初めに
本記事はXubuntuにインストールしたneovimを、自分好みに設定する記事です。
「Xubuntu21.04にNeovimをインストールしてエイリアスを設定する話」と関連性がありますので、合わせてお読みください。
本記事の環境ではホームディレクトリの名称が user/ になっています。
user/ は各環境のユーザー名に依存しますので注意してください。
また、本記事では全体的な構造が把握しやすいように、基本的に絶対パスを使用しています。
設定する項目
neovimを開発用のエディタにしたいので、次の項目を設定します。
- 行数を表示する
- tab(\t)がスペース4つで補完される
- utf-8でエンコードされる
- 文字にハイライトを入れる
- [ だけで [] が入力される
- { だけで {} が入力される
- ( だけで () が入力される
- ' だけで ' が入力される
- " だけで " が入力される
準備
nvimの設定は nvim/init.vim に書き込む必要があります。
nvim/ と init.vim は各自で作成する必要があるため、その準備をします。
nvim/ は /home/user/.config/ の下に作成します。
init.vim は nvim/ に作成します。
nvim/の作成
ディレクトリの作成は非常に簡単で、mkdirコマンドで作成します。
~ $ mkdir /home/user/.config/nvim
作成できているか確認したい人は lsコマンド を使用してください.
$ ls /home/user/.config/
本題
init.vimの編集
nvim/init.vimを編集します。
$ vi /home/user/.config/nvim/init.vim
「Xubuntu21.04にNeovimをインストールしてエイリアスを設定する話」でエイリアスを設定した人は、viコマンドでneovimが起動します。
init.vimには次の内容を入力します。
set number
set expandtab
set tabstop=4
set shiftwidth=4
set encoding=utf-8
syntax enable
inoremap [ []<LEFT>
inoremap { {}<LEFT>
inoremap ( ()<LEFT>
inoremap ' ''<LEFT>
inoremap " ""<LEFT>
記述内容とその効果は以下の通りです。
記述 | 内容 |
---|---|
set number | 行数を表示する |
set expandtab | tab入力をスペースとして受け付ける |
set tabstop=4 | tab入力をしたときのスペース数を4つにする |
set shiftwidth=4 | 自動インデントのスペースの数を4つにする |
set encoding=utf-8 | utf-8でエンコードされるようにする |
syntax enable | 文に適切な色を付ける |
inoremap [ []<LEFT> | [ と入力すると [] が入力される |
inoremap { {}<LEFT> | { と入力すると {} が入力される |
inoremap ( ()<LEFT> | ( と入力すると () が入力される |
inoremap ' ''<LEFT> | ' と入力すると '' が入力される |
inoremap " ""<LEFT> | " と入力すると "" が入力される |
ESCキーでノーマルモードに戻り、:wqでinit.vimを保存してviを終了します。
init.vimを適応する
init.vimに述した内容を適応させるために sourceコマンド を実行します。
$ source /home/user/.config/nvim/init.vim
おそらく「Expected a string, ~ 」が含まれる次のようなエラーが表示されます。
source: Error while reading file "/home/user/.config/nvim/init.vim"
~/.config/nvim/init.vim (line7): Expected a string, but instead found end of the statement
ignoremap [ []<LEFT>
^
from sourcing file !/.config/nvim/init.vim
source: Error while reading file "/home/user/.config/nvim/init.vim"
エラーの原因は、init.vimに書いた "[" です。(他のignoremapも同じことが言える)
「Expected a string, but instead found end of the statement」が
対になる "]"が存在せず、代わりに行末に達してしまったことを知らせています。
このエラーを起こさないためには viのnormalモード で sourceコマンド を実行する必要があるようです。
したがって、もう一度viコマンド、vi内でsourceコマンドを実行します。
$ vi /home/user/.config/nvim/init.vim
:source /home/user/.config/nvim/init.vim
エラーが出なければ init.vim が適応されているので、viを終了して大丈夫です。
まとめ
/nvim/init.vim を編集するだけで、neovimを自分好みにカスタマイズすることが可能になります。
設定項目は他にもたくさんあるので、ぜひいろいろ試してください。
参考
設定項目:neovimをPythonの開発環境にする方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
設定項目:私のinit.vimを紹介します(+おまけ)
エラー解決:sourcing nvim config throwing error with fish shell
雑談
先日、低スペックノートPCに入れた Xubuntu21.04 にログインできなくなりました。
ログイン画面のGUIが普段と異なり、アカウントがotherしか選べなくなっていました。
試しに普段のパスワードを入力すると「Failed to start session」...
「ああ、セッションが逝ったのか...」と思い、回復方法を探し、試行錯誤するも復旧せず...
そこで回復はあきらめて、~~Manjaro Linuxを入れることにしました!~~別のLinuxディストリビューションを入れることにしました!
ちなみに、Arch Linux を入れようとしたのですが、挫折しました。
(ネットワークの自動設定を行うパッケージのインストールができず...)
別の Linuxディストリビューション の導入に関して も記事にする予定なのでぜひ見てください。
Arch Linux もリベンジでき次第、記事にします!