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【読み物】ふつうの会社員が考えた「Q.ドーナツの穴に価値をつける方法とは?」の解き方

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前回までのおさらい

※詳しくは前回の記事「ふつうの会社員がNFTを発行し始めたワケ」をご覧ください。

ファウンダーのМ氏(著者)は、「ドーナツの穴に関する問題とNFT」について、このように考えました。

本業では無駄を排除しつつも、プライベートの時間では「ドーナツの穴の価値と真剣に向き合う」、表と裏の日々が始まりました。実態のない、しかし確かに実在はする「ドーナツの穴」に価値をつけるには…?この概念は、2021年6月頃に興味を持ちはじめ、やがて深入りすることになる「NFT」と相性が非常にいいことに気づいたのでした。

この考えから、なぜ…ドーナツの穴におじさんを入れることにしたのか?今回は、この極めて重要な決断について、深堀りしてみたいと思います。

「ドーナツの穴」とNFT、似た者同士を結びつけるもの

ドーナツの穴とNFTは、「実態がないけれども、実在はする」…物質的にも概念的にも、共通部分があることは、これまでの説明で理解できたと思います。そう、両者はとてもよく似ているんです。1つ1つのドーナツの穴は、そのドーナツに特有のものであり、交換ができない…はずなんです。ショーケースの中に並ぶドーナツから、お気に入りの1つを選ぶとき、ドーナツの形を考慮して選んだ経験はありませんか?ドーナツの形には、その中心部にある「穴の形」がとても大きな影響を与えています。つまり、ドーナツを形で選ぶということは、「ドーナツの穴」を選んでいることに、他ならないのです。

…ちょっとだけ、脱線してしまいました。

これまでの流れから、INPUTは「ドーナツの穴」、OUTPUTが「NFT」になることが、M氏の中で決定していました。問題は、「ドーナツの穴に価値をつける方法」…つまり、「ドーナツの穴」と「NFT」を結びつける「ナニカ」です。

ドーナツの穴に価値をつける方法

こういう漠然とした抽象的な問題を考えるときには、まずは「具体化」をすることが重要です。実態はないけれども、価値がついている物の例を探してみます。

  • 富士山頂の空気の缶詰(密閉された缶詰の中には、富士山頂で採取した空気が入っている)
  • CO2の排出権取引(温室効果ガスの排出量削減を目的とした、排出枠の売買)
  • 仮想通貨(広い意味では…。デジタルで表される保有数量とトランザクションの履歴で、実態を補う)
  • 大人気アイドルがロケで座った席(推しのアイドルがロケで座った席を指定する方も、実は結構いるとか)

ざっと具体例を考えると、こんな感じでしょうか。共通点を考えてみると…「希少性」が鍵となりそうだということが分かります。富士山の山頂は、唯一のものであり、「日本一高い山の空気」はまさに希少。その空気を体験するには、入念な準備やトレーニングを行って、山頂まで苦労して登る必要があります。CO2の排出権も同じです。京都議定書で取り決められた「温室効果ガスの削減」という枠組みの中では、排出できるCO2の上限が決まっています。つまり、需要と供給のバランスから、排出できるCO2の量というのが価値を持つようになった例と言えます。

これらの例の中で、M氏がもっとも参考にしたのは、一番最後の具体例です。ドーナツに近い「浮き輪」という題材を使って、こんなことを考えてみました。

例えば…あの木村拓哉さんが、夏の海で浮き輪に入って、CM撮影をしたとします。この浮き輪を欲しいと思う方は、どれだけいるでしょうか?木村拓哉さんが入ったあの浮き輪だと、誰もが分かるのであれば、欲しいと思う方はたくさんいるはず。これが、全く無名の一般人であれば、そうはならないでしょう。これが浮き輪でなく、「浮き輪の穴」だったとしても、価値を持つことは容易に想像ができます。(希少性という枠組みでの、木村拓哉さんの強さを軽んじてはいけません)

つまり…

➀有名人が「穴」に接触する

➁「接触した」というイベントを、誰もが確認できる

この2つの条件を満たす時、「あの有名人が、あのシーンで入った穴」として、価値を持つ可能性がある。これこそが「ドーナツの穴に価値を持たせるには?」という問いに対する、私の答えでした。

つまり、ドーナツの穴に有名人(有名キャラクター)を入れて、その有名人が「最初に入った唯一の穴」であると定義すること。この方法なら、ドーナツの穴に価値をつけることができそうだ…そう考えたのでした。

この記事は、著者が運営するメディア「ぬるぺでぃあ」でも読むことができます(記事はコチラ

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