はじめに
- あるフォーマットに向けて作られたプログラムを用いて、本来は対応していないフォーマットのファイルを開く(編集する)ことで発生するGlitchをMisalignment Glitchと言います
- 画像に対してMisalignment Glitchを起こす一般的な方法として、「Audacityという音声編集ソフトで画像を開く」というものがあります。
- Audacityで画像を編集してどのようなGlitchをもたらすのかを、Effect毎にまとめました。
方法
- 元画像のファイルフォーマット変更はffmpegを用いた
- A-Raw,bmp,LittleEndianで読み込み
- 同じように書き出す
- (Qiitaにアップロードする際に容量の関係ですべての画像を512x512jpgに変換しているため、見え方が多少違う可能性があります)
知見
- 非圧縮が良いと思います
- 結果、bmpが良さそう
- サンプリングレートはあまり関係なさそう
- ヘッダを壊すと開けないので、そこらへんに注意
- bmpの先頭らへんのデータを触ったらヘッダがぶっ壊れて開けなくなった
- bmpファイルフォーマット
- マスク画像を用意して影響範囲を搾れるかな?->面倒
- 強引に修正するソフト作った->gistここ
Encordingの違い(bmp,編集せずそのまま出力,44100hz)
- U-rawはちょっと画素が壊れる
- A-rawはそのままになる
各拡張子の違い(編集せずそのまま出力,44100hz,A-raw)
- bmp:そのままになった
- tiff:そのままになった
- gif:そのままになった
- jpg:画像がブロック状にグリッチした
- png:かなり画素が壊れた(ファイル自体壊れてそう)
- svg:開けない
各拡張子における編集の違い(真ん中らへんをreverse,44100hz,A-raw)
- 何とか表示できたものだけ見せます
各拡張子における編集の違い(真ん中らへんをinvert,44100hz,A-raw)
Effectについて
- 以降はbmp前提で進めます
- Effect一覧(非公式)
- Effect一覧(公式)
- BoostよりもCutの方が多様性が出る(元がほぼ限界に近い振幅のため)
- NormalizeやAmplifyなどで下げた後ならBoostも多様性が出そう
Effect一覧 -画素値変更系-
Amplify
- 振幅を変更
fade-in
Bass and Treble
- 低音と高音の振幅を個別に変更
Distortion
Leveller,Level=3(音割れを抑えて音圧をあげる)
Even Harmonic(Distorsion amount=100,Harmonic brightness=100)
Expand and Compress(Distorsion amount=100,Output Level=50)
Rectifier Distortion(Distorsion amount=100)
明度が一定以下の色を歪ませてるのかな
Rectifier Distortion(Distorsion amount=50)
EQ(Graphic EQ)
- 周波数ごとに振幅を変更する
fade-out
- 自明なので省略
(使わなかった)Distortion
Soft Clipping(Hard Clippingとほぼ同じなので省略)
Soft Overdrive(Hard Clippingとほぼ同じなので省略)
Medium Overdrive(Hard Clippingとほぼ同じなので省略)
Hard Overdrive(Hard Clippingとほぼ同じなので省略)
Cubic Curve(Hard Clippingとほぼ同じなので省略)
Hard Limiter 1413(Hard Clippingとほぼ同じなので省略)
(使わなかった)EQ
Treble Boost(Bass Boostとほぼ同じなので省略)
Click Removal
- クリックノイズを除去する
- あまり変わらなかったので省略
Compressor
- 音圧を抑える
- 振幅を小さくする系
- 面白くなかったので省略
Loudness Normalization
- 振幅変更系とほぼ同じなので省略
Noise Reduction
- 振幅変更系とほぼ同じなので省略
Normalize
- 振幅変更系とほぼ同じなので省略
Truncate Silence
- 無音を切り捨てるだけ
- 使わないと思う
Effect一覧 -画素シフト系-
invert
- 波形を上下反転させる
reverse
- 波形を左右反転にする
Change Pitch
- ピッチ(周波数)を変更
- 1e-3の精度までしか行けないが、かなり変化が激しい
- High Qualityを選択すると画像のシフトが穏やかになる
- +-あまり関係なかった
Change Speed
- 再生速度を変更
- 当然だが早くするとトラックが縮むので隙間ができる
- 綺麗めな数値にしないと画像がノイズになる
PercentChange-50 (長くなって被った部分は消去)
Change Tempo
- テンポを変更(ピッチを変更することなく再生速度を変更する)
- Change Pitchと似ているが、ざらざらとしたノイズはあまり出ずに画像がシフトする感じになる
Echo
- 音を遅らせて重ねる
Phaser
- 位相シフトされた信号と元の信号を組み合わせる
Repeat
Reverb
- 音を反射させる
- デカい部屋だと黒くなる?
- wet onlyにすると色がかなり消えた
Sliding Stretch
- テンポを変更する
- ピッチとテンポを両方変えることで長さが変わらないようにできる
- 0.001などを入力しないように注意 フリーズします
Initial Tempo Change=50%,Final Tempo Change=-50%
Change=1%,Final Tempo Change=-1%
Change=0.01%,Final Tempo Change=-0.01%
Change=-0.01%,Final Tempo Change=0.01%
Wahwah
1970年代にとても人気があったあのギターサウンドのような急速な音質のバリエーション(?)
Tremolo
High Pass Filter
- 高周波を通す
Low Pass Filter
- 低周波を通す
Paulstretch
- Change Tempoとほぼ同じ
- 1e-1までしか精度が無いので、Change Tempoの方が良い