1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

リモナビ:高度なゼロトラストの実現

Last updated at Posted at 2024-11-26

ゼロトラストとは、すべてのユーザーやデバイス、コンポーネントを常に信頼できないと見なし、厳格なID認証と認可を適用することで、組織を保護するセキュリティ対策の考え方です。

接続対象のレベル設定と深度設計

よく映画などでハッカーが重要システムに侵入する際に、
  「レベル1クリア、現在レベル2突破中」
なんてセリフを聞いたことがあると思います。

これ、映画の中の話ではなく、実際多くの企業が実施している現実です。
例えばです。

  • 「社員」と「構内常駐の協力会社の人」は同じネットワークに入れるでしょうか?
  • 「社員」でも「役職者」に応じて入れるネットワークやホストに制限はないでしょうか?

こう訊けば、「あります」と企業人の多くはお答えいただけると思います。

  • 協力会社  ------> Level-1
  • 社員    ------> Level-1 -------> Level-2
  • 社員役職者 ------> Level-1 -------> Level-2 -------> Level-3

Level-1,2,3 をサブネットで管理とした場合、利用者が当該 subnet にアクセス可能とするかのポリシー設定はなかなかに大変なものです。 ですが、企業はNIerの助け、あるいは自社情シスの努力によって、これらを実現しています。

🔹 ゼロトラスト

冒頭に説明した通り、ゼロトラストとは、

  • なにも信用することなく、
  • すべての接続するもの、されるものをピックアップして、
  • それら個々に接続設定をあたえていく

といったものです。

🔹サブネットのアクセスポリシーはゼロトラストか?

サブネットとは言ってもも netmask 32 ならホストは固定できますし、接続するもの、されるものをきちんと抽出して、その上で例えば netmask 28など限定して、アクセスポリシーを設定するのであれば、これは立派なゼロトラストです。

ゼロトラストとは「考え方」です。
すべての接続対象と接続が制御下にあるならば、それはゼロトラストです。
これを導入すればゼロトラストなんてことはありませんし、VPN利用であってもゼロトラストの実現は可能です。

リモナビによるセキュリティ・レベルの深度設計の実現

ご存知リモナビは、接続されるものへのL4レベルでのPtoP接続を提供するシステムです。
「接続されるもの」への経路を設定し、その経路の利用権限を利用者ごとに与えることができます。 

まさにゼロトラストそのものです。というより、そうした概念を元に開発されたものなのです。

ではこのリモナビを使って、先に話した 接続Levelの制御をどう実現するのか?

🔹実現構成図

深度設計、こと社内の深いアクセス制御は、SaaS利用では限界があるため、今回はオンプレ版の導入による実現方法の一つを示します。

詳細な説明は骨が折れるので、要点をピックアップすると

  • Level ごとに リモナビ・オンプレを個別に配備します
  • Level間接続では、下位 →上位 への接続を許可した踏み台サーバを設置します
    • この踏み台サーバに Level[n-1] Receiver と Level[n] Sender を配備接続することで Level間接続を実現します

基本的な実現方法はこれだけです。
あとは、図の(*1) の運用をどうするか、どう厳格化するか、必要ならリモナビの接続利用に」「ワークフロー」を導入するか、です。


現在リモナビに「利用申請と承認のワークフロー」機能はありませんが、こうした利用が本格して要望されるのなら、すぐにでも実装する用意はあります。
1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?