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【推論#01】ONNXモデルって何?CPUでもできるAI推論の基本をわかりやすく解説

Last updated at Posted at 2025-03-19

前書き

  • 推論に興味がわいたので、手を出してみようと思い備忘録として記事を書いています
  • 専門家ではないので、誤った情報を書いている可能性があります
  • おそらく複数の記事にまたがるので、本記事は #推論01 とします

そもそも「推論」とは

ざっくりと言ってしまえば、「何かの情報をもとにして結論を出すこと」

もっと具体的にいうと

  • 人間の場合の推論
    例えば、「空が暗くなってきた」→「雨が降りそうだな」って考える
    つまりは観察(空が暗い)から、結論(雨が降りそう)を導き出しすこと

  • AIや機械学習での推論
    学習済みのモデルに入力データを与えて、答えや予測を出すことが「推論」
    例えば、猫か犬かを判定するAIモデルがあったとして、「これは猫の画像ですよ〜」って答えてくれるイメージ


機械学習の流れの中では

  1. 学習(トレーニング):データを使ってAIモデルを鍛える
  2. 推論(インファレンス):鍛えたモデルで、未知のデータに対して予測や判断をする

補足

  • 英語では「Inference(インファレンス)」という
  • AIがリアルタイムで動くとき、実際に何か判断している部分が「推論エンジン」とか呼ばれることもある

用語と基本構造を理解する

ポイントとなるのは主に以下の5つ

  • モデル
  • 推論
  • フレームワーク
  • モデル形式
  • 全体構造と流れ

ざっくりとそれぞれ項目ごとにまとめていく


1.モデルとは?

モデル = 「学習済みのAIの知識」を詰め込んだファイル(もしくは構造)

イメージ

  • 人間でいうと「経験や知識」
  • 入力(例:画像)を受け取り、出力(例:猫と判断)を返す
  • 中には多数の「重み(重みづけ)」や「層(layer)」が入っている

2.推論とは?

推論(Inference)= 学習済みモデルを使って「答えを出す」処理

イメージ

  • すでに学習済みのモデルに画像を渡して、
    • 「これは猫」
    • 「これはクルマ」
    • 「この数字は“5”」
  • という風に「予測」させる

3.フレームワークとは?

モデルを作ったり動かすための「道具・ライブラリ」

主な例

フレームワーク名 用途
PyTorch 学習・推論どちらも対応。人気No.1
TensorFlow Google製の学習フレームワーク
ONNX Runtime 推論専用。特にONNX形式に特化(軽量)

補足:推論エンジンとは?

  • モデルをCPUやGPUで実際に動かすための仕組み・ライブラリ
  • フレームワークで作成したモデルを「動かす役目」をしてくれる

4.モデル形式とは?

モデルを保存する「ファイルの形式」のこと

よくある形式とその特徴

形式 用途 拡張子
.pt, .pth PyTorch 学習・保存 学習向け
.pb TensorFlow 保存 モデルの保存
.onnx ONNX形式 汎用的な推論に使える 推論向け・軽量

ONNX形式のメリット

  • いろんなツールで共通して扱える
  • 軽い、最適化しやすい
  • CPU/GPU/アクセラレータでも動かせる

5.全体の構造と流れ

Step 1: モデルを用意(学習済みのONNXファイルなど)
    ↓
Step 2: 入力(画像など)をモデルに渡す
    ↓
Step 3: モデルが推論(予測)を実行
    ↓
Step 4: 出力結果を受け取る(例:猫 98%)

まとめ(超ざっくり)

用語 意味
モデル AIの判断ロジック(中に重みなどが入ってる)
推論 モデルに入力を渡して答えを出してもらう
フレームワーク モデルを作ったり使ったりする道具
ONNX モデルの共通ファイル形式
推論エンジン モデルをCPU/GPUで動かすソフト(ONNX Runtimeなど)

次回(推論#02)はメジャーなモデルについて記事を書こうと思います

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