものがあるわけですが、それらの時間を管理する上で、タイムゾーンという概念ももちろん存在します。
管理画面で既定の設定をしていれば、自分の会社にあったタイムゾーンを既定として設定することもできます
ただし、初期値はこのように太平洋標準時となっているため、作成段階では、UTC-8:00、つまり日本の時間から 17時間 も異なる時間帯となってしまいます。
作成時になんのアナウンスも出ないため、気軽にサイトを作成している方は、このあたりを意識することもないでしょうが、実際にタイムゾーンがずれたままで運用してみるとどんなことになるのか、SharePoint / Power Apps / Power Automate / Power BI の観点で見てみましょう。
1. 太平洋標準時のまま SharePoint から登録したデータ
一旦こんな風にデータ登録してみます
1.1. Power Apps から見たとき
新旧のテーブルコンポーネントをそれぞれ表示しました。
日付のみの列は入力した日付がそのまま入っていますが、日時列の場合は、日本時間で表示するため、SharePoint リストで登録した時間から17時間加算された日時が表示されています。
1.2. Power Automate から見たとき
出力結果をメモ帳にコピーしました。
※不要な部分は削除
こちらでは、ISO8601の表記で出力されており、日時列にはZがついているため
UTC時間となっています。
その為、SharePoint リストで登録した時間から8時間加算された日時が表示されています。
なお、日付のみの列は、リストで登録したままの内容が表示されています。
1.3. Power BI から見たとき
Power Query で取得した結果をそのままスクリーンショットしました。
日時列は、日付/時刻型として認識されており、タイムゾーン関係なく、「入力値」の時間がそのまま取得されています。
日付のみの列は、入力した日付に、0:00:00として取得されています。
2. SharePoint サイトのタイムゾーンを変更する
ここで、SharePoint のサイトが太平洋標準時であることを気づいた作成者は、慌てて タイムゾーンを日本時間に変更しました。
この時、各サービスで取得結果にどう影響するのでしょうか?
実際に見てみましょう。
2.1. SharePoint リスト
日付のみ列は、入力した日付のままで何も変わりませんが
日時列の場合は、入力された日時から17時間( UTC-8:00 → UTC+9:00 )が加算された時刻に変更されています。
2.2. Power Apps
Power Apps の場合は、特に何も変化なしです。
日本時間に変換された時刻が表示されます。
2.3. Power Automate
Power Automate の出力も変わらず UTC時間で出力されます。
2.4. Power BI
Power BI は、サイトのタイムゾーンが変わることで、変更先のタイムゾーン時間に変更されて出力されます。
3. 日本時間のタイムゾーンでデータ登録をしたらどうなる?
3.1. SharePoint リスト
タイムゾーンを日本時間に変更後なので、入力した時刻がそのまま反映されています。
3.2. Power Apps
こちらも、日本時間に変更後に入力したデータは、そのまま入力した時刻が反映されています。
3.3. Power Automate
Power Automate では、日本時間に変更後入力したデータは、入力した時刻から-9時間減産された時刻。つまり UTC時刻 に変換されて取得できます。
なお、太平洋標準時の時に入力された時刻は引き続き、UTC時間から+8時間加算された時間を取得できます。
3.4. Power BI
Power BI は、日本時間の部分はそのまま入力した時間が出力されます。
まとめ
SharePoint のサイトのタイムゾーン設定は、奥まった部分にあり、なかなか設定されないものではございますが、すでに運用されている状態から変更するとなると、見るサービスによっては、読み替えるといった運用をしなければならないので、タイムゾーンの設定はあらかじめしっかり設定しておきましょう。
なお、サイト構築時のタイムゾーンを変えたい場合は、SharePoint 管理センターから変えることができますので、管理者の皆さんは適切に変えておきましょうね!