Rails 4 技術者認定シルバー試験受験記
はじめに
2016年9月10日にRails4技術者認定シルバー試験に合格しました。
2016年の1月から業務でRailsでコーディングすることになって、個人で勉強をしながら並行して開発を行っていたのですが、せっかくRailsの勉強しているのだから資格を取っておきたいと思ったのが、受験しようと思ったきっかけです。
受験決心時のスペック
- RubySilver取得済み
- Railsでの業務体験4か月ほど
- Rails関連で読破し終わっていた本
- Ruby on Rails4 アプリケーションプログラミング
試験の概要
Rails4Silver認定技術者試験
http://cbt.odyssey-com.co.jp/railscp.html
合格までの流れ
2016年春(4月頃)
試験勉強開始
初めは、Rails4Bronzeを取得したいと考えていました。
でも、当時存在していなくて(2016年11月現在もベータ版のようです)、一念発起してRails4Silverを目指しました。
2016年8月28日
1度目の受験
結果:不合格
合格ライン :700点
点数 :650点
分野 | 正答率 |
---|---|
Rails概要 | 25% |
ActiveRecord | 69% |
ルーティングとActionController | 75% |
ActionViewとヘルパー | 67% |
ActionMailer | 50% |
テスト | 75% |
2016年9月10日
2度目の受験
結果:合格!
合格ライン :700点
点数 :775点
分野 | 正答率 |
---|---|
Rails概要 | 50% |
ActiveRecord | 81% |
ルーティングとActionController | 75% |
ActionViewとヘルパー | 100% |
ActionMailer | 100% |
テスト | 50% |
合格まで5か月ほどかかりました
勉強方法
メイン
Rails4技術者認定シルバー試験問題集
http://book.impress.co.jp/books/1114101061
Railsガイド(日本語版)
http://railsguides.jp/
補助
Railsドキュメント
http://railsdoc.com/
受験1回目までの勉強
まず、Rails4技術者認定シルバー試験問題集を、各問題を90%以上解けるレベルまで繰り返し読み込みました。
RubySilverの資格も他の言語の資格も問題集丸暗記で合格出来た体験があったので、それで合格出来ると思っていました。(甘かった)
そろそろ受験日を決めようかと思った時に、Rails4技術者認定シルバー試験問題集のアマゾンのレビューをなんとなく見たのですが、先人たちの阿鼻叫喚の声が掲載されていました。
「これ一冊でOKと書かれているけど全然OKじゃない」
「問題集を全問正解出来るようになっても不合格」
等々…。
申し込みをする前でしたので、Railsガイドに目を通すことにしました。
試験の概要と照らし合わせて、章を選別して学習。
このぐらい覚えれば合格出来るだろう、と判断したところで受験日を決め、1回目の受験。
結果、不合格…。
受験2回目までの勉強
1回目の不合格の時に、会場のお姉さんが、申し訳なさそうに、「Rails4の試験は、不合格になってからの再試験日に制限はありません」と教えてくれました。
また、主催会社のOdysseyでは
2016年7月1日~2017年6月30日にRails 4技術者認定シルバー試験を有料で受験して不合格になったお客様へ、無料の再受験チケット(有効期限:2017年7月31日)を1つご提供します。
http://cbt.odyssey-com.co.jp/railscp.html
↑ 再受験チケットの項参照
というサービスを行っている最中でしたので、2週間後に再試験を行うことにしました。
1回目の試験で出題された問題を出来るだけ思い出して、RailsガイドとRailsドキュメントで正答を確認しました。
また、ありがたいことに試験終了時に配られる詳細結果では理解度がパーセント単位で出るので、正答率の低かった部分を確認して、Railsガイドで理解の総点検を行いました。
そして、再受験、合格という流れでした。
試験内容
試験問題の中身は記述禁止とあるので書きませんが、細かいところまで出ました。
あまり使うことのないメソッド、メソッドのシグネチャの順番や、こういうことを行うことは開発を行っていても開発中1度行うことがあるかないか、という事を問われる問題もありました(Rakeタスクの作成方法など)。(普通なら覚えずネットで調べて終わらせるというような)
1回目の試験では、ここまで細かくは出ないだろう、と判断して手を付けなかったところが出た印象です。
2回目の試験では1回目の試験で出題されたものと同じ問題が数問出ました。(CBTとはそういうものでしょうか?)
再学習して正答を確認した上で同じ問題を解く訳ですから得点源になりました。
Odyssey及び会場
他の会社様が運営しているJavaの試験では、試験開始時にクリアファイルを渡されて、マーカーを使って自分で書き込みが出来、CBTでの解答に役立てるサービス(?)がありましたが、そういったものはありませんでした。※
Javaの試験では、問題の解答選択肢から違うと判断した選択肢をチェックボックスで外すことが出来るというCBT上のシステムがありましたが、Rails4のCBT試験ではありませんでした。※
そこは、サービス向上を図ってもらったら、と感じました。
※2016年9月時点です
最後に
受験に際して勉強したことで、ネットで調べたり、技術力の高い同僚と話している中で出てくるタームに対して、「そういえばRailsガイドのあの辺りに載っていたな」とピンとくるようになりました。
そういうところで、資格を目指して勉強して良かったと感じています。
2017年6月30日までは、再受験チケットが配られるようなので、自分のように、1回受験して修正して2回目で合格ということが可能です。
実際に開発に従事されている方には取りやすくなったとは思いますが、資格試験用の勉強というものが必要な試験だとは思います。
受験勉強の方法というよりも、体験記になりましたが参考になればと思います。
※ 2016年11月現在、Rails5が正式版になり、Railsガイドも5.0対応となっています。バージョンの差異があるかもしれません。